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2016.02.08

とにかく描こう!

さて、基礎の話の前に、心構え的なことを一つだけ書きます。

ここに二人の漫画家志望のAさんとBさんがいるとします。
二人とも、絵の上手さなどは同じレベルの初心者です。

Aさん「道具とか、描き方とか、いろいろわからないことはあるけれど、早く絵描きたいし、とにかく描いていきゃいいや!」

Bさん「自分には何の知識も技術もないのだから、まずはきちんとした知識を身に着けて、道具や本もそろえよう。漫画にもデッサンが重要って言うし、まずデッサンの基礎からだな。美術教本をそろえよう」

Aさん「おっ、今回のワ●ピースすげえ面白い!そうだ、このキャラのサイドストーリー描いちゃえ。二次創作ってやつー!同人誌とか出しちゃう??」

Bさん「プロになりたい人間が二次創作なんてやっていちゃダメだ。ちゃんと自分のオリジナル描けるようにならなきゃ。ストーリー作りのためには、有名な映画や本もたくさん見て分析しておかないと。あ、キャラ造形も勉強しないとな。ふむふむ・・・さすが有名な先生の本はためになるなあ」

Aさん「よし、とりあえず漫画描けた!あれ?ひょっとしてサイズ間違えてね??絵もヘッタクソな気がするけど、ま、いっか。とりあえず持ち込みってやつやってみよう!」

Bさん「自分なんかの実力では、まだまだ持ち込みなんてできないな。絵も構成力ももっと勉強して上手になるまで持ち込みはお預けだ。そうだ、専門学校に行けばもっとレベルの高い勉強ができるんじゃないかな。やっぱりきちんとした知識と技術は学校で学ばないとな」



・・・・さて、上達が早いのはどちらでしょうか。



もちろん個人差はあれど、早く上手になる可能性が高いのは、圧倒的にAさんです。


理由も簡単です。

Aさんは漫画を描いているけれど、Bさんは描いていないから。

Bさんは「調べよう」「勉強しよう」「本を買おう」「学校に行こう」と自分ではあれこれ精力的に動いているように見えますが、いろいろ理屈をつけて漫画は描いていません。

Aさんは何も考えていないように見えるけれど、Bさんよりは確実に漫画を描き、Bさんが最後まで「勉強しなきゃ」で終わっているのに対し、実際に持込するところまで行っています。

Bさんのやっていることがムダとは言いません。知識をつけるのも、練習をするのも、大切なことです。
でもそれだけでは漫画は描けるようになりません。
最後は専門学校にまで頼ろうとしていますが、学校に頼っても同じ。漫画を描けるようにはなりません。

知識も技術も教養も、すべて漫画を描かなければ、漫画の役にはたちません。


そういう意味では、多少乱暴で、考えなしで、間違えだらけでも、とにかく漫画を描いているAさんの方が、Bさんよりずっと見込みがあるのです。

今はサイズすら間違えていて絵もヘッタクソかもしれません。でも、描いて編集部に持ち込み続けていれば、本だけ読んで漫画を描かないBさんよりも、圧倒的に上手になります。

例えれば、Aさんはフォームもめちゃくちゃ、服装も普段着のままで、転んで傷だらけになりながら、マラソンを走り出しているようなものです。周囲は笑うしバカにするかもしれません。でも、走っていればいろんな人がアドバイスをしてくれるし、本人もいろいろ気がつき、改善してゆくでしょう。
そうするうちに、フォームもきれいになり、専用のシューズもそろえ、上手に走れるようになっていきます。

それに対し、Bさんはいつまでたってもピッチに入らず、ベンチで「マラソンの走り方」の本を読んでいるだけなのです。走り出さない人間に、誰もアドバイスはできませんし、本人も何にも気づきようがありません。
Bさんもいずれは、完璧なフォームの「知識」だけを身につけ、最高のシューズでピッチにようやく上がる日がくるかもしれません。
でも、走り出して始めて気がつくのです。そもそも、マラソンを走り出すだけの体力がなかったり、フォームの知識だけがあっても実際走れるわけはないことに。

そのころ、Aさんはもうゴール近くです。そういうことなのです。

特に真面目な人にはありがちだと思いますが、あまり頭でっかちになって、準備にばかり時間をとられることのないようにしてください。

編集部の人は、みっともなくて転んでいる志望者であっても、走り続けているならば、見捨てることはありません。でも走ろうとしない志望者のことはどうしようもありません。

知識や勉強は「漫画を描く」ことではないのです。そんなことばかりやっているのはただのオタクです。
何も考えず、ノートやシャーペンでぐいぐい漫画を描いていく子の方が、ずっと漫画家に近いです。


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2012.04.11

まず、どうしたらいいの?

漫画を描いてみたい、と思ったけど何をどうしていいかさっぱりわからない方…は、とりあえず以下のようなことをしてみたら、なんとなくわかってくると思います。

1.ネットで「漫画家志望」「漫画家 なり方」「漫画家 基礎」などで適当に検索してみて、出てきたサイトをかたっぱしから読みまくる

今はいいです。ネットというすばらしい情報源があります。中高生のみなさんなら親が契約してるから無料でしょう。すばらしいです。
ちょっとでもわからないことや疑問に思ったことは、とにかく検索してください。
そして、何でもとにかく読んでください。
質問サイトなどでたまに、「いっぱいありすぎてわからないので役に立つサイトを教えてください」なんて質問があるんですが、本気で漫画家を目指すって人間が、最初からそんな「ラク」をしようとしないでください。
というか、はっきり言って「ラク」をしたい人間は漫画家には向いてないです。決してラクな仕事じゃないですから。
「漫画のためならどんな苦労も苦労じゃないよ!」という人しか基本的には向いてない仕事です。

まあそういう精神論とは別に、「いろいろ調べて広く情報をとったうえで、情報を自分で取捨選択してゆく」という作業は決してムダになりませんので、とりあえず時間がある限りいろいろ読んでみてください。

2.大きめの本屋で、「漫画の描き方入門」みたいな本を立ち読みしまくり、気に入ったものを買う。

今は小さめの本屋でもこういう本売ってるかもしれません。
あと、学校の図書館や市の図書館にも意外とこういう本は置いてあったりします。
買うとけっこう高いので、買えない方はまずそういうところをあたりましょう。

まずは無料で自宅で調べられる1.をやったらいいと思いますが、次の段階としては、やっぱり本がいいです。
というのは、やっぱりネット上の情報というのは私もそうですが、結局素人の片手間とかそういうレベルの情報が多いからです。
そりゃプロがちゃんと作った本の方がわかりやすいに決まってます。
あと、本の方が図解や実際の漫画での例をたくさん載せていますので、わかりやすいです。
手元において、いつでも読めるのもいいですね。

これもまた、「おすすめの本を教えてください」という質問があったりするのですが、これもできる限り自分で読んで探してください。
どうしても地元の本屋にはまったくそういう本がない、という場合は、いきなり通販で買って失敗するとショックなので、あらかじめネットなどで質問して調べるといいと思いますが。


なお、私が読んでいた本ですが、残念ながら昔すぎて題名すら不明です。おそらく絶版になっているものと思われます・・・。

今現在手元にある本については、この記事で紹介しています。


こういう本はけっこうお高いので、ちゃんと自分で納得のうえ買うといいと思います。


ネットであれこれ調べ、本をたくさん立ち読みし、気に入った一冊を熟読しまくったら、多分何をしていいのか、少しはわかると思います。

なお、このあたりのことって、漫画を描くことに興味がある子なら、多分小学生くらいにはすませてることです。
私は別に漫画家志望ではなかったですが、興味があったんでしょうね、小学4年生くらいのときにはいろいろ読んで漫画の基礎くらいは知ってました。(当時ネットなんてなかった・・・)
今高校生くらいで、このへんから始めようとしている方はかなり乗り遅れているので、焦ってください。
2012.04.10

何を買ったらいいの?

さて、ネットで調べて本も読んで買ったあなたは、多分何を買ったらいいかだいたいわかってるかと思いますけど・・・。
まあ、一応ここにも書いておきます。

まず、最低限これだけは必要というのは「ノートとシャーペンと消しゴム」です。
これだけあれば「ネーム」(漫画の下書きの下書きみたいなもの)が描けます。
「漫画家になりたいけど、お小遣いがなくて専門的な道具は買えないの・・・」といういたいけな小学生は、いつかお小遣いがたまるまでは、ノートとシャーペンで漫画の練習をしておいてください。
専門的な道具は、「漫画を清書するとき」に必要なのです。
なので、「清書前の下書き」はノートとシャーペンで十分なので、そこをきっちりやっておいてください。

お小遣いがある程度たまったら、大きめの文房具店、画材店、アニメイトなどに行って、以下のものをとりあえず買うといいと思います。
今はネット通販でも買えます。

■最低限投稿するのに必要なモノ

多分小中学生のお小遣いでも、数ヶ月分も貯めればある程度そろいます。

・漫画用原稿用紙(B4)
もし専用の原稿用紙がないなら、上質紙、ケント紙など厚めの紙(だいたいB4で大丈夫です)でもOKです。ただし、外枠とか内枠とかを自分で測らなければならないのでちょっと面倒です。
同人誌用のA4なども売られていますが、漫画雑誌の投稿はB4が基本です。まずは投稿したい雑誌の投稿規程をよく読んで、サイズを間違えないように注意してください。
わからなかったら店員さんに「投稿に使いたい」といえば多分教えてくれます。

・ペン先
最初なら、Gペン、スクールペン、かぶらペン、丸ペンの四種類まずは買ってみましょう。一気にそんなに買えないならGペンと丸ペンだけでいいです。練習しながら自分にあうものを探してください。複数使い分ける人も多いです。
ちなみにペン先は消耗品です。一作品で数回取り替えることになります。私はこれを知らずに錆びきったペン先でペン入れした作品を投稿しました。

・ペン軸
丸ペンだけ専用の軸がいります。あとのペン軸は共通で使えます。
これもよくわからなかったら店員さんに聞いてください。

・墨汁か製図用インク
最初はどんなんでもいいです。やりながら自分で使いやすいものを探してください。あんまり古い物はベタついてうまく描けないので避けた方がいいです。
私はそれも知らずに10年くらい前の墨汁でペン入れしていました。

・定規
多分買わなくても家にあると思いますが・・・。
30センチくらいの長いものと15センチくらいの短めのもの2本あると便利です。淵が斜めになっているものを選び、斜めの短い方を下にして線を引くようにしましょう。
理由は、定規の両面とも下にしてペンで線をひいて比べてみればわかると思います。必ずいらない紙で試してください。原稿でやらないように。

・スクリーントーン
必ずしも必要ってわけじゃないですが、最近の漫画では使われていることがほとんどです。(使わないというこだわりのある人や、作風上必要としない人もいたりしますが)
作風などによって使用種類や頻度は違うので、いろいろ試してみてください。ただ1枚300円くらいするので、お金かかりますけど。

・カッター
スクリーントーン用。大きめの画材店などで売っている「デザインカッター」というものが便利です。お店の人に聞いてください。かなりよく切れるので指を切らないように注意。

・修正液・ホワイト
ペン入れ修正用です。私はほとんど修正液しか使ってませんでした。いろいろな効果を出したいならホワイトもそろえるといいかもしれませんが、私は使い方がヘタで全然使えませんでした・・・。

・筆(大きめの平筆・普通くらいの筆・細い筆)
ベタ塗るのに使います。だいたいこの三種あればなんとかなると思います。
質については個人のこだわりによります。きれいなツヤベタにこだわる人などはいい筆も使うようです。
私はこだわりがなかったので筆ペンとか使ってました。


■なくてもいいが、あったら便利

・練り消し
トーンかすをとるのに使ってました。もちろん消しゴムとしても使えます。ふわっと薄く消えるので、「完全に消したくない」ときに使えます。

・トレス台
トーンを貼るときに使うと便利。あと描くのが苦手な方向の絵を反転してトレスするとかそういうときにも使います。
なお、私は下絵を別紙に描いて、原稿用紙にトレースでペン入れするという方法をとっていました。消しゴムかけなくてすむし、原稿が下絵で汚れないし、トレスしながらなので、下絵のイメージに近い線でペン入れできているか、確認しながらペン入れできるからです。

・はねぼうき
私は使ってませんでしたが、使う人多いようです。消しゴムカスやトーンカスを払うのに使います。
なぜか私は使うと、原稿が汚れるんです・・・。いくつか買い換えて試しましたがダメでしたね・・。

・水色(青)のシャー芯
水色は印刷に出にくいらしいので、下書きをこのシャー芯でやると、きっちり下書きを消さなくてよいようです。ただし、濃く描くと出ますので注意。


■デジタルの場合

デジタルの場合、どこからデジタルでやるのかによって、必要なモノが変わってきます。

・PC
ある程度のスペックがあるPCがいいですね。最近のPCならだいたい大丈夫かと思いますが、可能ならスペックの高い物を選んでください。2.4GHz以上あればまず大丈夫だと思います。

・ソフト
人によって使うソフトは違いますが、漫画ならComicStudioかフォトショップになると思います。
私はComicStudioでした。漫画に特化しているソフトなので使いやすいです。三万円くらい。体験版もあるので検索してみてください。

・ペンタブレット
PCで絵を描くなら必須です。トーンだけとかなら、なくてもなんとかなるかもしれません。サイズは人によりけりですね。私は一番小さいサイズでも平気ですがA4くらいを選ぶ人が多いようです。

・スキャナー
途中までアナログでやって、PCに取り込んで作業をするなら必須です。私はネームからフルデジタルだったので持っていませんでした。

・レーザープリンター
デジタル原稿でも投稿時には印刷して送らなければならない場合もあります(投稿する雑誌の規定によるので、ちゃんと調べてくださいね)。
またたとえデータ入稿ができても、確認などのために印刷は必須です。
インクジェットだとトーンがつぶれますのでレーザープリンターになります。投稿用漫画となれば、B4サイズが印刷できなければならないので、デカいし高いです。
どうしても買えなければ、コンビニやキンコーズなどの印刷サービスを利用するという手もありますが・・・大変だと思います。


なお、デジタルとアナログどっちがいいか?という問題については「人による」としか言いようがないです。
ただ、デジタルはとにかく初期投資にお金がかかります。このサイトは中高生の皆さんを対象に考えていますが、中高生でそろえるのは難しいと思います。
また、モニタを長時間凝視する作業になるので、成長期にある方にはおすすめしがたいです。目を悪くする可能性があります。
また、成長期を過ぎた方でも(そこから漫画家を目指すのはかなりリスキーですが・・)デジタル作業が体質に合わない等ありますので、いきなりお金をかけて準備するのは避けたほうがよいように思います。

質についてですが、けっこう長くデジタルでやっていますが、細かい絵のきれいさについてはやっぱりまだまだアナログが勝ると感じます。
デジタルだとアナログペンの細かいタッチの機微までは再現できないのです。現在のところ機械の限界です。
私の場合、もともとアナログでのペン入れがたいして上手でなかったのもあって、さしてこだわりなくデジタルに移行してしまいましたが、ペンの美しさにこだわるならやっぱりアナログだと思います。

デジタルの利点はやっぱりなんといってもトーン貼りが楽なこと、修正が容易なことだと思います。
なので、ペン入れまではアナログで、その後スキャンしてトーンをデジタルでやるという先生もいます。

というあたりから、個人的には、今から漫画を始める方には、やっぱりアナログのペンから入った方がいいと思います。
というのは、漫画絵のキモはやはりペンの扱いにかかるところが大きく、その練習をするのにアナログペンが一番良いと思うからです。(アナログのペンの技術は割とデジタルでも使えます。)
アナログペンに慣れるのはかなり大変だと思いますが、がんばってください。
Posted at 22:58 | 必要なモノ | TB(0) |
2012.04.09

漫画を描く手順



1.お話やキャラクターを考える

2.お話をプロット(脚本)やネーム(絵コンテ)にしてみる

3.原稿に下書きする

4.ペン入れ、トーン貼り、修正など

5.セリフを鉛筆で入れて、できあがり。

簡単に書くとこんな感じです。

簡単ですねー。
2012.04.08

入門書の紹介

私が現在持っている本について、一応簡単な内容紹介とリンクをはっておきます。実際読んでみるのが一番とはいえ、立ち読みできない物もありますからね。

私が子供のころ、特によく読んで参考になった本が2冊あるのですが、残念ながら両方ともタイトルすら不明なのです。多分一冊は「少女漫画を描こう」的な本で、小中学生向けだったのですが、当時ですら掲載漫画を古いと感じたくらいなので、多分今はもう絶版かな・・・。上原きみ子先生や池田理代子先生が紹介されていたような・・・。

もう一冊は、私の記憶では、作例に「バカボン」のキャラがいたため、赤塚不二夫先生の関係だと思うのですが、赤塚先生で探しても該当する本が見つけられませんでした。これはかなり詳しくてよい本だったのですが・・・。

以下にあげるのは、デビュー後に買ったものばかりです。私はデビューするまでこの手の本を買おうとは思わなかったようです・・・。多分子供のころの知識だけで十分と思っていたのでしょうね。
でも買って読むと勉強になることは多いので、むやみに買うことはないですが、気に入った一冊を見つけてじっくり読むのもいいと思います。


「少女漫画家になろう」白泉社



私が持ってる本(多くはないのですが)の中では一番初心者向けで実質的な内容。わかりやすいです。

基本的な道具紹介・使い方から、作画、背景、ストーリー、ネームの作り方、仕上げ、持ち込み方法まで、一応全部をざっと網羅しています。まったくの初心者でも一応の流れがわかります。少しですがデジタル作画の説明もあります。
少女漫画家とありますが、少年漫画や青年漫画を目指す人でも参考になると思います。

コマ割りや効果の使い方などは、実際の漫画形式で、しかもダメな例と比較してあったりするため、かなりわかりやすいです。文字だけの部分もありますが、絵に関する部分は基本的に「図解」されているため、「何を言っているのかわからない」ということはないと思います。

白泉社なので、白泉社で活躍している作家さんの作例しかありません。特にこの本で作画を担当されている先生の原稿を例にしているものが多いです。

作中でガイドを務める漫画家志望の女の子が、実際に最後に原稿を仕上げて投稿し、批評を受けるという話になっていて、実際の投稿原稿のネームと完成原稿の全Pが掲載されています。さらに「投稿した」という前提で、編集部の批評が読めます。このあたりは初心者以外の志望者にも大変参考になると思います。



「鳥山明のHETAPPIマンガ研究所」集英社



これ、まだ購入できるんですね!・・・と思ったら中古しかない・・・しかも定価の四倍くらいになってる・・・。

私が小学生のときに読んだ本です。残念ながら手元にないので、うろ覚えの記憶で紹介します・・・が、遠い昔の記憶なので・・・・。はっきり覚えているのは、実際の漫画家志望者の原稿の添削です。やっぱり一番参考になるのは「実例」なんですよね。

私がこれを読んだのは単純に鳥山先生のファンだったからですが、何もわからない小学生が読んでも参考になる内容だったのは覚えています。あと面白かった。何度も何度も読みました。残念ながら借り物だったんですね。当時私のお小遣いは月400円くらい。借りられる漫画をわざわざ買うという発想はありませんでした・・・。
まずは楽しくとっかかりたい人向けです。

作例などに使われている漫画は古いとは思いますが(1985年の本なので)、今と昔で、漫画の基本的な部分は変わらないので今も参考になると思います。



「石ノ森章太郎の漫画家入門」秋田文庫



有名な本ですね。三分の一くらいは石ノ森先生の自叙伝や思い出話だったりします。(知らない人はいないですよね・・・?仮面ライダーやサイボーグ009の作者です)これはこれで、漫画黎明期を生き抜いた人が、どのような思考や工夫によって成功してきたのか、参考になると思います。石ノ森先生自身も、わざわざ自叙伝を書いたのは「漫画好きの少年がどうやって本当に漫画家になったのかを知ってほしかった」とおっしゃっています。

残りはいろいろな作例や説明です。作例は正直古い作風の漫画ばかりですが、説明自体は今もそのまま使える内容が多いです。アイデアやストーリーなどの組み立て方などに比重を置いてあると思います。中でも、この本で一番参考になるのは「演出」方法ではないでしょうか。

実際の漫画を例にしながら、どういった演出効果を狙ってこういう展開・構図・効果にしているのか、等を詳しく説明されています。内容については、部分的には現代にはちょっと合わないところもあります。(ヒーローは必ず眉目秀麗でかっこよくなければならないとか。昔はともかく現代ではそんなことないです)

ストーリー構成についても、物語を盛り上げ魅力的に見せるための工夫など書かれています。特にストーリー構成や演出が苦手な人には参考になると思います。

後半はQ&A形式です。基本的な道具のことだとか、原稿サイズだとか、そういう初心者な質問がほとんどです。初心者の方には参考になると思います。



「快描教室」美術出版社



これも漫画家志望には有名な本ですね。

内容はほとんどが絵に関することです。ストーリー関係の内容は少ないです。基本的な道具などの説明もないですね。そのあたりはすでに知っている前提だと思います。

作画については、ここで紹介している本の中ではダントツに詳しいです。
基本的なデッサンのとり方から服の皺や小物、背景、パース、効果、漫画の構図の取り方などまで、ざっと網羅しています。格闘技用語とか、なんかちょっとマニアックなところに突然切り込んでたりします。

内容は絵での説明も多いのでわかりやすいですが、文章部分が基本「インタビュー形式」なんですよね。全部教科書みたいに書かれるよりはいいのかもしれませんが、私はちょっと読みづらかったです。

この本にも、後半にQ&Aや、実際の志望者の原稿の添削があります。それがかなり参考になるかと。添削も主にはストーリーではなく作画や構図に関する部分です。実際に構図を修正して比較などもしてあるので、どう工夫すればどう見せられるかなどがわかりやすいと思います。

あと志望者が3Pで描いた漫画を四コマにまとめるなどの内容があります。これは「起承転結」を意識する&無駄を省略するためには、とても勉強になると思います。



「手塚治虫の漫画の描き方」講談社



漫画の神様と言われる手塚先生の本。

実際の描き方や説明というより、手塚先生の漫画に対する考え方や持論的な内容が多いです。作画については、本当に初歩の初歩、絵なんて今までほとんど描いたこともない、みたいな人を対象にしているような書かれ方です。現代の流行の絵じゃなくて、昔の手塚先生のシンプルな絵柄ですね。それを別にしても、どちらかというと幼年向けのギャグ漫画を前提にした内容になっている気がするので、正直、今の少年少女漫画には、そのまま参考にするのは難しいかも。基本的な部分は参考になると思います。

ストーリー構築については、「演繹法と帰納法」(中学生以上は国語でやりましたよね)や起承転結についての説明など、わかりやすく書かれてあります。あらすじの考え方やプロットの作り方なども詳しく書かれています。どうでもいいですが、この本でエピソードの大きさのバランスを図解されているページがあるのですが、私がこの記事の5番で書いた内容とほぼ同じ構成になっていてほっとしました。あ、ラスト少し違うか。でもよかった間違ってなかった。

しかしこの本の面白いところは、やはり手塚先生個人の漫画や漫画家に対する考え方や感じ方を知れることではないでしょうか。かなり興味深いです。



「漫画の奥義」手塚治虫



これはオマケです。というのは、漫画の描き方の本ではないので。

手塚先生の自叙伝+漫画論という内容です。でもストーリーやテーマの考え方等で参考になる部分はあるかと思います。

あと複数連載をこなしていたときのスケジュールがすごい・・。ブラックジャックは毎回話の候補を4つ用意していたそうです。他の連載と平行していたので、週に8つストーリーを考えていたとか・・・。私がそうだったのですが、つい、たった一つのネタやアイデアに喜んで、ぱーっと仕上げてはい終わり、みたいなことをしていたんですが、人気作家になる先生の多くは、一つの話を作るのに、必要量の数倍のアイデアやネタを用意しています。お名前いちいち出しませんが、いくつかの作家のインタビューを見ると、よく出てくる話です。

漫画家志望者でも芽が出にくい人って、一つしかないネタやキャラやストーリーに執着してしまう人が多いように思います。「質」は大事なのですが、質を確保するには、その土台となる「量」も必要となってくるのですね。

ま、そういったことをいろいろ考えられる本です。漫画家志望なら読んでおいて損はないかと思います。
Posted at 00:35 | 入門書の紹介 | TB(0) |
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