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2011.01.25

心身の健康と周囲の人を大切に

自分の記事を読み返していてちょっと思ったのですが・・・。


絵の関係の仕事というのは、ここまで書いてきたように激務が多いです。


私もこのブログに、体力と根性がある人しかできない、というようなことを書いています。


 


ただ、けっして「心身をボロクズにして、プライベートを全部犠牲にして、働き続けるのがエライ」わけではありません。


 


そこにちょっと誤解があるといけないと思いまして・・・。


 


結果的に、心身の健康やプライベートはどうしても犠牲にしなければもたないことが多い仕事なので、これらを絶対に第一優先に大事にしたい、という人は正直こういった仕事は最初からやめておいた方がいいと思います。


でないと結局、すぐにやめることになってしまいますし、やめて次の仕事に就ければいいですが、美術系の学歴や経歴しかなければ、そこから別の仕事に就くのは大変ですから、進路選びのときに、美術系以外を選ぶというのもアリだと思います。


どうしても、ある程度の無理は必要になる仕事です。


 


でも、できる限りは心身・プライベートともに大切にした方がいいに決まっています。特に心身大切にしなかったら仕事を続けることもできなくなります。


体は当然として、心の方も壊したらヤバいです。うつ病などになると完治も難しく、ヘタすれば社会復帰自体できなくなってしまいます。


なので、けっして壊しちゃいけないし、壊れないように働かないといけないのです。機械ですら休ませないと壊れます。


 


今、これを読んでる方は、「そんなの当たり前じゃん」と思うでしょう。


 


これが、こういった業界に浸かっていると、だんだんその「マトモな感覚」が鈍っていくんです。


 


私がデザイン事務所で下っぱデザイナーをやっていたとき、20代前半の若いデザイナーが過労死するという事件がありました(私の事務所じゃないですよ)


そのデザイナーの残業時間などもテレビのニュースでとりあげられたのですが、そのときのうちの事務所内の反応としては、


「残業少なっ!?」「そのくらいで死ぬか?」「そんな程度で死ぬ人間はデザイナーになるなよ」「これ、上司や会社の人も気の毒になあ。事故だろ」


という感じでした。


これは、上層部だけじゃありません。この過労死したデザイナーと同じ年くらいの、我々下っぱデザイナーの感想もこういった感じでした。


そしてそのあと、ベテランデザイナー達の「俺が若いころは月300時間残業していたもんだ」「3徹くらいは当然だったな」「家になんて月数度しか帰っていない」「それくらい仕事して、一人前になっていくもんだ」という、苦労自慢が始まり、それを新人デザイナー達は神妙に聞き、「やっぱり今程度の残業でキツいなんて言っている自分たちは甘えてるな、もっと頑張らないと!」と、自らにハッパかけて意識を新たにするわけです。


これは、10年以上昔の話ですが、今もデザイン業界に残る友人に話を聞くと、基本的に今も変わっていません。


残業は100時間単位でこなして当たり前。


残業時間や徹夜が多いほど「一生けんめい働いている」自慢になる。むしろそれを受け入れられないような人はクリエイター失格。意識なさすぎ。


過労死しても「死ぬ方が悪い。死ぬくらいならこの業界入るな」。


そういう話を、「武勇伝」「自慢」として話すような人がうじゃうじゃ今もいるわけです。


 


これだけ「ブラック会社」という言葉が浸透し、そういったことはよろしくない風潮になってきているにも関わらず、まだまだデザインなどの業界はそういう感じです。


絵の関係の仕事で、特にそういう状況になりやすいのには理由があります。


 


ほとんどの人が「その仕事を好きで、自分でその仕事を選んで入ってきているから」です。


なので、新人・若手であっても「自分の夢だから」「やりたいことだから」と言って頑張りますし、上司や先輩も「この業界に入ったからには、その覚悟あってのこと」とみなします。


「寝食犠牲にして好きな仕事に打ち込んでるクリエイターな自分カッコイイ」な人がほとんどなので、そこに疑問をもって改革しようとする人もあまりいません。「クリエイターってそういうものだ」と思ってるからです。


「好きなことをやっているんだから」の一言で、かなりのことを強いられることになりますし、「強いられる」ではなく「自ら選択してやっている」自負に支えられ、他の業界より無理をする人が多いのだと思います。


 


でも、心身壊れるときは壊れます。


 


そのとき、会社はあなたの人生を守ってくれません。


 


私の友人は、本当に24時間拘束に近い形で働かされ、ドクターストップがかかってようやく辞めましたが、お医者さん曰く「ドクターストップで本当に辞められる人は稀」だそうです。


この友人は、もう社会で働いて生きるのはきっぱり諦めて、すぐに婚活し、専業主婦になりました。20代と若い女性だったから、できた選択だったと思います。


しかし、本当に危ういところで、彼女の体はかなり壊れており、もう少しで子供が産めない体になるかもしれなかったそうです。(無事子供さんも生まれ、今は家族幸せに暮らしています)


 


漫画家の安野モヨコ先生が、「どんなにがんばって、いろいろなものを犠牲にして仕事しても、編集さんにしてみれば、自分がいなくなっても代わりを探すだけなんだ」ということに気がついてから、ちょっと仕事をセーブするようにした、とおっしゃっていましたが、本当にそのとおりです。


仕事は代わりがいるのです。社長でさえ替えがききます。代わりがきかないのは、家族や友人、恋人などのプライベートな関係だけです。


 


「長時間無理して働く人がエライ、カッコイイ」という価値観は捨ててください。


どうしても長時間働かなければならないことは、こういう仕事なら絶対にあると思います。


でも、心身壊れると思ったら、心身を優先させてください。心身壊れたら、その仕事も続けられません。


いかに効率化できるか、いかに自分を守れるか、という視点も仕事では忘れないようにしてください。


 


そして、あなたのことを、何の損得もなく、愛し心配してくれる人を大切にしてください。


家族、友人、恋人…、そういった人たちです。


 


仕事にために、犠牲にしてはいけないもののことは忘れないでください。


 


自分のブログを見ていると、やっぱり「何もかも犠牲にできる人しか無理」というようなことをあちこちに書いてはいたのですが・・・。確かにそれくらいの覚悟は必要になることは多いのですが、本当に犠牲にはしないようにしてください。


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