--.--.--

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

2012.03.08

一般的な働き方あれこれ。

まだもうちょっと、一般的な仕事の話です。


このあたりを知らないと、いろいろと心構えができませんので。


 


まず、働いてお金を稼ぐにはいくつかの形態があります。




1.会社員(正社員)・公務員



民間か国かという違いはありますが、組織に属して働き、その組織からお金をもらいます。
基本的に無期雇用であり、クビになったり会社が倒産したり自分から退職しない限り、定年退職まで勤めることになります。


公務員であれば、基本的に解雇されませんし、正社員は、解雇するにはそれなりの「正当な理由」がいります。


なので、2.や3.の非正規雇用に比べると、かなり立場は強く守られています。


そして、これらの働き方には実質的な年齢制限があります。


まず、公務員は実際に年齢がはっきり決まっています。職種や自治体などによって違いますが、だいたい25歳くらいかな?教師は40歳までの県があったような気がします。


正社員も未経験でなれるのはだいたい20代半ばまで・・・もっと言えば、ほぼ新卒(大学など最終学歴となる学校を卒業したとき)までです。かなり限られたときしかなれないのです。


これが今の日本で、安定して働き続けるのが大変な理由です。20代半ばまでのごく若い時期に、一生安定して働けるかどうか、かなりの部分が決まってしまうのです。




2.派遣社員・契約社員


いわゆる「非正規雇用」と呼ばれる雇用形態です。
派遣社員の場合は、まず派遣会社に登録し、派遣会社から別の会社へ派遣されるという働き方です。
契約社員の場合は、働いている会社と直接雇用契約を結びますので、その会社の社員です。


どちらも有期雇用であり、あらかじめ決められた期間勤めることになります。
会社側と合意して、期間を延長すれば長く勤めることもできますが、会社側にて期間延長しないと判断されたら、そこで終わります。


これらの非正規雇用がニュースなどで問題視されているのは見たことがあると思います。何が問題なのかは、以下のような理由からです。


・会社側の都合でいつ切られるかわからない
・退職金や年金、保険などの正社員にはある待遇がないことが多い
・全体的に正社員に比べて賃金が低いことが多い
・正社員に比べ責任ある仕事を任されないのでいつまでもスキルが身につかない
・正社員に比べ経歴として評価されない
・若い人材を求める企業が多いため、ある程度以上の年齢になると仕事に就けなくなる


これらが重なった結果、非正規で働き続けると、低賃金だから貯金もできない、スキルも身につかない、経歴もつかない、そのうえ年齢が上がると仕事がなくなってしまうので、取り返しがつかない年齢になってから、何もない状態で無職になってしまう。ということになります。
今、非正規雇用のままで三十代、四十代を迎える氷河期世代の多くが、将来生活保護世帯になると考えられています。


こういった働き方はもともとは、「学生や主婦が家計の補助的に働く」働き方だったのです。
なので、この働き方だけで、一生生きられるような制度になっていませんし、家族を養えるような働き方でもありません。


しかし、日本全体が不景気になり、企業がお金のかかる正社員をたくさん雇うことができなくなってしまいました。
その結果、この「一生働けない働き方」で一生働かなければならない人が増えてしまったのです。
私は会社勤めをしていますが、どの会社も「どうやったらお金がかかる正社員を減らせるか」ということをとても考えています。
なので、この傾向は今後も減らないでしょう。


こういう働き方の良い点としては、正社員ほどの責任を求められませんので、正社員に比べて柔軟な働き方ができるということです。
昇進などがない代わり転勤などもありませんし、働く時間や日数も正社員に比べて融通がききます。
一家に他に大黒柱になる人がいて、家計責任を負わない立場なのであれば、こういった働き方を敢えて選択し、家事育児や趣味などを優先した生き方をするというのもありではあります。


なので、漫画家をめざしながら働く人は、こういった雇用形態や次のフリーターで働く人も多いです。




3.フリーター
正確にはフリーターという職種はありません。
アルバイトやパートタイムをして生活を成り立たせている人のことを言います。
こちらも非正規雇用ですが、2.の派遣社員や契約社員より、さらに待遇が低く不安定であることが多いです。


その分さらに柔軟な働き方もできますが。


こちらも問題点は2.の派遣社員、契約社員とほぼ同じです。
学生や、ごくごく若いうちの数年間やるのはいいと思いますが、この働き方のまま一生ゆくのは相当に厳しいと思います。
一般に30代以上からは求人も激減します。20代くらいまでしか通用しない働き方だと思っておく必要があります。
かといって、20代後半くらいになってから正社員になろうと思っても、かなり難しいので注意が必要です。




4.自営業
漫画家はこれにあたります。個人事業主ですね。
他にもイラストレーターや飲食店経営などもこれです。
農家や漁業などもここに入ることが多いと思います。
お医者さんや弁護士さん・税理士さんなども、自分で病院や事務所を持つ人は、これになります。


上の1から3の雇用形態は、誰かに雇われて、自分を雇った相手からお金をもらう仕事のやり方です。
しかし自営業は、誰かに雇われる仕事ではありません。


飲食店の店主を想定してみたらわかると思いますが、基本は直接お客さんからお金をもらう仕事です。
お客さんが来てくれたらその分お金をもらえますが、お客さんが来てくれなければお金はもらえません。
お客さんがずっと来てくれなかったら、そのお店は潰れます。
これは、クビにならない限り、会社に行っておけばとりあえずお給料がもらえる会社員とは大きく違います。


会社員ならば、(会社によりますが)新入社員として入社したら、研修があったり、上司や先輩がいて仕事を教えてくれたりします。
自分の成長にあわせて仕事を割り振ってくれたり、失敗したらフォローしてくれたりします。
相談もできますし、大事な判断は上司にまかせることができます。何かとんでもない大失敗をしても、最終的に責任をとるのは社長です。
いろんな部署がありますから、たとえば技術者として就職したら、仕事をとってくるのは営業部がやってくれますし、お金のことは経理部がやってくれます。
「有休」というものもあるので、病気などで休んでも、その分お給料が減ることもありません。


しかし、自営業は最初から自分が社長みたいなものです。
誰も仕事を教えてくれませんし、仕事をとってきてもくれません。
細かい事務的なことや、お金のことも全部自分でやらないと、誰もやってくれません。
失敗したら全部自分に跳ね返ってきます。誰も責任をわかちあってくれません。
怪我や病気で仕事ができなかったら、その分のお金は当然もらえないどころか、「仕事を頼んだのにちゃんとやらなかった」と、次回から仕事がこなくなったり、悪い評判がたって他からも仕事がこなくなったりします。
(仕事において、怪我や病気が言い訳として通用することは少ないです。「自己管理ができていない」「危機管理ができていない」といわれます。どんな状況であっても、仕事を完遂することを求められます)


漫画家もそういった種類の仕事です。
詳しくは、「漫画家の収入」に書いたとおりです。


とにかく「自分次第」なのが自営業です。
才能があり努力もし運もある人なら、大金持ちになれるかもしれませんし、うまくいかなければ無収入。ホームレスやら生活保護行きです。
漫画家は、会社やお店を始めるのと違い、初期費用がかからないので、失敗しても借金地獄に陥らないのは幸いですが。


また、自営業の問題点?としては、上記のように成功するもしないも自分の努力と才能次第、というところ以外に、会社員ならある福利厚生がないというところがあります。
漫画家の収入のところに書いたように、保険や年金、退職金などですね。三倍稼がなければならないと書いたとおりです。
ま、皆さんが老後を迎える前にはいろいろ変わっているでしょうし、年金自体なくなっているかもしれませんが…。



というわけで、自営業は、本当に自分だけが頼りの仕事です。


私がこのブログのあちこちに、自分で何もできない・しない人は漫画家に向いてないとか、他力本願な人はダメとか書いているのはそのためです。
「何もしなくても誰かどうにかしてくれる」「学校とかに行けばなんとかなる」「よくわからないけど多分なんとかなる」というような考え方の人が、自営業者なんかになったら、かなりの確率で大失敗してしまいます。


だって、誰も何も絶対なんとかしてくれませんから。自分をなんとかするのは自分だけです。


むしろ、悪意をもった人を頼ってしまったら大変なことになってしまいます。
実際に売れっこの作家さんでも、マネージャーなどにお金のことなど全部まかせっきりにしていて裏切られて一文なしになったとか、そういう話もききますしね・・・。


 


スポンサーサイト
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。