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2012.04.16

漫画家の種類

漫画家の定義は幅広いですが、ここでは「仕事」として漫画を描く「プロ漫画家」に絞って考えます。
プロの漫画家は大きく分けて以下のようなものがあります。
なり方や、仕事の仕方も違ってきます。

1.商業漫画雑誌の漫画家
通常、「漫画家」といえば、これを指すことが多いです
週刊、月刊などの雑誌に漫画を掲載し、作品がたまってきたら単行本として、まとめて出版します。
(作品がたまれば絶対単行本を出してもらえるわけではありません。最近は連載でないと出ないことが多いです)
このサイトで「漫画家」という場合は、この漫画家のことを指すと思ってください。
たまに、雑誌に掲載せず、単行本用にかきおろす形で活動する漫画家もいますが、いろいろ特殊なケースですので、ここでは触れません。

2.広告漫画等の漫画家
雑誌やWEBの、商品宣伝用の広告漫画だとか、商品使用方法の説明漫画だとか、そういうものを描く漫画家です。
単発の仕事が多く、P数も数ページなど少ないことが多いです(その代わりカラーのことが多い)。
単行本になることはほとんどありません。これだけで生活している漫画家はほとんどいないでしょう。
1.の漫画家が副業的に行うこともありますが、イラストレーターがイラスト仕事の延長上として行っていることが多く、仕事の取り方などもイラストレーターに近いため、このサイトではやはり触れません。


3.電子雑誌、携帯漫画家
ここ数年増えてきていますし、今後も増えてゆくと思います。
私が今見ている限りは、まず1.の商業雑誌の漫画作品をデジタル媒体に変換して売っているだけというコンテンツが多いように思いますが、それでも最初から電子媒体での掲載という形式も出てきているようです。
私はこの分野についてほとんど無知なため、触れられませんが、私自身も興味があるため、勉強していこうと思います。今から漫画家を目指す方はぜひ電子漫画業界の動向はしっかりチェックをしておいてください。



番外:同人誌作家
出版社などを通さず、自費出版で本やデータ等を作り、自分で作品を販売する作家です。
自分の好きなように好きなペースで作品を描ける反面、本の印刷代などは全部自分で出し、自分で売り、売れた分しか収入になりません。なので売れない本を作ると赤字になってしまいます。
ほとんどの同人誌作家は趣味として活動をしているため、同人誌作家が「プロ漫画家」と認識されることは少ないですが、それだけで生活できるほど稼いでいる作家もいれば、出版社を通してアンソロジー本などが出版されるケースもあり、1.との境目が曖昧な部分もあります。
が、私は「プロ漫画家」と言える同人誌作家はほとんどいないと考えます。

理由は、売れている同人誌作家のほとんどが二次創作を扱ったものだからです。
二次創作というのは他人が著作権を持つ漫画やアニメの内容をたいてい無断で使用していますので、厳密に言えば著作権侵害にあたります。
二次創作の同人誌作家が訴えられずにすんでいるのは「営利目的の商業活動ではなく、あくまでファン活動だから」という理由で著作権者から黙認されているのが大きいです。
しかし、「プロの仕事」として行われるのであれば、それはもうファン活動ではなく商業活動です。そうなると、著作権の問題が出てきます。
つまり、「プロではない」という立ち位置だからこそ許されているのが二次創作というわけで、二次創作作家は、たとえプロ並みの収入を得てそれで生活していたとしても、「プロ作家」とは言えないというか、言ってはいけないと思います。※著作権元から正式な許可を得て出版している場合は別です。

一次創作(オリジナル)作家なら、そういった問題はありませんので、一次創作同人誌を「仕事」として出版している人がいれば、その人は「プロ漫画家」と言えると思います。
ただ、一次創作で仕事にできるほど同人誌が売れる人というのは多くはないです。
一次創作なら、わざわざ値段が高く、売ってる場所も限られるような同人誌でなくても、コンビニや本屋で安く売ってる普通の雑誌で、プロの作品が読めるからです。
面白い一次創作が描ける人は、最初から、あるいは途中で、商業漫画家になってしまうことが多いです。商業誌作家並みの能力がありながら、敢えて同人誌でと言うのは、かなり少ないですね。

商業作家を目指すにしても、いきなり出版社持込は敷居が高くて・・・という人は、気軽に同人誌から始めるのもいいと思います。
好きなときに、好きなように描いてよく、読者(購買者)の反応をダイレクトに見ることが出来る同人誌は、修行としては悪くないと思います。
ただ、そっちの楽しさ・楽さにハマってしまうと、商業漫画家への道は遠くなるかもしれません
編集者から否定されまくり、好きなものも描けず、締め切りに追われ、それでもなんとか折衝して作品を生み出すという苦労に耐えられなく(というか耐える価値を感じられなく)なってしまう可能性があります。

特に二次創作同人にハマるのは要注意です。
二次創作はキャラクターを他人の創作から借りるからです。
著作権の問題は別にしても、魅力的なキャラクターを0から生み出し、読者にその魅力をアピールし、愛着を持ってもらうのが、漫画では一番大変で大切な部分です。
そこを自分でやらず、他人が苦労して作り上げたものをただ使うという状況に、あまり慣れてしまってはよくないです。
二次創作からも学ぶものはあるでしょうが、一次創作者になりたいならほどほどに楽しむ程度にしておいた方がよいと思います。


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Posted at 23:03 | 漫画家の種類 | TB(0) |
2012.04.15

漫画家の収入


漫画家という仕事はだいたいフリーランス(自営業)です。
会社員のように誰かに雇われて、決まったお給料をもらう仕事ではありません。

自分で仕事を探し、仕事があるときは収入があるけど、仕事がないときは収入がないという、とても不安定な職業です。
※デビューすれば自動的に出版社から仕事がくるわけではありません。
出版社から仕事がくるようになるのは「人気作家になってから」です。
人気作家になるまでは、厳しい競争の中で、仕事を「勝ち取る」のです。
仕事を勝ち取れなければデビューしていても無収入です。

漫画家の収入は、主に原稿料と印税です。
漫画家は「原稿が掲載された時」だけ、原稿料がもらえ、「単行本が出た時」だけ、印税がもらえます。
が、たいてい他に収入はありません。(専属契約などがある出版社だと契約料などが発生するかもしれません。あとアニメ化やグッズなどメディア展開したときにも著作権に関する使用料等が入ると思います)

原稿料…雑誌に原稿が掲載されたとき、その原稿分として支払われます。
たいてい1Pあたりいくらという計算です。
原稿料は出版社や漫画家の実績によって、大きく変わります。
デビュー後の新人なら、1ページあたり安いところで3000円〜高くて8000円くらいですかね。

印税…単行本が出ると、単行本の価格の数%が印税として作者の収入になります。
これも出版社によって異なりますが、だいたい7〜10%くらいです。
発行部数×単行本価格×X%が収入となります。新人の単行本だと1万部刷ってもらえたら良い方です。

まあ「連載作家にならないと生活できない」と思っておいていいと思います。
「デビューしたらもうそれで漫画で生活できる」と思っていたら大間違いですのでご注意ください。
デビューしても漫画で食べていけるようになるのは数十人に1人くらいです。


蛇足ですが。
「とりあえず普通の会社員くらいには稼げるから大丈夫だよ」と言う漫画家さんがいるんですが・・・、自営業で会社員と同じくらいではダメです。
自営業は会社員の三倍稼がないといけないといいます。

会社員なら健康保険や年金について会社がある程度負担してくれますし、退職金などもあるところが多いですが、自営業はそうではありません。
健康保険は自分で加入して自分で全額負担(けっこうな額になります)になりますし、年金は国民年金になります。(サラリーマンの厚生年金に比べると老後もらえる額は少ないです・・・)
退職金もないので、老後資金は自分であらかじめ貯金しておかなければなりません。
そういう「見えない負担」も多いのです。

が、漫画家の場合、もっと重要なのはサラリーマンと同じように40年も稼ぎ続けることなんか、ほとんどできないということです。

40年前から今まで、同じように稼ぎ続けている・続けられるだろう漫画家がどれくらいいるか、考えてみればわかると思います。
そのうえで、上記のように会社員のような優遇がないのです。

会社員だって、定年まで順調に勤めて、退職金や年金をきっちりもらえる人は多くない時代になるでしょうから、そんなに差はなくなるのかもしれませんが、「サラリーマンの友達と手取り給料は一緒くらいだから大丈夫」ってことはないのです。
会社員の3倍5倍稼ぐつもりで頑張ってください。
Posted at 23:15 | 漫画家の収入 | TB(0) |
2012.04.14

漫画家のステップアップ

漫画家にはいくつかの段階があります。最終段階がどこかは人によるでしょうが、多くの漫画家にとっては「長期連載をとる」というのが目標の一つになるかと思います。
これは、収入のところで述べたとおり、長期連載をとらないと漫画収入では生活できず、漫画家として軌道にのったとは言えないからです。

しかしデビューした漫画家全員が連載作家になれるはずもなく、連載作家になるには、厳しい競争を勝ち抜いていかなければなりません。
今その雑誌で活躍しているベテランや中堅の先生を追い出すほどの作家にならなければならないのです。
志望者から連載作家になるまで、なかなか遠い道のりです。

雑誌やジャンルによって違いはありますが、ここではある程度メジャーな少女漫画を想定して書いてみます。(私が少女漫画家志望だったので、他をよく知らないのです・・・)
少年誌も似たりよったりだと思いますが、幼年誌、青年誌、ティーンズラブ、ボーイズラブになってくると若干違うかもしれません。

0.漫画を描いたことがない漫画家に憧れる人
今ここにいる人は、とにかくさっさと漫画を描いて投稿や持ち込みをしてみましょう。
イラスト描きや設定作りばかりやっていてもあまり意味ないですよ。
私は「漫画家志望」と名乗っていいのは、最低でも一作は漫画を最後まで仕上げ、投稿した人だけだと思います。

1.漫画を描いて投稿したことがある漫画家志望者
描き上げたら投稿してみましょう。できれば持込ましょう。
「もっと上手になってから」なんて思っていたらその分成長が遅れますので、早い方がいいです。

2.受賞済、担当編集がつく漫画家志望者
ここまでくると、漫画家デビューも夢ではなくなってきます。
ある程度の賞を受賞すると、「担当編集」という、ネーム段階から相談にのってくれる編集者がついて、本格的にデビューを目指します。

3.デビュー
その雑誌でデビューと決められた賞を受賞するとデビューできます。
中には、大御所先生の穴埋めで掲載されたり、なんだかよくわからない状況でデビューしてしまう人もいますが。

4.読み切り作家
読み切りをぼつぼつ掲載しながら実力をつけるとともに、雑誌に食い込める作品作りをすることになります。
読み切りも、誰もが掲載できるわけじゃありません。会議で編集部が認めた作品だけが載ります。
まず、ここを抜けられるかどうかがデビュー後最初で最大の関門でしょう。
ちなみに私はここ止まりです・・・。なのでこの先のことはよくわからないです。

5.短期連載
どの雑誌も連載には慎重です。人気がでるかどうかもわからない新人に、いきなり連載させることはありません。
なので、読み切りで人気がとれそうかどうか見て、人気が出そうならそのまま連載にするというケースが多いです。
ここまでくるのは大変です。ほとんどの新人漫画家がここまで来れないで消えます。

6.中長期連載
短期連載がやはり好評だと、そのまま長期連載に突入するケースが多いです。あとはもう人気次第ですね。
人気があれば何年もの長期連載にもなりますし、人気がなくなれば打ち切られます。もちろん打ち切られることなく、きちんと終るのがベストです。
連載終了後は、前の連載の人気度によって、連続で長期連載をできる人もいれば、短期連載からになる人もいます。人によっては読み切りからになったり・・・なんだかんだあるようですが。

7.そして大御所へ・・・?
大ヒットの長期連載を1〜2回以上こなせば、もはや大御所と言っていいのではないでしょうか。
ただ油断ならないのは、国民的大人気漫画となってアニメやらグッズやら大展開すれば別ですが、普通は人気連載を一つこなしたくらいでは、地位は安定しません。
実際、私が子供のころ大好きだった人気連載をこなしていた作家さんが、その連載が終わったあと泣かず飛ばずで、生活にも困っているとか、今も根強いファンがいるような人気連載を二つもやったのに、50歳を過ぎて生活ゆきづまったなどという話も(悲しいですが)聞きますので・・・。

一つの戦いが明ければ次の戦いへ。次々やってくる才能あふれる新人を押しのけながら、ベテラン先生も戦っているのです。

ちなみに、私がデビューした雑誌の場合、1が1000人いまして、そのうちデビュー、つまり3.までいったのが10人、そしてそのうち、5までたどり着いたのが1人、そして、6までたどり着いた人が0人です。

どういうことかわかりますでしょうか。

最低限、漫画を描いて投稿できるレベルの人が、漫画だけで食べていけるようになる確率は、1/1000もない、ということです。

このことをよく覚えておいてください。
漫画家は、「普通に頑張っていたら誰でもなれる仕事」ではありません。
「一部の特殊な人しか就けない、特殊な仕事」なんです。

漫画家になるにあたっては、自分がその「特殊な人」になりえるような才能があるか、努力をしているか、結果を出しているか、常に意識するようにしてください。


たまに、質問サイトなどで、


「私は絵もヘタだし、漫画も描いたことないし、多分才能もないかもしれないけど、漫画家になれるでしょうか」


というような質問を見ることがありますが、そういう人はなれません。


絵がヘタなら、上手になるまで練習してください。漫画を描いたことがないなら描いてください。才能がないなら才能がある人の何倍も努力してください。


そういうことをしようともせず「なれるでしょうか?」と人に聞くような人はなれません!





志望者の皆さんはデビューのことだけ考えている方も多いと思いますが、実はデビュー後の方がずっとずっと大変なのはわかっていただけたでしょうか><
デビューはゴールではなくスタートです。
大変ですが、この競争を勝ち抜いていけると信じる人しか漫画家にはなれません!
自分を信じて頑張ってください!


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