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2012.04.08

入門書の紹介

私が現在持っている本について、一応簡単な内容紹介とリンクをはっておきます。実際読んでみるのが一番とはいえ、立ち読みできない物もありますからね。

私が子供のころ、特によく読んで参考になった本が2冊あるのですが、残念ながら両方ともタイトルすら不明なのです。多分一冊は「少女漫画を描こう」的な本で、小中学生向けだったのですが、当時ですら掲載漫画を古いと感じたくらいなので、多分今はもう絶版かな・・・。上原きみ子先生や池田理代子先生が紹介されていたような・・・。

もう一冊は、私の記憶では、作例に「バカボン」のキャラがいたため、赤塚不二夫先生の関係だと思うのですが、赤塚先生で探しても該当する本が見つけられませんでした。これはかなり詳しくてよい本だったのですが・・・。

以下にあげるのは、デビュー後に買ったものばかりです。私はデビューするまでこの手の本を買おうとは思わなかったようです・・・。多分子供のころの知識だけで十分と思っていたのでしょうね。
でも買って読むと勉強になることは多いので、むやみに買うことはないですが、気に入った一冊を見つけてじっくり読むのもいいと思います。


「少女漫画家になろう」白泉社



私が持ってる本(多くはないのですが)の中では一番初心者向けで実質的な内容。わかりやすいです。

基本的な道具紹介・使い方から、作画、背景、ストーリー、ネームの作り方、仕上げ、持ち込み方法まで、一応全部をざっと網羅しています。まったくの初心者でも一応の流れがわかります。少しですがデジタル作画の説明もあります。
少女漫画家とありますが、少年漫画や青年漫画を目指す人でも参考になると思います。

コマ割りや効果の使い方などは、実際の漫画形式で、しかもダメな例と比較してあったりするため、かなりわかりやすいです。文字だけの部分もありますが、絵に関する部分は基本的に「図解」されているため、「何を言っているのかわからない」ということはないと思います。

白泉社なので、白泉社で活躍している作家さんの作例しかありません。特にこの本で作画を担当されている先生の原稿を例にしているものが多いです。

作中でガイドを務める漫画家志望の女の子が、実際に最後に原稿を仕上げて投稿し、批評を受けるという話になっていて、実際の投稿原稿のネームと完成原稿の全Pが掲載されています。さらに「投稿した」という前提で、編集部の批評が読めます。このあたりは初心者以外の志望者にも大変参考になると思います。



「鳥山明のHETAPPIマンガ研究所」集英社



これ、まだ購入できるんですね!・・・と思ったら中古しかない・・・しかも定価の四倍くらいになってる・・・。

私が小学生のときに読んだ本です。残念ながら手元にないので、うろ覚えの記憶で紹介します・・・が、遠い昔の記憶なので・・・・。はっきり覚えているのは、実際の漫画家志望者の原稿の添削です。やっぱり一番参考になるのは「実例」なんですよね。

私がこれを読んだのは単純に鳥山先生のファンだったからですが、何もわからない小学生が読んでも参考になる内容だったのは覚えています。あと面白かった。何度も何度も読みました。残念ながら借り物だったんですね。当時私のお小遣いは月400円くらい。借りられる漫画をわざわざ買うという発想はありませんでした・・・。
まずは楽しくとっかかりたい人向けです。

作例などに使われている漫画は古いとは思いますが(1985年の本なので)、今と昔で、漫画の基本的な部分は変わらないので今も参考になると思います。



「石ノ森章太郎の漫画家入門」秋田文庫



有名な本ですね。三分の一くらいは石ノ森先生の自叙伝や思い出話だったりします。(知らない人はいないですよね・・・?仮面ライダーやサイボーグ009の作者です)これはこれで、漫画黎明期を生き抜いた人が、どのような思考や工夫によって成功してきたのか、参考になると思います。石ノ森先生自身も、わざわざ自叙伝を書いたのは「漫画好きの少年がどうやって本当に漫画家になったのかを知ってほしかった」とおっしゃっています。

残りはいろいろな作例や説明です。作例は正直古い作風の漫画ばかりですが、説明自体は今もそのまま使える内容が多いです。アイデアやストーリーなどの組み立て方などに比重を置いてあると思います。中でも、この本で一番参考になるのは「演出」方法ではないでしょうか。

実際の漫画を例にしながら、どういった演出効果を狙ってこういう展開・構図・効果にしているのか、等を詳しく説明されています。内容については、部分的には現代にはちょっと合わないところもあります。(ヒーローは必ず眉目秀麗でかっこよくなければならないとか。昔はともかく現代ではそんなことないです)

ストーリー構成についても、物語を盛り上げ魅力的に見せるための工夫など書かれています。特にストーリー構成や演出が苦手な人には参考になると思います。

後半はQ&A形式です。基本的な道具のことだとか、原稿サイズだとか、そういう初心者な質問がほとんどです。初心者の方には参考になると思います。



「快描教室」美術出版社



これも漫画家志望には有名な本ですね。

内容はほとんどが絵に関することです。ストーリー関係の内容は少ないです。基本的な道具などの説明もないですね。そのあたりはすでに知っている前提だと思います。

作画については、ここで紹介している本の中ではダントツに詳しいです。
基本的なデッサンのとり方から服の皺や小物、背景、パース、効果、漫画の構図の取り方などまで、ざっと網羅しています。格闘技用語とか、なんかちょっとマニアックなところに突然切り込んでたりします。

内容は絵での説明も多いのでわかりやすいですが、文章部分が基本「インタビュー形式」なんですよね。全部教科書みたいに書かれるよりはいいのかもしれませんが、私はちょっと読みづらかったです。

この本にも、後半にQ&Aや、実際の志望者の原稿の添削があります。それがかなり参考になるかと。添削も主にはストーリーではなく作画や構図に関する部分です。実際に構図を修正して比較などもしてあるので、どう工夫すればどう見せられるかなどがわかりやすいと思います。

あと志望者が3Pで描いた漫画を四コマにまとめるなどの内容があります。これは「起承転結」を意識する&無駄を省略するためには、とても勉強になると思います。



「手塚治虫の漫画の描き方」講談社



漫画の神様と言われる手塚先生の本。

実際の描き方や説明というより、手塚先生の漫画に対する考え方や持論的な内容が多いです。作画については、本当に初歩の初歩、絵なんて今までほとんど描いたこともない、みたいな人を対象にしているような書かれ方です。現代の流行の絵じゃなくて、昔の手塚先生のシンプルな絵柄ですね。それを別にしても、どちらかというと幼年向けのギャグ漫画を前提にした内容になっている気がするので、正直、今の少年少女漫画には、そのまま参考にするのは難しいかも。基本的な部分は参考になると思います。

ストーリー構築については、「演繹法と帰納法」(中学生以上は国語でやりましたよね)や起承転結についての説明など、わかりやすく書かれてあります。あらすじの考え方やプロットの作り方なども詳しく書かれています。どうでもいいですが、この本でエピソードの大きさのバランスを図解されているページがあるのですが、私がこの記事の5番で書いた内容とほぼ同じ構成になっていてほっとしました。あ、ラスト少し違うか。でもよかった間違ってなかった。

しかしこの本の面白いところは、やはり手塚先生個人の漫画や漫画家に対する考え方や感じ方を知れることではないでしょうか。かなり興味深いです。



「漫画の奥義」手塚治虫



これはオマケです。というのは、漫画の描き方の本ではないので。

手塚先生の自叙伝+漫画論という内容です。でもストーリーやテーマの考え方等で参考になる部分はあるかと思います。

あと複数連載をこなしていたときのスケジュールがすごい・・。ブラックジャックは毎回話の候補を4つ用意していたそうです。他の連載と平行していたので、週に8つストーリーを考えていたとか・・・。私がそうだったのですが、つい、たった一つのネタやアイデアに喜んで、ぱーっと仕上げてはい終わり、みたいなことをしていたんですが、人気作家になる先生の多くは、一つの話を作るのに、必要量の数倍のアイデアやネタを用意しています。お名前いちいち出しませんが、いくつかの作家のインタビューを見ると、よく出てくる話です。

漫画家志望者でも芽が出にくい人って、一つしかないネタやキャラやストーリーに執着してしまう人が多いように思います。「質」は大事なのですが、質を確保するには、その土台となる「量」も必要となってくるのですね。

ま、そういったことをいろいろ考えられる本です。漫画家志望なら読んでおいて損はないかと思います。
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Posted at 00:35 | 入門書の紹介 | TB(0) |
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