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2012.01.02

それでも専門学校に行きたい場合の選び方

デメリットは十分わかったけれど、それでもどうしても専門学校に行きたいんだ、という人もいるでしょう。

その場合の学校選びですが、私は以下のようなことを考慮して選ぶと良いのではと思います。内容的に「専門学校の利点」とかなり重複しますが了承ください。

なお、しつこいですけど、「まずは自力で漫画を完成させられる」のが最低条件です。


1.東京近郊に住める

地方住みの人の場合、「上京できる」は大きなメリットです。編集部に通いやすくなるからです。アシスタントにも入りやすくなります。ただし、これは親が学費・生活費を出してくれる場合に限ります。バイトしないと生活できないような場合は、地方でも実家にいた方がいいです。東京でバイトで生活しようとすると、間違いなく漫画を描く時間がありません。


2.専門卒の学歴が得られる

専門学校には認可校と無認可校があります。専修学校というのもあり、これも認可校の一種です。
無認可校だと、学歴としてみなされないので、高卒のままになってしまいます。
どうせ高い学費を払っていくのなら、いくら使いにくい学歴でも、とっておきましょう。

少なくとも「高卒」と「専門卒」では応募できる職の数も全然違ってきます。人生何があるのかわからないので、可能性は広くとっておきましょう。


3.学費が安い

この記事で書いたとおり、基本は不要な学校です。少しでも安いにこしたことはありません。
なお、奨学金で行くのだけはホント薦めません。
やめて。
未来の自分に恨まれますよ。



4.就職できそうな学科に転科できる制度がある

可能性は広めにとっておきましょう。たとえば「デザイン科」などに転科できる場合、デザイナーなら専門出身でも(実力次第とはいえ)就職は可能です。
漫画の専門行って、周囲のレベルの低さに、あるいは自分のレベルの低さに愕然として、中退するかどうか悩んでいる人はけっこういます。

一度退学して他の専門に入学しなおしはさすがに経済的にも時間的にもロスが大きすぎますし、せっかく入学金だなんだって払って「高卒」もせつない。
つうか日本では「中退」は「高卒」よりイメージ悪いので、(日本人は継続力をすごく重視する)最初から行かない方がずいぶんマシだったって話になっちゃいますから。


5.学科名に「コミック」「漫画」などの名称が書いてない

これも就職対策ですが。この系統の学校から学歴を活かして就職できるとしたら、「デザイン関連」くらいしかないと思います。(コネがあるとか特殊なのは別として)
デザイン関係で就職したければ、学科名に「デザイン」と入っていると便利です。

そこで「漫画コース」とか「コミック選科」など「漫画のことしか学んでいない」ことがバレるような学科名だと、就職でちょっと不利になります。
重要なのは履歴書に書かなければならない部分なので、「デザイン学科 コミックコース」みたいな場合だと「デザイン学科」まで書けばヨシということでセーフかも。

小手先のセコイ話ですけどね・・・。



6.その学校のカリキュラムが自分にあっている

週にどれくらい授業があるのか、何をどれだけ学ぶことになっているのか、わかる限り調べましょう。
高い学費をとっておきながら、週1~2日しか授業がないなんて学校もあります。

デザインと漫画とアートがごっちゃになっていて、それぞれを細切れでわずかしか学べない学校もあります。(2年しかない専門で、あれもこれもやろうとすると、そりゃそうなります)
何の役に立つのかわからん抽象的な講義が多い学校もあります。

たいていは「漫画制作実習」とか「CG演習」とかそういう何をするのかよくわからない名目になっているので、オープンキャンパスや問い合わせなどで、具体的な授業内容をできるだけ聞きましょう。(講師に任せていれば、学校側ではわからないこともあるかも)そのうえで、自分にその授業が必要なのか、考えてみるといいでしょう。

たびたびご紹介していた専門学校講師のかとう先生の学校は、マンツーマン授業が基本のようで、それは良いと思います。
実技試験がない学校(ほとんどの専門はない)の場合、まったく描けない生徒からデビュー間近の生徒まで同じクラスにいることになりますので、「全員座って同じ黒板を見る」ような授業をやられても、自分に合わない可能性は高いです。

また、上位レベルの人に必要な授業は「プロット、ネームの添削」です。座学ではありません。なので、自分のレベルにあった授業を受けられるのか、よく調べましょう。
※自分は低レベルだから低レベルな授業を受けたいという方がもしいたら、行くのは勝手ですが、低レベルな人間が低レベルな授業を受けてもプロになれないことは理解しておきましょう。

ちなみに私がカリキュラムをいくつか見てみた感想はこちら・・。



7.デビュー実績が多い

その学校でデビューしている人がどれくらいいるのか調べましょう・・・といっても、載せてない学校も多いですけれどね。載せてない場合は、「ほとんどいないんだろうな」と思っておいて間違いないと思います。

気をつけないといけないのは、「デビュー●名!」と華々しく載せているけれど、分母を載せていない場合です。ヒュー●ンとかそうですけれど。あんな全国20校くらいあり、夜間も通信もあるような学校で、創立以来のデビュー人数載せられても、さっぱりわかりません。ざっくり分母を想定したら、結局100人に1人くらいでしたけど。

問い合わせる場合は「昨年度のみ」など絞って聞くといいでしょう。またデビューといっても、小さい企業のチラシに四コマ漫画載せてもらったとか、そのレベルも入れている学校が多いので(デビューには間違いありません)そのあたりも考慮しましょう。

もし学年のうち三分の一くらいデビューしている学校があれば、それはある程度学校に力があると考えていいと思うんですけど、見たことないですね。
たいてい80~100人に1~2人くらいで、「学校がなくても自然にデビューする」と思われる数を超えてはいないです。
だから無駄だと言っているのですが、ひょっとしたら中には実績の高い学校もあるかもしれません。(もし、そういうところがあるとしたら、大手ではなく個人塾みたいなところで、入試に漫画制作などがちゃんとある学校だと思います)



8.指導力の高い講師がいる

専門学校で唯一と言ってよい利点、それは「担当編集がつく前のレベルでも、プロットやネームをチェック・指導してくれる人がいる」ということです。
ネーム指導力が優れた講師がいるならば、それはかなり力強い味方となります。ただ、そういう講師は多くはありませんので、期待はしないように。

本来、プロットやネームのチェックで一番確実で頼りになるのは「編集者」です。しかし、編集者はもともと普通のサラリーマン、必ずしも漫画指導のプロではありません。
彼らが確実であるのは「自分がデビューしたい編集部に属する人間だから」というのが大きいです。デビューしたい雑誌に必要とされているジャンル、絵柄、作風、編集長の好み、雑誌の傾向などをリアルタイムで把握しているのは彼らだけです。それらをもって、原稿をチェックしてくれるので、一番頼りになるのです。

しかし、純粋に漫画を教えるだけとなると、ひょっとしたらもっと優れた人が講師にいるかもしれません。どうせ専門に入るなら、そういう講師のいる学校がいいに決まっています。

オープンキャンパスや学校見学に、完成原稿でもネームでも持ち込んで、実際にチェックしてもらいましょう。その批評が自分に役に立つと思えるなら、その講師がいる学校を選ぶのも一つだと思います。

ただ、これを断ってくる場合は・・・まあ、そういう学校だということで。あと、講師って簡単に辞めちゃうことも多いので、入学してみたらいない、ってこともあるかもね。

これまた、独学では原稿描けません!って人には無理な判断方法ですが、だからそういう人は専門行っちゃいけないんですって。



9.実際に編集者にみてもらえる機会が多い

最近の専門は、漫画雑誌の編集部と提携して、編集者を定期的に呼び寄せて批評会などを開いているようです。

この記事にも書きましたけど、それは本来志望者が無料で自力でできることです。なので、そのために何百万の学費を払って学校に行くのは無駄なのは間違いないです。

でもそれでもどうしても行きたいってなら、せめて編集部に見てもらえる機会が多い学校を選びましょう。漫画家になるためには編集部に漫画を見てもらわないと話になりません。




そんな感じかなあ・・・・。

また、他でも書きましたが、就職できるような大学や専門に通いながら、「夜間・週末だけのカリキュラムをとる」という方法もぜひ検討してください。
私は専門学校の利点を手に入れるのは、それで十分ではないかと思っています。


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