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2012.04.13

漫画家のなり方

なり方としてはほとんど一つしかありません。

「漫画を描いて出版社に投稿してデビューする」

これだけです。


上記のように書いていましたが、わずか1〜2年の間に、状況も変わってきまして、


「携帯漫画を配信している会社の募集に応募する」


「同人誌イベントなどでのスカウト」


「お絵かき系SNS等でのスカウト」


「出版社が主催する漫画賞イベントなどでの受賞」


 


など、特にネット・携帯分野での漫画家デビューの方法は増えてきたように思います。


ただ、携帯漫画や同人スカウト、特にBLやTL、そのほか、いわゆるR-18(下世話な言い方をするならエロ漫画)などは、一般に原稿料などが安いことが多いです。漫画家は単行本の印税がはいってようやく、生活できるレベルの収入になるのですが、単行本が出ない携帯配信の漫画などは、契約内容によっては、とうてい生活できない収入にしかならないこともあると思いますので、漫画で生計をたてたいならば、よく考えることをおすすめします。


相変わらず、「雑誌の賞に応募」が一番王道の目指し方ではありますが、必ずしも、それだけに固執しなければ漫画家に絶対なれないわけではないです。


※稀に、出版関連の知り合いのツテなどでアルバイト感覚で描いてるうちに、ズルズル漫画家になったというような人もいますが、これはレアケースですね。


 


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2012.04.12

学歴・資格は必要?

学歴、資格は一切必要ありません。
プロとして通用する実力があり、ちゃんと締め切りに間に合わせて使用できる原稿が描ける人間なら、小学生でもなれます。
実際に小学生や中学生でデビューした人もいます。

逆に言えば、「●●をすれば、必ず漫画家になれる」という方法はありません。
どんな学校に行っても、資格をとっても、それほど意味はありません。


当たり前ですが、自分しだいです。


 


 


…こう言われて、


「やったあ、資格や学歴がいらないなら、お金もかからないし、親の許可もいらないし、自分が頑張ればいいだけだ!」と喜ぶか。


「え…。そんなこと言われても、じゃあどうすれば、絵が上手になって、漫画が描けるようになるの…?いや、やっぱり専門学校とかに行ってちゃんと教えてもらわないと、独学じゃ無理でしょ」と不安になるか。


というあたりで、漫画家の才能があるかどうか、少しわかっちゃいますけど。


不安になった人は要注意。


自分で漫画を描くより先に、お金かけて誰かに教えてもらおう、という考え方をする人は、漫画家のような仕事はむいてません。


漫画というものは、学校で人に教えてもらえる部分はすごく少ないので、最初から自分で頑張れない人は、いくらお金かけても無駄になるだけなんです。


専門学校などの「ビジネス」の鴨になっちゃいますから、注意してくださいね。


 


2012.04.11

漫画家に年齢制限はある?

漫画家志望者がとても気にするのがこの年齢制限。
下限というのは実質ありません。ただ、未成年者、特に小中学生などあまりに若い場合は、両親の承諾がいるかもしれません。

問題は上限ですね。
どの雑誌もたいてい募集要項には「年齢不問」とあります。
じゃあ何歳でもいいのかというと、そりゃ若い方が有利です

よく言われますが、15歳と25歳で同レベルの作品なら、もちろん15歳をとります。
若い方が将来性もあり、伸びしろが大きい上、編集部も指導がしやすいからです。

あと、雑誌によっても違います。
対象読者が若い雑誌ほど、若い投稿者を好みます。
読者に近い年齢の作家の方が、より読者の感覚に沿った作品を描けるという理由からです。

読者が小学生から中学生くらいの雑誌の場合、上限25歳くらいが目安になります。26歳以上は絶対デビューできないのかと言えばそんなことはないのですが、不利にはなります。
読者が中高生くらいになると、30歳くらいまではデビューしてたりしますね。

よく、志望者たちは「あの雑誌は●歳までしかデビューできないらしい」などの噂に右往左往したりしますが、私はそれはばかばかしいと思っています。
本当にそうならば、雑誌の応募要項にちゃんと年齢上限を書きます。
編集部も忙しいので、最初から「圏外」の作品に対応する時間は少しでも減らしたいはずです。

そうではないから、年齢不問とあるのです。
ただし、上述のように高齢になればなるほど不利ですので、よほどの何かがなければ、デビューは難しくなります。
それは漫画以外の業界でも同じです。当たり前のことです。

なので、自分が高齢であるという自覚があるなら、そのハンデを覆すほどの作品を描いて持ち込むしかありませんし、それをできる自信がないなら諦めるしかないでしょう。
自分が挑戦するかしないかの問題です。

個人的には、明らかにずば抜けた才能、実力があり、雑誌のニーズにもあっているのに、年齢だけで切られるケースというのはほぼ無いと思っていいと思います。編集部というのは、売れる作品を描いてくれる人ならそれでいいのですから。
まあ、そんな才能ある人が、その年齢まで埋もれているというケースは非常に少ないとは思いますが・・・。

なお、私は25歳と言わず、できるだけ学生の間にデビューし、大学卒業時にはある程度漫画を軌道に載せておくのをおすすめします。
というのは、日本社会では、大学卒業時に就職するかどうかが、人生において大きな節目となるからです。(詳しくは「漫画家志望の進路の考え方」のところをご覧ください)
そのときに漫画が中途半端な状態では、就職するかどうかで大変悩むことになります。

そう思うと、やっぱり20歳くらいまでにデビューできると良いですね。
今お若い皆さんは20歳くらいのデビュー目標に頑張ってください。
そうなるとやっぱり高校時代には投稿開始しておいた方がいいですね。


なお・・・・。



25歳以下、できれば20歳くらいまでのデビューが望ましい、と書きましたが。
もう25歳過ぎたよ・・・!あるいは目前だよ・・・!><という方は。

もう大人なんで、どうしたらいいか自分で判断できるでしょう。

というのは冗談・・・でもないです。

編集さんは「あなたの年齢ではもう無理だから諦めてください」とは滅多に言いません。
編集部は広く才能を求めています。多少高齢でも、金の卵が現れる可能性が0ではない以上、自ら門を狭めることはしません。
なので、諦めるかどうかは基本的に自分次第です。

25歳にもなれば、もう社会のいろいろなことがわかってらっしゃるでしょう。
また、ご自分の人生についてもいろいろと考えてらっしゃる年齢でしょう。

漫画家という職業のリスクや、自分がデビューして漫画家としてやっていけそうなのかどうか。
自分で考えて判断できる年齢ですし、ある程度はできなければならないでしょう。

また、自分の環境についても同様です。
25歳ならもう学生ではない方が多いと思います。
生活費をどうするのか、親に頼るのか、フリーターか、就職か。結婚される方もいるでしょう。女性なら出産される方もいると思います。私と同期デビューの方はすでに一児の母でした。ご両親や祖父母の介護問題が出てくる人もいます。

もう学生気分でいられなくなって、家計負担や、家庭内の責任なども重くなり、「漫画を描ける環境」を確保し続けるのが大変になってくるのも、25歳くらいだと思います。
つまり「夢を追ってられなくなる年齢」ですね。

そういう諸々のことを考え、自分の中で優先順位をつけ、バランスをとりながら、自分自身で選んでやってゆくしかありません。
大切なのは自分で考えて自分で選ぶことと、結果を自分で受け止めることです。
あまり好きじゃない言葉ですが、自己責任ってやつですね。

正直に言うと、私は諦められるものなら、諦めてもいいと思います。
下手に漫画に固執したばかりに、30過ぎてニート同然、うつ病を発症し、どうにもならなくなった新人漫画家を何人か知っていますので。
それもその人が選んだ道といえばそこまでなのですが・・・。

今はネットでも同人誌でも、その気になればいつだって作品を発表することはできます。
そういう場所では当然年齢は関係ありません。40歳でも50歳でも発表可能です。
そういうところから芽を出した人もいます。
必ずしも商業雑誌の漫画家になるだけが、漫画の道ではありません。
本当に漫画を描くのが好きなら、何歳でも、どこででも、きっと描くことはできると思います。


2012.02.18

小中学生のうちにやっておいたらいいこと

某質問サイトに書いた、小学5年生の漫画家志望さんの「漫画家になるためには、今何をやっておけばいいですか」への回答を、ここにも転記しておきます。


各段階については、このブログのあちこちにバラバラに書いてるので、一応リンクで飛べるようにしておきます(新しいウインドウを開きます)


小学生向けですが、中高生くらいまでは有効な内容だと思います。高校生は持ち込みを開始していってください。大学生以上は・・・・自分でもうわかるよね、うん。


 


直接漫画の技術に関係すること

絵の練習をする。(模写から始めるのがいい)


キャラクターをつくる。(たくさん作ってもいい)


・そのキャラクターが活躍する話のあらすじをつくる。(文章でもいい)※いわゆる「プロット」ってやつです。


・その話の細かい部分を考えて、お話の全体をつくる。(文章でもいい)※これも、いわゆる「プロット」ってやつです。


・その話のネーム(実際にコマを割った状態の漫画の下書きみたいなもの)を作れるようになる。


つけペンで絵を描く練習をする。(お小遣いで買える)


・ネームを実際に原稿用紙に下書きしていく。


・ペン入れしてスクリーントーンを貼ったりして仕上げる。


・原稿ができあがったら、好きな出版社に電話して持ち込みする。



小学生から持ち込みや投稿ができなくてもいいですが、できれば、中学生くらいでは一作くらいは仕上げてみてください。そして遅くても高校生くらいでは投稿や持ち込みを開始していってください。
投稿と持ち込みなら、持ち込みがおすすめです。


直接じゃないけれど、漫画家になるためにやっておいた方がいいこと

・学校の勉強を真面目にやっておく。(小中学生の知識は、将来どんな仕事をするためにも全部必要)


・いろんな友達と、なるべく話をしたり、一緒に遊んだりする。(友達との話の内容や、友情・恋愛に関係した経験は、良いことも悪いことも、全部漫画のネタにすごく役に立つ)


・クラブ活動や、地域の活動などがあれば、そちらもがんばっておく。(一生懸命がんばって熱中したことは、漫画のネタにすごく役に立つ)


・漫画だけではなくて、たくさん本を読む。好きな本だけじゃなくて、普段読まない本もいい(漫画のネタになる)


・その他、普段行けない場所に行けそうなチャンスはなるべく活かして、たくさんの経験をしておく。(漫画のネタに略)


・世の中のいろんなモノ・コトに興味を持ち、最初から「こんなことはつまらない」と思わず、どこか何か「おもしろい」ことがあるんじゃないかと、自分から考えて探すようにする。(何が漫画のネタになるかわからない)


・いろんなことをよく考えるようにする。(何か不思議なことや、おかしいと思うことがあったら、どうしてそうなっているのか、どうしたらよいのか、よく考えてみる。そういうところから漫画のストーリーが生まれることも多い)



みたいな感じです。
とにかく、できるだけいろいろ体験して、人と話して、たくさんのことを見て、考えるのが大事です。


2012.02.13

漫画家になれる条件?

漫画家になってもない私が言うのも何ですが。


今から漫画家目指そうかなと思っている、または志望者として頑張っているけど、本当にやっていけるのかわからない、という人のために。


こういう能力のある人が漫画家として生き残っていくのかな〜というものを考えてみました。


他の記事に書いた内容ともかぶってますがお気になさらんでください。


まあデビューそこそこまでで考えて、の話ですが。
(それ以降のことは私も未知の世界なのでわかりません)


 


こまかい条件の前に、まず第一には、


「自力で漫画を一作かきあげて持ち込みができる」


これが本当に最低限の条件です。


当たり前のこととして、漫画がかけないと話にならないので。


そして、多くの自称漫画家志望者が「一作の漫画すらかき上げられないまま、消える」という事実があるわけで。


ここが重要なポイントですが、今漫画を描いている人はいいとして、描いていないアナタ。漫画ですよ。イラストではないですよ。


なぜ描いていないのですか?


いろいろ言い訳はあると思います。


勉強がいそがしい、部活がある、塾がある、受験生だ、バイトしないといけない、家事をやらないといけない、家庭の問題で漫画をかける環境にない、親が反対してる、恋人が束縛したがりだ、友達づきあいもある、絵がまだ上手じゃない、漫画のかきかたがよくわからない、道具がない、大学に入ったら描こうと思ってる、専門学校にいったら描けるようになると思っている…


でも、どんな理由があったって、「描いてない」時点で、あなたは漫画家にあまり向いてないかもしれません。


どんな言い訳をしたって、漫画を描けない・描かない人は、漫画家になれないのです。


逆にいえば、漫画家になるような人というのは、どんな環境・状況でも漫画を描き続ける人です。




漫画家になろうと決心してから、遅くても一年(できれば半年)以内には、最初の作品を仕上げてください。


それができないようなら、漫画家にはあまり向いていないかもしれない・・・と思っておいてもいいです。(別にあきらめなくてもいいです)


間違っても、「専門学校にいって、ちゃんと基礎から教えてもらってから描く」なんていわないでくださいね。専門学校にいくような年齢でそんなことしてたら手遅れです。基礎は独学で学んでください。小学生でもやっていることなので、「できない」なんていっちゃだめです。その時点で漫画家には到底向いてません。


 


で、もっとおおまかですが、その最低限の条件の先の話です。


 


1.自分は漫画家として生きるという信念
2.漫画を描く実行力
3.漫画を世に出す行動力
4.漫画を仕事として考えられるビジネス感覚
5.漫画を描き続けられる継続力


これくらいかなと思います。


 


他に大切な要素として「運と才能」というのもあるのですが、これは誰にも判断できないので、考えようがないです。
自分で才能がないと思うなら、その分努力や工夫をするしかないですし、運にしても同じです。
そこで「才能がないから」「運がないから」と諦める人はそこまでです。


そういう人なら、確かに早いうちに諦めた方がいいかもしれません。
本当に才能も運もないかもしれませんし。


 


1.自分は漫画家として生きるという信念


すべての基礎です。これがなければ漫画家という道は非常に厳しいでしょう。
漫画家というのはリスクも高く不安定で、運や才能など、自分でどうにもならないことに左右されることも多い職業です。
そういうものを目指すとき、自分で自分を信じられなければ努力を続けられなくなります
そうなったらそこで終わりです。
今、漫画家を目指すかどうか悩んでいる人は、ここを基準に考えてもいいと思います。
「正直、そこまでは考えてないかも・・・・」という人はやめておいた方がいいかもしれません。




2.漫画を描く実行力


多くの自称漫画家志望者が「漫画を描く」という第一歩でつまづいて消えてしまいます。
どんなに素晴らしい漫画のアイデアがあっても、面白い設定や、魅力的なキャラを作っても、それを実際漫画にする実行力がなければ、漫画家にはなれません


当たり前ですよね。漫画家は漫画を描く人のことですからね。


まず自分が「漫画をかける人間なのか」という確認をしてみてください。


上記のとおり「漫画家を目指すと決めてから1年以内に投稿」です。これすらできないようでしたら、向いていないかも・・・・という可能性を考えて進路を選んでください。


 


3.漫画を世に出す行動力


具体的に漫画家になる道を探すことができる能力です。
どんなに素晴らしい漫画を描いても、それを世に出す行動力がなければ、漫画家にはなれません。


編集にこき下ろされても、苦労してデビューした雑誌が潰れても、どうにかして、自分の作品を発表し、認められる場を自分で探すという力は大切です。これはデビューした後も同じです。


連載を勝ち取ることができても、その後雑誌が潰れたり、戦力外通知っぽいものを受けたら、自ら作品を持って、出版社周りなどもしなければなりません。今はネットや携帯漫画から頭角を現す漫画家さんもいます。


「実力があれば、黙って待っていても売れっ子作家になれる」なんてのは大間違いです。たとえ実力があっても、黙って待っていては誰も見てくれません。黙って待っていても仕事が舞い込んでくるのは、すでに売れっ子作家になっている人だけです。


 


4.漫画を仕事として考えられるビジネス感覚


プロとして漫画を描くのであれば、それは「仕事」です。


「仕事」ということは、お金をくれる相手の希望に沿わなければならないのです。なので、その相手の意向が重要になります。
自分がいくら面白いと思っても、お金をくれる相手(漫画家の場合は編集部というか出版社)がNOといえば、その作品はNOです。


ありえないような修正を入れられることもあれば、わけのわからない提案をされることもありますが、なんとか調整して、最終的に相手の意向に合う方向へ作品を持ってゆかなければなりません。


「自分がいいと思うからいいんだ」ではお金はもらえません。そういうタイプの人は漫画は趣味にしておき、他に仕事を探すほうがいいです。


また、漫画だけで生計をたてて、漫画で食っていくとなれば、自分のポリシーだとか好みだとかはさておき、とにかく「お金をくれる」ことを最優先して漫画を描かなければならないこともあるでしょう。


「こういうジャンルは苦手、ああいうのは描けない、そういうのは興味ない、あの雑誌はいや、この雑誌はダメ」など、えり好みをしていられないこともあります。


もちろん、苦手で向いてないところで、あえて勝負をしてもうまくいかないかもしれませんが、「自分はこういうものしか描けません、描きません」というスタイルで貫きとおせる漫画家はそう多くないと思います。


これは意外とネックでして、漫画家志望の多くは、「自分はこういう漫画を描きたい」という理想を持っています。人によっては「この雑誌で描きたい」と雑誌まで決めちゃっていたりします。


そういう理想や信念が強いひとほど、漫画を仕事として割り切るのは難しくなってゆきます。もちろんその理想を現実にできる人はいいのですが、どんな人気作家でも理想だけでやってゆけはしません。


かといって、何の理想も信念も持たない漫画家の描く漫画が面白いのか・・・?ということもあります。特に新人なんて理想と信念だけで漫画を描いてるようなものですから。


どこまで自分の理想や信念を優先させるのか、どこまでなら仕事として割り切れるのか、このバランスを上手にとってゆける能力が必要になります。



5.漫画を描き続けられる継続力


漫画を描き続けられること・・・・当たり前すぎることですが、大切なことです。
漫画家を諦める人のほとんどは、これができなくなって諦めるのです。


漫画を描き続けるには、精神面と、環境面、双方必要です。
精神面は、自分がいかに漫画への情熱を持ち続けられるかというのが大きいです。編集からNGを出され続けたり、ライバルにどんどん追い抜かれたり、自分の才能への疑問を感じたり、自分と読者の感覚にズレを感じたりして、だんだんと漫画を描くことに情熱を燃やせなくなってしまうことがあります。また、他にもっと大切なものができるということもあります。


環境面は、主に時間の問題です。学生時代なら勉強との両立でしょう。人によっては学生から働かなければならない人もいるでしょう。大人になると、仕事、結婚、出産、育児、介護などなど・・・収入確保や家族関係に時間を割かなければならなくなることがあります。本人の怪我や病気などもあると思います。


漫画家はかなり要領が良く、かつ売れる人でない限り、労働時間に収入が見合いません。
なので、家庭の環境や状況によって、他にもっと効率のいい仕事を探さなければならなくなったりすることもあり、結果的に漫画を描く時間がなくなってゆくこともあるでしょう。


あと当然体力の問題もあります。漫画を描く作業は心身を酷使します。身体の弱い人や病気の人、体力のない人は、努力で克服するか、無理なら他で工夫しなければなりません。
こういうさまざまな状況の中で、それでも漫画を描き続けることができる人だけが、漫画家としてやってゆけるのです。


 


さてどうでしたでしょうか。



もちろん、このうちいくつか欠けていたとしても、運や才能があれば、十分にカバーして乗り切れることもあると思います。
極端な話、漫画家として生きていく気なんかさらさらなかったのに、才能と運にめぐまれすぎて、次々仕事がきて、気づいたら人気作家だったという人もいるくらいですから。
でも、たいていは1〜5を兼ね備えた人が漫画家として生きていると思います。


ちなみに私個人で言えば1と4が特に欠けていて、最終的に5に書いてあるような感じであきらめたようなもんですね。


 


あと、以下は上の記事を書く前に書いていたものです。


内容的には上に書いているものとほぼ同じようなもんですが、これはこれで残しておきます。




■プロ漫画家になりにくいかもしれない!?人は以下項目にあてはまる人です。



当たり前ですが私の個人的な意見であるうえに、ここでは「運と才能」という漫画家として成功するにあたって、とてもとても重要な二つのファクターを抜いていますので(これは考えてどうにかなるものではないので)、まったく信憑性はありません。
あくまで性格とか、行動パターンのみの判断です。


なので、まあ、雑談程度に読んでいただければと思います。


 


1.今まで漫画を描いたことがないけど多分将来は描けるようになると思っている。
2.漫画を描いたり絵の練習をすることは大変でつらいけど、努力しなくちゃいけないと思う。
3.勉強やバイトなどが忙しいと、漫画を描く時間がなくても仕方がない思う。
4.自分より上手な人がいると、「あの人は才能があるから自分とは違う」と思う。
5.友達や志望者仲間に、自分の漫画を批判されると「この人達はわかってない」と思う。
6.学校などで教えてもらってないことはできなくても仕方がないと思う。
7.自分の描きたいモノに絶対のこだわりがあって、それ以外は描きたくない。
8.お金のために描きたくもない内容の漫画を描くのは絶対に嫌だ。
9.絶対にデビューしたい雑誌があって、そこ以外でデビューする気はない。
10.人とコミュニケーションをとるのはなるべく避けたい。
11.病気がち、身体が弱い、あるいはすぐに疲れて何もできなくなる。
12.安定した収入や、老後の生活の安心、将来の保証はとても大切なことだと思う。
13.漫画家は大変な仕事だからなれなくても仕方がないと思う。


はい、どうでしょうか。


ではなりやすい人はどういう人?と言われると、まあ上の逆ということになりますが。


漫画に限らず、絵やらイラストやらのクリエイティブ関連の仕事は全部同じような感じですが・・・。


一応説明します。


1,2,3…どんなときも漫画を描き続けられるほど好きかどうかです。一番重要です。
4,5,6…自分を成長させる基礎能力があるかどうかです。
7,8,9…漫画を「仕事」として続けるうえでの柔軟性があるかどうかです。
10…漫画家も意外と人のつながりが大事です。
11…過酷な仕事なので体力ないとキツいです。
12…安定や保証を重視する人は漫画家みたいな水商売は無理です。
13…人は信じていないものにはなれません。漫画家のような狭き門ならなおさらです。


 


もちろん一個でも「なりにくい」にあてはまっていたらダメなんてことはありません。
コミュニケーションが苦手な漫画家も、虚弱体質の漫画家もいます。
編集部から何を言われても、自分のこだわりを貫き通してヒット作を作った漫画家もいます。
最初に書いた「運と才能」とのバランスの問題です。
極端な話、すごく運がよくて、すごい才能に恵まれていれば、「なりにくい」が全項目あてはまっていても、漫画家になれてしまうかもしれませんし、逆もしかりです。


さて「なりにくい」の方を見てみると、項目に「仕方がない」というのがいくつかありますね。
漫画家というのはよっぽど才能や運に恵まれない限りは、なるまでもなってからも、かなり大変な仕事です。
なので、「諦める」という選択肢を持っている人はなりにくいのです。
特に最後の「?自分は絶対に漫画家になれると信じている」は、実はかなり重要な項目です。


例えば、壁にぶち当たったとき、「自分は絶対漫画家になる」と信じていれば、「どうやったらこの壁を崩せるだろう」と前に進む方法を考えます。
自分の中では「漫画家になる」のは「決定事項」なのですから、ゴールは決まっているのです。たった一つしかないゴールが先にしかない以上、どうやったって前に進むしかないのです。
後ろを振り返ったり、別の道にそれようなどとは絶対考えません。そっちにゴールはないからです。ゴールがない道を進んでもまったく意味がありませんので、見向きもせずにただ前に進むことを考えます。


しかし、これを信じていない人は、「やっぱり自分には無理だったんだ」と前に進む方法を考えるより先に、後ろを振り返ったり、横にわき道がないか探してしまいます。


その人にとっては「漫画家になる」は決定事項ではなく、ただのあやふやな夢です。「決まったゴール」ではないのです。
その人は元々決まったゴールを持っていませんので、壁を崩してまでどうしても前に進まなければならないわけではありません。
そんな苦労をするより、後ろには後ろの、わき道にはわき道のゴールがあるかもしれないし、「漫画家になる」というゴールじゃなくても、別のゴールにたどり着けたら、それはそれでいいじゃないか、となってしまうのです。
その人の人生にとっては、むしろその「別のゴール」の方が良い選択かもしれないので、これは悪いことではありません。ただし、「漫画家になる」というゴールにはたどり着けないでしょう。


漫画家になるのは、精神的または(あまりいませんが)経済的に「漫画家になる」以外の選択肢を持たない人が多いです。


漫画家にならないと生きていけないのだから、逃げるとか諦めるとかの選択肢はありません。ただただ、壁を崩すまで挑戦し続けるだけです。そうやって挑戦し続けていれば、当然いつか壁が崩れるときもあります。
もちろん中には先に自分が崩れてしまう人もいますが・・・。


 


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