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2012.02.01

専門学校の利点

一応専門学校の利点についても記載しておきます。

なお、大きな利点は「独学で漫画を完成させられる人」にしか意味がないので、「漫画一作も描いたことないけど、専門に行けば描けるようになるかも~」な人は、やっぱりやめておいた方がいいと思います。


1.堂々と漫画だけに専念できる時間を二年間手に入れられる。

個人的には一番大きい利点です。社会的には「専門学校生」なのですから、働いてなくてもいいし、学校でも家でも堂々と漫画を描いて漫画のことだけ考えていられる。人生でそういう期間はそうありません。
でも多少の世間の冷たい目に我慢できるなら、学費分で二年間ニートを決め込んで、アシスタントと持ち込みしまくる方が、漫画家デビューは絶対早いです。


2.地方住みの場合は上京のきっかけになる。

別に地方住みでも漫画家にはなれますが、できれば編集部に近いほうが持ち込みや打ち合わせに便利だし、アシスタントの口もたくさんあります。
でも、持込もできない、アシスタントもできないレベルの人には意味はありません。
また、親が生活費を出してくれない場合も、バイトで漫画どころでなくなるので、利点にはなりません。


3.編集者以外にネームチェック・指導してくれる人を確保できる。

これも、講師が「アタリ」なら大きな利点です。編集者は担当がつくまでは完成原稿でしか原稿を見てくれませんが、講師の先生なら担当つきになる前の段階でも、プロットやネームの段階でチェックしてくれます。

また、講師の先生が教えるのに長けている場合は、かなりのノウハウを学べる可能性があります。
編集者は「良し悪しの判定」はできても、「指導」は苦手な場合があります。私が「編集者に見てもらったほうが早い・確実」と言うのは、彼らが「デビュー権限を持つ編集部の部員だから」であり、必ずしも指導に優れているからというわけではありません(指導力がある編集者ももちろんいます。なんだかんだ編集部というのは日本で一番漫画指導の実績がある組織ですから)

問題は「アタリ」講師に出会えるかどうかです。確率は低いと思ってください。別に講師の方々が無能って話じゃなく、自分との相性や、雑誌との相性もあるので。

正直、指導に優れた編集者に出会うのと、優れた講師に専門学校で出会うのと、確率的にそう変わらないのではと私は思っています。
編集者が編集部の中で漫画指導能力を身に着けるのと、漫画家が学校で漫画指導能力を身に着けるのと、それほど差があると思えません。
漫画を描いたこともない編集者よりマシという考え方もありますが、描けるから教えられるというものでもないと思います。名選手名監督ならずです。

漫画家としての心構えとか、作業的なことは教えられるかもしれませんが、それならプロのアシスタントで十分です。こういうと失礼ですが、講師の先生の多くは現在の売れっ子漫画家ではありません。アシスタント先の先生は少なくとも現在バリバリ連載中の現役先生で、しかも現場に入れます。そっちの方が学ぶものが多いです。

このあたりのことは、実際にその先生に教わって結果を出さない限り、判断できないことなのですが、入学前にそんなことはできません。
だからこの利点をあまり強く推せないのです。

せめて事前にオープンキャンパスなどで実際に原稿やネームを指導してもらい、講師の力量を確かめておくと良いと思います。これも自力で原稿が描けない人には意味のない利点ですし、専門の講師ってけっこうすぐ辞めちゃったりすることもあるので、入学してみたらその講師はいない、という可能性もありますが。


4.友人ができる。

「同じ夢を持つ仲間」という意味では・・・専門にはあまりいませんよ。だって漫画描いたこともない子も多いそうですし・・・少なくとも本気じゃないですよね、そういう子は。
漫画の能力は別として、普通のオタク友達ならできるかもしれません。
志望者仲間なら、ネットなどで自分と同じくらいのレベルの人を探した方がいいです。雑誌に投稿している人は、ツイッターやブログなどやってることもあります。漫画家志望ってレベル違うと話あわないし。


5.学校によっては専門卒の学歴が手に入る。

認可校でなければ学歴にならないので、そこは調べておいてください。また、この記事に書いたように、基本使えない学歴です。
でも、何の専門かまで書かなくていいような場では、「高卒」よりは多少見栄えがします。また、「専門卒以上」で応募をかけている会社に採用されるかは別として、応募はできます。それは利点といえば利点です。
できれば、履歴書に書く学歴には「デザイン」とかの名称で書けるところがいいですね。漫画とかコミックとか書いてあると、結局学歴としては非常に使いにくいので。


6.入学が楽

難しい受験勉強、デッサンの訓練、漫画の能力、何一ついりません。必要なのはただ一つ、お金だけ!!どんなお馬鹿さんでも、初心者でも、下手っぴさんでも入れます。何の努力もいりません!
ただそういう学校が、どういうレベルなのかは考えておいた方がいいです。


7.漫画の基礎くらいは教えてもらえる

何もわからなかった人でも、2年かけて四コマ漫画の一本くらいは描けるようになるかもしれませんね・・・。Gペンで絵が少し描けるようになるかもしれないし・・・。消しゴムのかけかたとか、枠線の引き方も覚えられるかもしれませんね。
漫画家になれるような子なら小学生のうちにできるようになっていることですけどね。


思いつくのはこれくらいかな。



これらの利点のために、最終学歴と300万犠牲にしてもいいと思えるなら・・・・。強くはとめません。
ただ、その場合は自分で働いて学費出してくださいね。多分自分で払うとなると、半年くらいで退学したくなると思います。そんなもん親に払わせないでください。気の毒すぎます。

なお、この利点のうち、少なくとも3,4,7については、別に全日でガッツリ数百万払って専門学校に通わなくても、夜間や週末だけなど、「部分的カリキュラム」で得ることができるかもしれません。そうすると、学歴もつぶさなくてすむし、経済的にもずいぶん楽になるはずです。
そういったことができるかについては、学校に問い合わせてください。
どうしても専門学校に行ってみたい、独学に限界を感じる…という場合もそれでしのげると思います。

ただ、漫画家デビューって、本当に「かろうじて土俵にはあがった」レベルのことです。
この程度のことが独学でできない人間は、例え何か奇跡がおこって土俵にあがれたとしても、その後土俵で勝ち抜いていけるとは到底思えません。
これは私がデビューしたときの担当さんもそう言ってましたね。デビューが決まったあとに言われたのですが、その担当さん(編集長でした)は「デビュー程度は自力でできる人じゃないと、どうせその後続かないから、デビューするまでは具体的な指導はしなかった」と言ってました。確かにダメだしはしてくれたけど、指導はなかったなあ。

なので、独学でデビューすらできないという時点で、漫画家をあきらめた方が、本人にとっていい人生になるとは思うのですが、まあやるだけやってみたい場合は、この方法でどうぞ。
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