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2012.03.24

■「漫画」を描こう

自称漫画家志望者の多くが、なぜか漫画を描いたことがありません。
絵の練習ばっかりしていたり、キャラの設定ばっかりつくっていたり、ストーリーは「考えているだけ」だったり・・・。

なぜ漫画を描いたこともないのに、漫画家になれると思い込んでいるのか、さっぱりわかりません。
また、なぜ「漫画家志望」といいながら、漫画を描こうとしないのかも、さっぱりわかりません。

私は漫画家志望ではないのに、ただ好きだという理由で漫画を描いていた人間でしたので、いざ漫画家を目指そうと思ったとき、漫画を描かない漫画家志望者の多さに驚いたものです。

絵だけ描いていたいなら、作画家かイラストレーターを目指すべきです。

キャラやストーリーを考える「だけ」なら誰でもできます。



漫画家は「絵が描けて、キャラを作れて、ストーリーを考えられて」・・・その先が重要なのです。


「漠然と考えているアイデアや設定やストーリーを、具体的なエピソードに落とし込んでキャラをたて、起承転結のストーリーを作り、全体の構成をし、演出方法を考え、ネームをきり、画面構成を考え、背景からモブまで一コマ一コマすべてに絵をいれ、すべてペン入れし、トーンを貼り、効果を描き、せりふや擬音を入れ、最終修正まで終えて、完成原稿の形にする。」
それが「漫画を描く」ということです。

「漫画を描く」ことができなければ、どんなに絵が描けても、面白いアイデアやキャラを思いつけても、漫画家にはなれないのです。

当たり前でしょ?当たり前ですよね?
でも、なぜかこれをわかっていない人が多くて、私は困惑しています。

漫画の形にすることもできずに、「絵は練習している」「面白いアイデアがある」「ストーリーはもうできている」など、ドヤ顔で言う志望者がいますが、痛々しいことこのうえありません。最低でもネームの形にしてからモノを言いましょう。




そして、これも当たり前のことですが、「漫画を描く」のは自分でやろうとしない限り、いつまでたってもできません。

当たり前すぎるほど当たり前・・・・しかし、このことをわかっていない志望者はけっこういます。

では、そういう志望者はいったいどうするつもりなのかと言うと、自分から積極的に動かなくても、いつか大人になるにつれて、自然に周囲がお膳立てしてくれて、自然に漫画を描けるようになるんじゃないか・・・という意味不明の漠然とした期待をしている…ようです。

「時期がきたら、(多分自然に)描けるようになる(はず)」といった感じなんでしょうか?小学校を卒業したら中学生になれるような感覚なのでしょうかね。

ちなみに、こういう人が漫画を一作も描いたことがないのに、漫画専門学校に入ろうとするような人です。「自分でやる」という考えがないんです。危険です!

漫画家なんて二十歳前後から二十代前半がデビューの旬ですよ。(最近はもっと遅いデビューもありますが、早い方がいいです・・・いろんな意味で)
あんな、特殊技能を要する特殊な仕事で、二十歳前後でプロになろうと思ったら、中高生くらいからどんどん踏み出さないと絶対間に合わないですから。時期はとっくにきてるんです。

漫画を描くという作業は、かなり大変な作業です。特にまったく慣れていない第一作目は、それは大変だと思います。
それなりの意志をもって踏み出さない限り、「自然に」はできるようなことではありません。

…というか、自然にできるような人は、中高生くらいではすでに「自然に」やっているものです。私ですらそうでしたもん。
漫画家になるような人の大半は、実はそういうタイプなんですけどね。漫画が好きで好きで、気づいたら当たり前のように漫画を描いていたというような人です。

このブログを読むような年齢で「自然に」できてない人は、これからただ待っていても自然にできるようになんてなりませんから、意識的に踏み出してください。

間違っても専門学校に行けば描けるようになるなんて思わないでくださいね。そんなことしていたら手遅れです。
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2012.03.23

■身近な作品から描いてみよう


私も小中時代に何気なく漫画を描きだしたころは、なんだかゴールの見えない漠然としたファンタジー大作を延々と、延々と、ひたすら描こうとしていまして、当然できあがりませんでした(苦笑)。
今思えば、大枠のストーリーがまったくできてないのに、ひたすら思いつくエピソードを描いていっていただけだったような…。

ま、最初はそんなもんでもいいと思いますが、「漫画家になる」という明確な目的をもつ以上、そんなことをいつまでもしているわけにいきません。

なにせ持ち込み・投稿しなければ話になりませんし、投稿作は他でも書いたようにページ数が短いですから。そこで話をまとめる力が必要になるのです。

そういう場合に、ファンタジーだとかSFだとか「異世界」設定の話は描くのがかなり難しいです。

無理ではないのですが、まず設定を固めるのが大変ですし、ページ内で設定の説明を過不足なく、ちゃんとエピソードに乗せるのもけっこう技術がいります。また、ストーリーもどうしてもふくらみがちで、なんかやたら壮大な話になったりします。
結果的に設定説明やストーリー展開にページをとられて、肝心のキャラが活かせなかったり、うまくまとまらなかったりしがちです。
というか、単に私がそうなったというだけですが・・・。



ですので、私は「初めて」漫画を描くとき…、特になかなかうまくまとめられない人の場合は、まず一番書きやすくわかりやすい現実の、現在の、日本を舞台にしたものから始めてみるのがいいと思います。

それも、16ページくらいから始めてみるといいでしょう。

16ページというのはストーリー漫画の最小単位です。16ページでちゃんと物語を描ける訓練をすれば、32Pや40Pにも対応できるといいます。
16ページですと、入れられるエピソードは大小合わせても6〜8個くらいです。
かなりきっちり設定もエピソードも絞らないと、何も描けませんし、起承転結をきちんと考えないと、承あたりでページが終わってしまいます。

なお、有名な萩尾望都先生の「半神」という短編は、萩尾先生が「16Pじゃ何もかけません」という少女漫画家志望者のための習作として描いたという逸話があるらしいですが、個人的にあれは志望者への習作にはとてもならないかと・・・。
まあ、16Pでもあれだけ衝撃的な作品が描けるという意味では参考になるのかしら・・・。でも初心者が最初からあんなところを目指すのはかなり難しいと思います。

16ページでも難しい、と思う人は、四コマ漫画から考えてみましょう。
四コマ漫画は、まさに「起承転結」の基礎だけで構成されています。
漫画の一番基礎ですので、四コマ漫画から始めるというのはいいと思います。



初心者はとりあえず、「漫画」という形にする訓練をした方がいいと思いますので、気軽に始められる内容、ページ数から練習してゆくといいと思います。

そうやって、何作か描いて、持込もやって、漫画を描くことに多少慣れ、編集者の批評をもらって自分のレベルもわかってきたら、いろいろなジャンルや描きたいものにもどんどん着手してゆくといいと思います。

最初から40Pのファンタジー大作とか狙うと、そもそも第一歩がいつまでも踏み出せないという罠にはまっちゃいますから…。
2012.03.22

■意気込みすぎないようにしよう

他のところにも書いていますが、たまに、やたらと気負って「すごいものを描こう」とか、「この一作にすべてをかける!」みたいな意気込みを持ってしまう人がいます。

あと作品やキャラへの思い入れが強すぎて、まだネームもできてないのに「絶対これでデビューしてみせる!」とか「これで連載とってやる!」とか。

担当がついたデビュー予備軍だとか、デビュー後の新人ならそれもいいかと思いますが、これが漫画をほとんど描いたことがないような人の場合は、単に現実みえてないからドリームが爆発しているだけなので、ちょっと危険です。

もちろん、意気込みや気合は、ないよりあった方がいいです。
「どうせ、こんな漫画つまらないけど、まあ一応描くか」みたいなモチベーションでは、到底最後まで描ききれないでしょうし…。

でも、まだ漫画を描き始めたばかりの志望者が、あまり1作に時間をかけすぎるのは上達を遅らせます。
3年かけて渾身の1作を投稿するなら、3年で10作持ち込みするほうが良いです。


こう言っちゃなんですが、初心者の渾身の1作なんて、まずたいしたことないです。

持ち込みのところにも書きますが、初心者の感覚というのはまだまだ「自己満足」の世界から出ておらず、自分の長所短所がまったくわかっていなくて、面白いつもりで描いているのは本人だけ、という状況が多々あるからです。
というより、そもそも「お話」として成り立っていないというような、内容以前のレベルであることも多いです。

どの雑誌でも一番下の賞というのは「一応漫画として成り立っている」くらいのレベルで受賞できると聞いたことがあります。
受賞レベルでようやくそこらへんなのです。それが志望者のレベルです。


もちろん例外はありますので、我こそはその例外!という自信がある人はチャレンジしてみてもいいと思いますが。



また、漫画には総合的な技術が必要です。

画力はもちろん、コマ割り、構図やコマ運びのセンス、エピソードの作り方、選び方、ストーリー構成、キャラの作り方立て方、全部総合的に上達しなければ漫画家にはなれません。
この中には、頭で考えるより、とにかく経験を積むことで上達するものも多いです。特に絵に関する技術は、初心者のうちは描くだけどんどん上手になります。

いくら時間をかけたところで、一作の経験では学べるものは少ないのです。

なので、意気込みを持つのはいいですが、意気込みすぎて一作にかける時間が長くなりすぎないように注意してください。

特に初心者の場合、作画に時間がかかるのは仕方ないと思いますが、ネームに異常に時間がかかるなら、その話は一度やめた方がいいと思います。
ストーリーのところで書いたとおり、長時間悩んだり考えたりしなければならない作品というのは、それだけ無理無駄が多い可能性が高いのですし、あまりに長く一作に関わりすぎると、時間労力の無駄なだけでなく、ダメだったときに相当な精神ダメージをくらうことになってしまいますから。


「漫画家になるぞ」と本気で決心してから、遅くとも一年、できれば半年以内には、第一作を持ち込みし、そこから2〜3ヶ月で一作くらいを持ち込み続けるというくらいが良いと思います。
もちろんもっと早く描けるならそれにこしたことはありません。


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