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2012.04.05

背景とパース

けっこう苦手な人が多いと思う背景。
背景が得意になるにはどうしたらいいか、背景を描くのを好きになればいいんです。

背景には二つの役割があります。

1.状況説明
主人公が今どこにいるか。
背景の基本的な役割です。

2.臨場感、雰囲気づくり
背景の美しい漫画を読んでみましょう。
ただの「説明」に終わらず、背景が何かを語っているはずです。
漫画ではありませんが、ジブリのアニメ映画を見たことはあるでしょうか。
どの映画も、背景が素晴らしく美しいでしょう。
とうていただの「説明」ではありません。大切な映画の一部です。

背景というと「人物のオマケ」と思ってしまうかもしれません。
でも「ただの説明」「ただのオマケ」と思って描くのも面白くありません。
どうせ描かなければならないものなら、美しい背景、迫力ある背景を目指すのもいいと思います。

ただ、あくまで漫画の一部ですので、漫画としてのバランスは忘れないようにしましょう。

というわけで、そのバランスですが。
まず、全コマに入れてはいけません。画面がごちゃごちゃして非常に見づらくなります。
必要なところにだけ入れましょう。
どういうところが「必要」なのかは、実際の漫画を読んでみるとだいたいつかめると思いますが、少なくとも

1.最初の1P、主人公がどこにいるのか。
2.場面転換の都度


ここは絶対必要です。その後も、少なくとも1Pに1〜2コマはちゃんと背景を入れるようにしましょう。

あと、ただ描けばいいというものではなくて、最初にあげたように「どういった場所にいるのか」がわかるように描かないといけません。
そこが「汚い場所だ」と言いたいなら、汚く描かなければなりませんし、「自然がきれいな場所」なら、きれいな自然をアピールして描かなければなりません。
明るい話なら明るい背景を、暗い話なら暗い雰囲気の背景を描きます。
雰囲気を盛り上げるのも背景の役目なんです。

また、プロの漫画を見ると、俯瞰(上から)全体を描いてあったり、重要な一部分だけを描いてあったり、時間がわかるように描いてあったり(夜なら暗がりに電灯など)、ちゃんとその場で必要な情報を、必要なだけ描いてあると思います。
よく読んで、勉強してみましょう。

パースについては、すみませんが、中学生のときに美術の授業でやった程度の知識しかありません。
まあ、逆を言えばその程度の知識しかなくても、美術系の大学に合格したり、漫画家としてデビューできるということですが。(レベルはさておき)

というわけで、ここは詳細な説明ができないので、各自ぐぐってください。
「遠近法」「透視図法」こういった言葉で検索すれば、詳しい説明のあるページが出てきます。

私からのアドバイス?としては、特に真面目な人に注意ですが、あまりきっちり透視図法どおりに描かないことをおすすめします。
これは「遠近感がおかしくてもいい」ということではありません。
デッサン同様、「正しさ」より「自然である」「魅力的である」方が優先されるということです。

実は、透視図法どおりきっちりと数値を測って背景を描くと、「不自然」になります。
3Dの映画やゲーム。特に最近のものでなく昔のものをやればわかると思います。現実の世界の遠近感とは違いますよね。
今の技術ですら、3Dで作った建造物の映像と、実際の映像とでは違和感があります。

あれはなぜかというと、人間の目が二つあるからなのです。
わずかにずれた位置に二つ目があるので、透視図法でいうところの消失点等もすべてずれて二つ存在します。
人間は無意識にそのズレを調節しながら物を見ています。人間が見ている世界はズレのある世界であって、「正しい透視図法」の世界ではないのです。

ですので、馬鹿正直に定規できっちりと消失点をとり、きっちり計算どおりに透視図法で背景を描くと不自然になります。
そこは、「不自然でない」方を優先して、多少線をずらすなりして、自然に見えるように調整しましょう。

あと、初心者が忘れがちなのが「人体にもパースがある」ということです。
当たり前なんですけど、人体も立体物である以上パースはあります。これを意識しないといくら良い背景を描けても、人物をその背景に上手に乗せられなくなってしまいます。
人物のパースもちゃんと意識するようにしてください。


「魅力的」についてですが、プロの漫画を読んでみればわかると思いますが、必ずしも正しい透視図法で描かれている背景ばかりではありません。(作者の技術不足でおかしなことになっているのは別として・・)
特に多いのは、わざと広角で描かれている背景だと思います。
これは現実どおりに透視図法で描くと、画面がとても狭く見えるからです。
画面に広がりを持たせるために、なんでもない背景でも、わざと広角めで描く漫画家さんは多いです。

また、戦闘シーンなど動きのあるシーンでは、広角とおりこして魚眼レンズを通したようなパースで描いたり、画面に広がりを持たせるために、広角でさらにかなり大げさな三点透視(現実どおりにパースをとると、大げさな三点透視になることはまずないです。)にしてみたりと、画面を魅力的に見せるために、いろいろな工夫がされています。

漫画は漫画です。建築パースや物理学ではないので、漫画を魅力的に見せる背景をこころがけましょう。

当然、ある程度正しく描ける力がなければ、魅力的どころかめちゃくちゃになってしまいますので、最初は基礎をちゃんと練習しましょうね。


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Posted at 22:01 | 背景とパース | TB(0) |
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