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2012.01.31

絵に関する「何」が好きなのか

さて、「絵に関するどういう仕事につきたいのか」を考えるにあたって、考えた方がいいと思ったことを書きますね。


1.仕事のジャンル的なこと

この記事で、イラスト「系」、絵「関係」という曖昧な考え方はやめてくださいと書きました。
そういうふわっとした仕事はありませんのでね。
高校生になるくらいの年齢では、ある程度はジャンルを絞らないといけないわけですが、ここでもちゃんとその仕事が何をする仕事なのか、調べておかないと進路を選んだあとで、「しまった!」ってことになります。

たとえば、たまに聞くのが「絵が好きなのでデザイナーになりたいです」という志望です。
なんとなく似たカテゴリで考えているのでしょう。
確かに、まったく無関係ではありません。が、今「デザイナー」と呼ばれる人の、大半は絵は描きません。
せいぜいデザインのラフ画くらいでしょうね。絵というか図みたいなものですが。
ですので、「絵を描くのが好きだからデザイナーに」と考えていると、アテが外れることになるかもしれません。


また、私の知人で、「絵が好きなので漫画家になりたい」と言って、何年も投稿を繰り返し、メジャー誌で担当がつくまでになった人がいますが、担当がついたとたん漫画家志望をやめてしまいました。
担当がつくと、自分のペースで好き勝手に作品は描けません。プロットやネームを詳細に詰めて、何度も何度もつくりなおします。なかなか作画にすすめなくなります。

「絵が描けないのがこんなに苦痛とは思わなかった、自分が本当に描きたいのは漫画じゃなくて絵だった。やっぱりイラストレーターになる」と言って、実際イラストレーターに転向してしまいました。
残念ながらイラストレーターとしてはうまくいかなかったらしくて、今は結婚し、趣味でたまに同人誌のみの活動をしているようですが。
こういう話は割りとききます。

なかなか事前に見極めが難しいですが、自分が絵に関する「何」が好きなのかは、よく考えておき、同時に目指す職業が具体的に何をする職業なのか、どういった手順で進めるものなのかも、できるだけ調べておきましょう。



2.仕事と趣味は違うということ

これもねー。多分頭ではわかっている人が多いと思います。
絵が好きだから絵の仕事をっていう人の多くは、プロのイラストレーターなどから「仕事と趣味は違う」というようなことを必ず言われますからね。
私も言われましたし、言われた当時は「それはよくよくわかっている」と自分で思っていたのですが…、体験するとやっぱり違いますね。

絵が好きな子の大半が、「自分の作品を作るのが好き」なんですよね。
当たり前です。だって進路を選ぶような段階の学生で、「自分の作品以外の作品」を作る機会なんて、ほとんどありません。
もちろん、美術授業の課題だとか、卒業文集の表紙だとか、文化祭のポスターだとか、人から依頼された作品を作ることはあると思いますが、依頼者が厳しく何度もやりなおしを命じたり、まったく意に沿わない修正を入れる、なんてことはあまりないでしょうからね。

でも、仕事にするならば、「自分の作品」ではなく、「その仕事」を好きでなければならないわけです。

たとえば。


「絵が好き」だから「アニメーター」になってみたけど、中割動画を何百枚もえんえん機械のように描く作業に耐え切れず、「もっと自分の好きに描きたい」とやめてしまう人もいますし、「ゲームとイラストが好き」だから「ゲーム会社のイラストレーター」になったけれど、実際仕事をしてみたら、深夜までドットを打ち続ける仕事で、「こんなのゲームでもイラストでもない」と、半年でやめてしまった人もいます。


アニメーターやゲーム会社社員になるなら、「自分の好きな絵やイラストを描く」ことではなく、「アニメやゲームを、組織の一部として制作する」という「仕事」に喜びを感じられる人でなければ、もたないわけです。

イラストレーターにしても漫画家にしても、またかなり自由に見える画家やアーティストですら、「仕事」である以上、「自分の好きな作品」にこだわり続けることは非常に難しいです。


また、この系の仕事の難しいところは、たいてい拘束時間が生命にかかわるレベルで長いとか、待遇が極端に不安定で兼業しなきゃいけないとかで、「仕事は仕事と割り切って、好きな作品は趣味でつくる」ってことができないことにあります。
要は趣味なんかできる時間はないってことですが。ほんと仕事と、あとは生命を維持するだけで精いっぱいって感じになるので。

なので、「本当に好き」なことなのか、よくよく考えて仕事にしないと「仕事も思ったほど好きでもない」「かといって仕事が激務すぎて好きなこともできない」「おまけに待遇悪い」という最悪な状況になってしまいます。そのうえ、ツブシきかないですからね〜、方向転換も大変です。


「自分の好きな作品をつくる」ことにこだわりがある人は特にきっついと思います・・・。


こういうのは難しいところで、いくら知識として事前に知っていても、実際に仕事としてやってみないと、自分が本当にやりたいことなのか、あっているのか、わからないということがよくあります。
また、目指しているうち、やっているうちに時代が変わってしまったということもままあります。
ITやネットによって、世の中の流れは非常に速くなってしまいましたから。


しかし、進路のところで書いたように、今の日本は、一度学生という身分を捨てて(卒業して)世に出てしまうと、転職が容易ではなく、何度もやりなおしができません。
「やってみてあわなかったからやめて、他の仕事につく」ということが、かなり難しいのです。
1回はなんとかなりますが、何度もやりなおしをしていると、人生の難易度はかなりハネあがります。

ですので、なるべくそういうことにならないように、やっぱりできるだけの準備はしておくといいかと思います。


幸い、絵や漫画を描く、デザインをつくる、ということは、学生のうちからやることができます。
学生からプロになれてしまう人もいますが、そこまでなれなくても、プロに近いことをやることはできます。
少なくとも、自分が本当にその作業を好きなのか、最低限レベルの能力はあるのか、そういった判断の目安くらいにはなると思います。
私が漫画において、「とにかく自力で一作持ち込め」と書いているのも、その目安になるからというのが大きいです。

結局は仕事にしてみてからしか、わからないことは多々あるとは思いますが、一作も漫画を描いたこともないのに、なんとなく漫画専門学校に入った後で、「自分は漫画を読むのは好きだけど、描くのは別に好きじゃなかった!でもいまさらどうしよう」なんてことにならないように、やれることは、どんどんやっておいて、「予行練習」をするとよいと思います。


なお、これは他の仕事でも一緒です。
結局やってみないとわからないんですよ。
だから学生でもできる限り、なるべくいろいろな仕事をどんどんバイトで経験するのをおすすめします。

自分が好きなのが「絵画」なのか「イラスト」なのか「漫画」なのか「アニメ」なのか「ゲーム」なのか。

そういったものを「見る」のが好きなのか「作る」のが好きなのか「関わる」だけでいいのか。

「自分の作品」としてでなく、「商品を制作する仕事」として好きでいられるのか。

自分にそういった能力や適性があるのか。



たいして待遇いい業界でもないし、不安定だったり、激務だったりするし、好きじゃなかったらとうてい持たないです。
人気業界なんで、入るだけでも大変ですしね・・・。


 


うかつに美術系にしか行けないような進路をとる前に、できるだけのことは実際に動いて体験しておきましょう・・・。


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2012.01.30

絵を「描く」仕事

さて、「絵に関する仕事」というのは実はそんなにないです。
特に「絵を描く仕事」というのは少ないですね。

●画家
●イラストレーター(グラフィッカー)
●絵本作家
●アニメーター・アニメ背景画家
●漫画家




ざっとこれくらいじゃないかと思います。
ちょっと変わったところでは
●警察内の似顔絵作家
などもあるようです。


一つ一つの仕事については、わかる限り(私がわかる部分ってほとんどないんですけど・・・)別に書きますね。


最後の警察については公務員になるので別とします。また、アニメーターも会社に所属しますので、別としますが、それ以外の仕事の共通点は、「ほぼ自営業である」ということと、「本当に1部の人間しかそれ専業では食べていけない」ということです。


この一部というのは、職業にもよりますが、「絵の上手な人が10人いたとしたらそのうち1人」というような生易しいレベルではなく、「何千人〜何万人に1人」とかそういうレベルの話です。


 


よく、「1部の人しかなれない厳しい仕事なのはわかっていますが、目指したいんです!!」と言っている人がいますが、たいていそういう人はわかってません。


本当にわかっていて、その「1部の人」に自分がなれると思っている人は、中高生くらいから、すでに何らかの才能を発揮して、実際に活動をしてるもんなんですよ。


漫画やイラストや絵画なら受賞しているとか、すでにデビューしているとか、デビュー予備軍で担当がついてるとか。


最低でも、それくらいのレベルにいなければ、「そういう業界で一部の人になる」というのがどういうことかはまずわからないと思います。


 


そういう活動もしていない、実績もない人が「わかっています!!」とアピールしている場合、「自分が何をわかっていないのかすら、わかっていません!!」と言っているようなもんです。


 


近所の山すら登ったこともないのに「今からエベレストに登ります!厳しいのはわかっていますが、やる気はあります!頑張れば登れるはずです!!」と宣言しても、とうてい信用できないですよね。


近所の山にすら登ったことがない、登山経験がない人が登山の厳しさ・・・まして命に係るエベレストの厳しさの、何をわかっているというのでしょうか。


そしてやる気がある、頑張る、というなら、なぜ近所の山くらいに登っておかなかったのでしょうか。そんなに難しいことじゃないですよね?ちょっと調べて、ちょっと道具を揃えたら、できるはずのことです。


それすら自力でできなかった、あるいはやろうとしなかった人間が、「やる気はあります!!」と言って、誰が信じるでしょうか。
そして、こんな人がいきなりエベレストに挑戦したら、どうなってしまうでしょうか。


 


わかっていないならわかっていないでいいのです。
中高生くらいなら、わかっていないことがたくさんあるのは当たり前です。
怖いのは、わかっていないものをわかった気になっていることです。


 


自分がわかっていないと自覚できる人間は、自分の無知を知ったうえであれこれ準備したり努力することができます。
いきなりエベレストを目指すのではなく、まず近所の山に登る努力をするでしょうし、自分がひょっとしたらエベレストに到達できるような人間ではないかもしれないことも、うかつに挑戦すると命を落としてしまうことも、わかるでしょう。
自分の無知すら知らない人間は、そういう判断すらできません。


漫画を一作も描いたことがないような論外レベルの子が「厳しいのはわかっています!!」とドヤ顔で宣言しながら、漫画専門学校に入学して、数百万と自分の進路をドブに捨てる結果になったりするのは、そのせいです。
本当に厳しいのをわかっている人なら、専門に入学するような年齢で漫画を一作もかけなかった時点で、自分はその厳しい世界で生きていけるだけの才能も根性もないことはわかります。
才能も根性もないならないなりに、保険をかけながら目指すとか、諦めて別の道に行くとか、そういう判断ができるのです。


 


こういった仕事を本気で目指すなら、口先で何を言っても意味がないです。とにかく「実績」です。


「本気です」とか「努力します」とか口でいちいち言わなくていいので、自分が実際に何をしているのか、どういう結果を出しているのか、それはプロの世界で通用する結果なのか、常に意識しておきましょう。


また、才能においても努力においても実績においても、「人並み」「普通」レベルではまったくダメなことを理解しておきましょう。


「数千〜数万人に一人になる」つもりなら、少なくとも何百人しかいない学校などでは、ダントツで一位でなければならないはずです。
あなたは今いる学校の中で、間違いなく一番絵が上手ですか?一番誰よりも努力していますか?何らかの社会的な評価を得ていますか?




もし、そうでないなら、そうなれるように必死で努力してください。
そして、「友達にほめられた」「親に上手って言われた」というレベルのところからさっさと抜け出して、プロの世界にアプローチして、プロの世界で評価を得るようにしてください。


まだ中学生だから、高校生だから、という甘えは捨ててください。
中学生でも高校生でもプロになる人はいます。「そういう人は特別な人だから自分とは違う」と思わないでください。
そういう特別な人しか生きていけない業界なんです。あなたが特別な人でないなら、最初から諦めてください。
中途半端な気持ちでエベレストに向かっても死ぬだけです。


 


あと・・・・こういう仕事を目指すにあたって、もう一つ非常に重要なことは、「実家が経済的に支援してくれる」「万一ダメだったときに実家のバックアップがある」ということです。実は。


たまに、母子家庭だったり実家が生活保護を受けてたりする人が、こういう道を志そうとしているのを見ます。なかには奨学金(借金)を受けてまで、イラストだか漫画だかの専門学校に行こうとしていたりする人がいます。


こういう道は、実力次第才能次第であるのは間違いないとはいえ、上記のように「ほとんどの人が食っていけない、食っていけるようになるような人でも、数年単位で食っていけない期間ができる」ような仕事です。


その「食っていけない」のをどうやって克服するかというと、ほとんどの場合実家の支援に頼るしかありません。


もちろん中には、複数バイトをこなしたりして、なんとか自力で生活しながらのしあがる人もいなくはないと思いますが、ただでさえ難易度がバカ高いこういった道で、さらに難易度がハネ上がるという恐ろしいことになります。


家が貧乏だから夢を諦めろとは言い難いのですが、よっぽどの才能を発揮していて、「これは数千人に1人くらいには確実になれる」という確信がある程度ない場合には、少なくとも借金してまで美術系の進路一本に絞るのはおすすめしません。


よっぽどの才能を発揮している人は、美大や芸大にトップの成績でパスできると思います。学費は無料になります(施設使用費とかは払わされるので、完全無料になるわけではないです)。せめてそれを目指してください。


2012.01.29

絵を「描く」お仕事あれこれ(画家)

●画家…言うまでもなく、絵を描いて売って生活する人です。


自営業であり、学歴は関係ない・・・と言いたいところですが、実際画家として活躍している人のほとんどは、有名美大・・・もっと言うなら、東京藝大出身です。


なので、東京藝大を目指すのが画家になる一番の近道と言えるでしょう。東京藝大は東大よりはるかに難しいとされ、現役合格できるようなのは、本当に日本全体のトップレベルの画力の持ち主だと思いますが、画家として食べていけるのは、東京藝大卒業生の数よりぐっと少ないはずですので、それくらいは突破しなければ、どのみち画家になれる可能性は非常に低いってことでいいと思います。


実際、日曜美術館などで、「画家」として少なくともテレビでとりあげられる人の経歴などを見ると、たいてい小学生くらいから大人顔負けの絵を描き、中学生くらいではそこらの美大生と変わらないレベルの絵を描いています。ピカソなんか14歳くらいでプロ画家レベルの絵を描いていますから・・・。まあ、そういう人しかやっぱりなれないものなんでしょうね。「特別な人しかなれない」と繰り返し言ってますけど、まさに特殊中の特殊な人だけがなれるシロモノだと思います。


私の周囲に画家で生計をたてている人はおらず、詳細はまったく不明なのですが、基本はコンクールや公募展などに応募し、有名な展覧会(日展とか院展とか)で受賞をし、名をあげ、画歴を積んでてゆく…というのが、一般的な道らしいです。


そしてとにかく有名になり、美術団体などに属して横のつながりもつくり、自分の価値・・・ひいては自分の絵の価値をあげてゆく、という、なんだかもう獣道みたいな厳しい道筋をたどらなければならないようです。


画力は当然大事ですが、コネが非常にモノ言う世界でもあるようです。確かに絵が上手かどうかより、有名な先生に師事したかどうかの方が重要であるとかいう話も聞いたことがあります。


あと、日本は美術にお金を投資するという考え方があまりないので、海外の方が成功しやすいという話も聞いたことがあります。


こちらも、基本的にこれ専業で食べていけるような人は非常に少なく、また食べていけるようになるにしても、そこまでがかなり長いと思われます。


なので、副業として何らかの仕事をするか(美術教師とか、卒業した美大で助手やってるとかそういう人が多いですよね)、実家に食べさせてもらうか、ってことになるでしょうね。


 


検索してたら、こんなものも見つけました。


http://trendnews.yahoo.co.jp/archives/067831/


学校の宣伝ですが、絵を教える学校ではなく「絵を売り込む」方法を教える学校のようです。


 


私も一応美術系の大学にいましたけど、本気で画家目指してる人は周囲にはいなかったですね。まあデザイン学科だったのもありますが・・・。たまにそこそこ有名なアーティストが来て、講演してくれたりしましたが、だいたいですね、共通してるのは「金持ちの坊ちゃん嬢ちゃん」ってことですよ(苦笑)。あと、親戚や家族内に有名な芸術家がいる人も多いです。


漫画家やイラストレーターも大概ですが、画家は食べていけるようになる難易度が非常に高いですね。想像つかないです、すみません。


 


 


Posted at 19:23 | 画家 | TB(0) |
2012.01.28

絵を「描く」お仕事あれこれ(イラストレーター)

●イラストレーター…イラストを売って生活する人。まんまですね。


私はイラストレーター業界については基本門外漢です。
「基本」という言葉をつけたのは、一応デザイナー時代に兼業でイラストレーターを名乗っていた(というか会社に名乗らされた)時期があったのと、今の事務員になってからもSNS経由などでイラストの仕事をちょこちょこしたことがあるからです。
しかし、がっつりイラスト専業で生活したこともなければ、しようと思ったこともない(一応少しはあるのですが、ちょっと調べてすぐ諦めました)ので、「基本門外漢」ということで・・・。


家庭の事情により退職し、フリーランスのイラストレーターになりました。
とはいえ、大黒柱は配偶者で、私はあくまで補助程度の収入です。それも家庭事情によりガッツリ仕事を入れられないので、今のとこパートよりマシ程度です。
せっかくなので、そのへんの体験談などは別途カテゴリつくってお知らせすることにします。残念ながら今の段階では、この記事にある以上の役立ち情報はありません。


さて、イラストレーターといってもいろいろな媒体、タッチがありますが、このサイトを見ている人のほとんどはコミックテイストのイラストを描く方だと思います。
ですので、ここではコミックテイストのイラストを想定して話をします。



イラストレーターについては、大きく二つの就業形態があります。



1.会社員として勤める
2.自営業


ただ、大きな問題がありまして・・・。



1.会社員として勤める→イラストレーター専業の就職なんてほとんどない


2.自営業→いきなり自営業にして食べていけるイラストレーターなんてほとんどいない


つまり、「どっちも無理じゃん!」という現実があるのです。


 


えええ、じゃあ普段私たちが見ているイラストレーターさん達はいったいどうしてるの!!??


という疑問が湧いてくるかと思います。もちろん人によっていろいろですが・・・。



1.他の職業と兼業している


これが一番多いと思います。
絵に関係した仕事を本職にしている人もいれば、そうでない人もいます。下で詳しく説明しています。
あと若い子だとフリーターをしながらというのも多いと思いますが、まあ博打ですね・・・。そのまんま、ただのフリーターで、気づけば三十路って可能性もありますから・・・。



2.ゲーム会社のグラフィッカーになる


会社によって、「2Dデザイナー」「イラストレーター」「アートデザイナー」など名称が違います。
多くの子が「コミック系イラストレーターとして就職したい」と思う場合、コレしかないと思います。
しかし、最初に「ほとんどない」と書いたとおり、非常に狭き門だと思っておいてください。学校出れば就職できる〜なんて思っていたらオオハズレです。
専門学校でダントツトップくらい上手な子で、なんとかなるかどうか??くらいだと思います。たいして上手でもないのに、ゲームやイラストの専門行ったって、まず無理ですよ。

今はSNSゲームなどの流行で一時的に増えていますけれどね。なお、地方だとほとんどないと思います。東京に集中しているんじゃないかな。



3.自分の稼ぎだけで生活していない


こういう人も多いですね。若い人なら実家住まいが多いし、あとイラストレーターには女性が多いんですが、理由としては単純で「旦那さんが生活費稼いでくれるから」というのがあります。今の私もそんな感じです。
ただ結局職業人としては自立できていないということなので、若い人がいきなり目指すものではないですね。




4.上記1〜3などの過程を経て、十分に稼げるようになってから独立(自営業)する


今、独立してやっている人の多くがコレですね。広告会社やゲーム会社、アニメーターなどを経て、十分実績やノウハウ、人脈を築いてから独立するというものです。もちろん全然関係ない仕事をやりながら、イラストはイラストでフリーランスでやり続けて、イラストで独立する人もいます。


 


ということは・・・、上記のうち自立できていない3を除けば
「非常に狭き門」を目指してグラフィッカーとして就職するか、他の職業に就職するか、まずどちらかしかない

ってことになります。
(もちろん、学生時代からフリーランスとして相当に売れ、卒業時にはほぼ一本で食べていけるほど有名になれば別ですが、そういう人は多くはいません)


イラストレーターになりたい人は、高校のうちから、どちらを目指すのかよく考えておいた方がいいと思います。


というのは、どちらを目指すかによって進路が変わってきますので。




■グラフィッカー(会社員イラストレーター)になりたい場合の進路


美術系の進路を選ぶのが普通ですが、経済的に厳しい等の場合、普通の大学からなどでも目指すことはできると思います。
下手に高額な三流美大とか、役に立たない専門学校などに奨学金で入るくらいなら、普通大学の方がずっとマシということもあります。
この場合の進路については、こちらの記事に書いています。



■他の職業と兼業する場合の進路


その職業にあった進路を目指すことになると思います。

できれば少しでも絵に関連した仕事をと考え、デザイナーなどを目指す人もいると思いますが、コミック系のイラストレーターの場合、普通のデザイン会社や広告会社での兼業は難しいと思います。

仕事上でコミック系イラストってそれほど描くこともないだろうし、クリエイティブ系の仕事は、たいてい深夜残業が当たり前など超激務なので、会社終わってからイラスト活動もほとんどできない可能性がありますので、そこはよくお考えください。

コミック系イラストレーターの場合はアニメーターや漫画家などとの兼業も多いですね。
でも、こういう人の場合、まずアニメーターや漫画家の方が本業で、副業としてイラストの仕事をしている人がほとんどです。
アニメーターはアニメーターで生活できない給料だし、漫画家はこのサイトに書いてるとおり、やっぱり大変な仕事です。なので、「イラストレーターでは生活できないから」という理由でこのあたりと兼業するのを目指すのは、あまり現実的じゃないかも。

あと、漫画が上手な人なら、二次創作の同人などを売って、生活費にあてる場合もあるようです。これは売れる同人誌が描ける人ならありでしょうが、生活費にできるほど売れる同人誌というのも、簡単に描けるようにはならないと思うので、こちらも最初から目指すようなものではないと思います・・・。腕に自信ありなら、これでいけるかもしれませんけどね。

だから、本当は一番いいのは「安定していて堅実で、拘束時間が少ない仕事」なんですよね。事務職とか。
そういう仕事につきたいなら、地道に高偏差値の国立大学でも目指すのが一番良いと思います。
イラストレーターになりたいって子は、なかなか「イラストレーターじゃ食べていけないから、まずは事務職を目指して、高偏差値の大学をめざします」とはならないんですけどね…。夢がないし、大学では絵の勉強したいから。

でも、長い目で見たときに、こういう道の方が長く堅実に絵を描き続けられるということもあるので、検討してみてください。


※2016/8月 具体的な進路について、この記事にまとめました。
上記とほぼ重複する内容ではありますが・・。

2012.01.27

絵を「描く」お仕事あれこれ(絵本作家)

●絵本作家…絵本を描く人。作画だけの人や、お話しだけの人などいますが、作画だけの場合は絵本作家というより「イラストレーター」に入ると思いますので、除きます。


すみませんが、ぜんっぜんわかりません。(なら書くなよという話ですが、一応項目にあげちゃったもので)


絵本作家については、なんというか、基本的に「目指してなる」タイプの仕事ではないのでは?というのが個人的な感想です。


まず、イラストレーター同様、専業で食べていける道というのがほとんどない。


絵本作家として生きている人のほとんどは、主婦や幼稚園の先生、普通の会社員など、もともと別に生活の糧を得る道があり、副業として始めたものが、たまたま人気が出てベストセラーになり、結果的に絵本作家として生きていけるようになった・・・というような感じです。


正直、宝くじで数億あてるのに近い感覚ではと思います。


宝くじで数億あてて、結果としてそれで生活できるようになった人がいるのは事実だけど、最初から宝くじで数億あてるつもりで、そのお金だけを頼りに生活する人はいないですよね。


ほとんどの人はあたらないし、万一当たることがあったとしても、当たるまでだって生きるのにお金はかかるのですから。


そういうレベルの話だと思います。


 


絵本は、イラストレーターと違い、あたれば大きいです。印税が入り続けるからです。


たとえば「ぐりとぐら」など、何十年もずっと読み続けられる絵本などは、何十年も印税が入り続けるわけですから。


しかし、その「あたれば」というのは、漫画家が大ヒット連載をとばすのよりはるかに低い確率と思っていいと思います。


 


ですので、絵本作家になりたいという方は、まずは他に食べていける職を確保する、というのが現実的な道だと思います。


で、絵本作家になる方法ですが、これは出版社や雑誌(MOEとか?)などがやっている公募などに応募して、地道に世に出る道を探るしかないのではないでしょうか。


あとは漫画や小説と同じく、出版社にじかに持ち込むという方法もあるようです。


 


こちらも、私にはまったくわからないので…「絵本作家」「なり方」で検索すると、実際に絵本作家を目指してらっしゃる方のブログなどが出てきますので、そちらを読んだ方がいいかも・・・。


丸投げでスミマセン。


 


Posted at 22:51 | 絵本作家 | TB(0) |
2012.01.27

会社員イラストレーターになりたい場合の進路

2016.8月
フリーランスではなく、イラストレーターとして「就職」したい!という人は多いと思います。
2016年現在、イラストレーターの「求人」の大半がゲーム系なので、ゲーム会社のイラストレーターやグラフィッカーになるための進路。あくまで参考までに・・・。です。


■ゲーム会社で「絵を描く」仕事

「ゲーム会社のイラストレーター」というのは、細かい職種の呼び名が会社によって違います。最終的にはその会社に問い合わせないと、よくわからないです。
最初にちょっとその説明をします。

職種名からだいたい「こういう感じの仕事」というのはわかると思いますが、会社によって求められる業務やスキルの範囲が違うことが多いので、本命会社などが決まっている場合、募集要項を見て、自分がやりたい仕事が何なのか、そのために必要なスキルは何か、調べて、わからないことがあれば、前もって会社に問い合わせて聴いておきましょう。以下は一例です。

・コンセプトアーティスト
ゲームの世界観を決めるための絵を描く人で、キャラクターよりは背景・風景が描けることを求められます。

・キャラクターデザイナー

そのまんま、キャラクターをデザインする人ですが、これ専業での募集は特に新卒ではほとんどなく、たいていは他の業務と兼業か、あるいはまず他の業務から下積みして、ある程度力のついた人だけが任される仕事だと思って良いでしょう。(だから大学の「キャラクターデザイン学科」とか、本当に何のためにあるのかわからない。それだけを勉強しても、それだけをやる仕事は存在しないんです)

・イラストレーター、2Dデザイナー
平面の絵を描く人です。つまりは「3DCG以外」という感じでしょう。
何を描くかは会社により違い、会社によっては上記のキャラクターデザイナーやコンセプトアーティストも、すべてひっくるめて「イラストレーター」としていたり、「2Dデザイナー」としていたりします。

・グラフィッカー
上記のイラストレーター、2Dデザイナーとほぼ同じような意味なのですが、場合や会社によっては、「より作業員的な人」という位置づけになることもあります。
例えば、絵の一部だけを分業して担当したり、一部のアイテムなどの作成だけをやるなど。
これも会社によって、違いますので、何をするのか知りたい場合、ちゃんとその会社に問い合わせた方がいいと思います。

・アートデザイナー、グラフィックデザイナー
このへんの言葉は、非常に意味が広く、何をする人なのかは、会社によってかなり違う可能性があります。
たとえば、背景やキャラクターだけではなく、エフェクトデザインや、モーションデザインまで含むなどの可能性もありますし、UIデザインや、ゲームの宣伝用ポスターやパッケージデザインまで含むなど。
そうなると、大学で身に着けなければならないスキルも大分違ってきます。
狙う会社の募集職種に、こういった言葉がある場合、よく要綱を読んで、何をする人で、どんなスキルが必要なのか調べて、これもわからなければ問い合わせておきましょう。




それでは、進路の話です。
個人的に、強く考慮してほしいところは赤文字にしてます。

まず重要なことは以下です。それを念頭に置いて考えてください。


・そもそもゲーム関連の就職は少ないうえ、実績のない新人を求める会社はさらに少ないので、どの学校に行ったとしてもほとんどの人はなれない。

・コミック系の絵は基本独学でしか上達させられないので、学校頼みの人は絶対にダメ。
それはどんな名門美大でも、専門学校でも同じです。
入学以前からセミプロレベルに達しているくらいでないと難しい
と思ってOK。


あなたの目指そうという道は、本当に本人次第の厳しい道です。学校は本当に少ししか補助してくれません。
ですので、どの学校に行こうとも、そこまで大きくは変わらないです。
なので、どちらかというと「イラストレーターになれなかったとき」や「他の就職をするとき」のことを考えて学校選びをした方がよいかもしれません。


では具体的な選択肢として・・・




●美芸大(難関美芸大に限ります。三流美大はナシ。AOはオススメしない)


メリット
・四大卒の学歴がとれる。ゲーム会社でも四大卒以上しか採用しない会社はある
・高校時代に基礎を習得するのが合格の条件なので、基礎がある状態で四年間応用を学べる(AOをおすすめしないのは、この大きなメリットがなくなるから)
・周囲のレベルも皆高いので、高度な環境で切磋琢磨できる
・イラストレーターになれなくてもデザイナー等の就職の道が開ける

デメリット
・受験準備が大変。(遅くとも高2春から美大用予備校にみっちり通う必要あり。学力も必要)
学費が高い。特に私立は一般家庭では厳しいレベル。国公立は数少なく競争率高い。奨学金は返せない可能性があるのでおすすめできない
・直接ゲームやイラストに関係しない授業が多い(というか、多分ほとんどが関係しない)
・課題で忙しいので描きたい絵と課題が違う場合、時間のやりくりが大変


●専門学校(ゲーム・イラスト系)

メリット
・入学が簡単(桑沢以外はほぼ無試験に近い)
・美芸大よりはゲームやイラストに直結した授業が受けられる。ただし学校によっては不要なカリキュラムも多いので注意。
・私立美芸大に比べれば学費が安い。ただし専門の中では高く、国公立美大とは同じくらいになるうえ、就職がとても悪いのでモトがとれない可能性大

デメリット
・就職活動時、学歴による足きりにあう可能性がある
学生のレベルが低い。ほとんどが遊びにきたニート予備軍。孤独に頑張る覚悟がないと一緒に腐る
・基礎を身に着けずに入学した場合、美芸大卒との差が大きく、とても追いつけない
・ゲーム系の就職ができなければ、他の就職はほとんど望めない。ゲーム系求人が非常に少ないことを考えると就職できないリスクがとても高い


●普通大学(ある程度高偏差値の文系大学を想定)

メリット
・美芸大ほど準備が大変ではない
・美術系学校よりツブシがきき、就職がしやすい
・美芸大ほど学費がかからない。(学校によるけど)
・文系ならば美芸大ほど忙しくないのでイラストにかける時間がとりやすい

デメリット
・美術系学歴ではないので、会社によっては敬遠されるかも。(あまりないと思う)
・美術系環境がない状態で、高レベルのポートフォリオを作り就活をするのはかなりの独学と根性が必要
・クリエイティヴ就職情報が美術系学校に比べて入りにくい


総括:

1. 国公立美芸大に入れる実力と学力がある人or私立美芸大に入れる裕福な家庭の人

美芸大


2. 1.に当てはまらない人のうち、イラストレーターでなくても就職したい人

普通大学

美術系就職の情報が入ってこないのが不安な場合、Wスクールで夜間や週末だけイラスト系専門に行くのはアリ。

3. 1.に当てはまらない人のうち、就職できなくてもいいから、美術系の進路に進んでみたい人

専門学校

実家が大金持ちだったり、家業があって就職できなくても大丈夫な人のみですね。
奨学金を借りないといけないような人は、専門はやめましょう。返せない可能性が高くなります。


でも、私も美術系大学に行った人間として、「普通大学」に進むことへのモチベーションの低さは理解できます。
私も高校時代、先生に普通大学を薦められたとき「そんなところに行っても学びたいことは何もない」って即答しましたもん。

なので、美大にはもろもろの事情で入れないけれど、どうしても絵の学校に行きたいひとは、専門を選ぶのもやむをえないと思います。
ただし、非常にリスクの高い進路です。周囲にひきずられず、本当に死ぬ気で頑張ってください。
学年に数人くらいはプロになれそうな人がいると思います。そういう人だけを見て、追い越すつもりでやってください。

高校生時点で、到底プロになれなさそうな画力の場合は、正直、イラストレーターとして就職できる可能性はかなり低いので、普通大学に行くのがいいと思います。


2012.01.26

絵を「描く」お仕事あれこれ(アニメーター)

●アニメーター…アニメ制作にかかる作画を担当する人


 


さて、こちらも完全に門外漢です。


とはいえ、ちょっとネットで調べることすらせずに目指そうというチャレンジャーな人もいるので、一応少し触れようと思ったんですが、結局ネットで調べたことの丸写しになるだけなので、おとなしくリンクを張ることにしました。


本気で目指してるんだからとっくに、ネットで調べるくらいのことやってるわ、という人にはまったく役に立たない記事ですので、とばしてください。


 


ウィキペディア


http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%8B%E3%83%A1%E3%83%BC%E3%82%BF%E3%83%BC


アニメーターになるには、そしてアニメを制作するには


http://animaman.blog.shinobi.jp/


アニメーターweb


http://www7a.biglobe.ne.jp/~animation/


 


なり方としては、とりあえず「アニメーター会社に採用される程度に絵が上手であり、採用されたらそれでいい」ということなので、学歴などはほとんど関係なく、純粋に画力勝負のようです。画力さえあれば中卒・高卒でも・・・という感じのようですね。ただ、採用条件は会社によって違うのが当然ですので、ちゃんと会社ごとに調べてください。


ある程度の画力さえあれば、専門や美大を出る必要はないようです。


 


ただ、会社によって待遇にかなり差があるようですね。


ウィキペディアにある「契約社員で歩合制、福利厚生がない」というのが本当だとすると、社員というより身分はフリーターに近いと思います。というか、固定給がなく完全歩合だとすると、とりあえず店にいれば時給がもらえるコンビニのバイトよりキツい待遇と思います。会社員であるメリットがほとんどありません。


ですので、「アニメーターなら会社員だから、自営業の仕事より安心」という考え方はやめた方がよいでしょうね。「会社員だから安心」にあたる待遇がほとんどありません。


※あとから調べたら、どうやら「会社員」ではなく漫画家などと同様「個人事業主」扱いとし、会社とは請負契約を締結しているという扱いにしている・・・・というようなこともあるようです。理由としては「会社員としての最低限の待遇を用意したら会社がつぶれる」。もしそのような扱いにしている会社があれば会社員ではありません。自営業です。


http://blog.goo.ne.jp/manga_michi/e/3d0a425704866a07e36972bed32d19da


 


私のいた大学からもアニメーターを目指す人はいましたが、有名な話では「ジブリ以外では食っていけない」ということでした。これはジブリが、アニメ会社の中ではほぼ唯一といっていい、「会社員としての待遇」がきちんとある会社だからということらしいです。(唯一と言いましたが、他にもあるかもしれません。ただ多くはないのでしょう)


 


そして、どのページを見ても、アニメーターは薄給、食べていけない、という内容が書いてあります。


アニメーターの年収については、こういうデータもあります。


http://heikinnenshu.jp/creative/anime.html


これが本当だとしたら、はっきり言いまして、ほぼ職業として成り立っていません。


http://bau-bau.at.webry.info/201209/article_7.html


 


まず、20代の年収100万というのは、ウィキペデイアなどにあるように、月に数万円というレベルです。とりあえず一人暮らしは無理です。「貧乏暮し」ってレベルじゃなくて、どう考えても生きていけない収入です。


「収入が低いのはわかっていますが、頑張ります」という人がいますが、頑張ってどうこうなる範囲をはるかに超えています。真剣にホームレスになるレベルです。


 


アニメーターならおそらく東京に会社が集中していると思われるので、東京で一人暮らしをすることになる人が多いと思うのですが、東京で一人暮らしをしようと思ったら、最低でも年収200万いると思います。


ちなみに、これは本当に「最低」です。福利厚生なければ、年金も国民年金自分で納めて、保険も自分でしょ?ってことは手取りは150万もないんじゃないでしょうか。風呂なし四畳半築30年以上のボロアパートに住んで、一か月一万円生活みたいなことをやるハメになると思います。それが「30代」の年収です。




いやいやいや・・・ないでしょ(汗)。




これが本当だとしたら、とりあえず東京に通勤できる範囲に実家があり、20代の10年間くらい実家にパラサイトし続けられる人か、実家から毎年100万、10年間仕送りしてもらわないと、まず20代は極貧生活すらできないという話になります。成人して職についてから、合計1000万親にたかるって、普通の家庭じゃ無理でしょう。


そしてその悲惨な20代をようやく乗り越えて、30代、周囲は家をたて結婚し、子供を持ち始め、人によっては親を養い始める年齢で、上記の「一か月一万円生活」です。結婚とか子供とかありえないというか、友人の結婚式や出産のお祝いすら出せないです。


ちなみに、この年収のサイトでは「全職種平均」が出てますが、これって地方全部ひっくるめて、下手すれば非正規社員まで全部入っている金額だと思います。たとえば、東京で専業主婦と子供2人を普通に育てようと思ったら、世帯年収は40代では600万代後半でないとキツいです。なので、「他の職種と比べてそんなに変らないじゃん」とは思わない方がいいですよ。


すみませんが、ドン引きしました。世の中のアニメーターさんはどうやって生きてるんですか。


 


というところで、なぜこんなにもアニメーターさんの給料が安いのかというと、「完全歩合」の会社があるからだからだと思います。


完全歩合というのは本当に描いた分しかお金をもらえないということです。


進路のところに「会社員は会社いってりゃとりあえず給料もらえる」みたいなこと書きましたが、アニメーターはそういう「固定給」がある会社が多くなく、固定給があっても少ないのでしょう。


だいたい動画で単価200円くらい(もっと安いところもあるらしいですが)らしいので、月に10万円もらおうと思ったら、500枚描かなければならない計算になります。もちろん、プロの仕事として売れるレベルの絵を。


福利厚生とかがなくて、月10万円で、そこから税金とか自分で払うんでしょ・・・?


普通の新卒社員くらいの生活をしようと思ったら、月に1000枚近く描かなければならないことになります。


一日30枚以上、休みなく、プロレベルの絵を描き続けなければならないことになります。


10時間働いても、1時間に3枚以上。1枚20分弱で描かなければならないわけです。本当に鬼のように絵がうまく早くないと無理ですね・・・。


これでは副業もできません。というか、やろうとすればできるでしょうが、副業をやればやった時間だけ、アニメーターとしての収入もヘリ、絵の鍛錬の時間も減るので、やればやるほど、アニメーターとしての成長が遅くなり、生活できない状態から抜け出せなくなるだけなので、ドツボにはまってしまいます。


 


そりゃ、大半の人は続けられないわけですね。


 


というわけで、アニメーターを目指す人は、まず、「実家から通える」こと。「実家に何年もおいてもらえる」ことが非常に重要なことだと思います。


そのうえで、なるべく待遇の高い、良いアニメ会社に所属することですね。ジブリとか京アニあたりだと、大分待遇が良いというかマシだそうです。


どうしても、実家から通えないという人は、実家から仕送りを何年もしてもらうことになると思います。実家に余裕がないと厳しいでしょう。


あと、自分でできる限りお金を貯めておくこと。ただ、一年分だけですむなら、100万貯められたらなんとかなるかもしれませんが、20代いっぱい年収100万だとすると・・・・100万じゃすまないです。数百万単位です。ちょっと無理がありますね・・・。実際にアニメーターになった方の助言によると、一年目さえ乗り切れば、あとはなんとかなりそうな書き方に見えるのですが、平均年収を見ると、とてもそうは思えない・・・。個人差も大きいのでしょうか。


そして、上記リンクにあったように、少しでも早く上手になって、原画にあがることでしょうね。


ただまあ、知人というほどでもないですが、ちょっと関わったことがある人で、30代で原画まであがったけど、原画でもどう頑張っても生活できないので、30代から結局工場派遣になったという人がいます。原画でも食べていけないんだ・・・と思いました。厳しいです、ほんと。監督になってようやく、って感じでしょうか。


 


しかし、この年収だと、そもそも、貯金がまったくできないです。貯金ができないと何が困るかって、家を買ったり車を買ったりしないにしても、絶対に困るのは老後です。福利厚生がなけりゃ、ほぼ自営業とリスクは同じです。厚生年金がなけりゃ国民年金になりますが、国民年金だけじゃとうてい老後生きていけませんし、そもそもこの収入では国民年金すら納められません。


以前、「あしたのジョー」とか有名な作品をてがけたアニメーターさんが老後ホームレスになってしまったというニュースを見ましたが、そりゃそうなりますよ・・・。


 


なんかもう、調べれば調べるほど、すさまじい業態ですが、それでもアニメが好き、アニメが作りたいの一心で、頑張り続ける人がいるから、日本のアニメはレベルが高く面白いのでしょうね・・・・。


というかクールジャパンとかいうなら、最低限アニメーターさんが生活できるくらいの待遇は必要ではないでしょうか。こんな状況では、正直、ある程度社会を知ってる大人は「好きなことなら頑張れるはずだから大丈夫!」とか子供に言えないです、すすめられないです。


 


 


あと、


こんなこと言ったらアニメーターさんには怒られると思いますが、アニメーターに「なる」だけならそれほどの画力は不要で、アニメーターの現場に出れば、すごい勢いで鍛えられるようです。


ということは。


イラストレーターや漫画家になりたい人は、アニメーターとして修業したら、短期間ですごく絵が上手になるかも・・・・。


 


なんて。


 


 


 


 


 


Posted at 23:09 | アニメーター | TB(0) |
2012.01.26

フリーランスイラストレーターの活動

副業でやるにしても専業でやるにしても、会社員イラストレーターでない限りは、自営業(フリーランス)での活動になると思います。

自営業は会社からお金をもらう働き方ではなく、お客さんから直接お金をもらう働き方です。自分でイラストを出版社やゲーム会社などに売り込んで、自分で仕事をとります。

ちなみに、この働き方は学生でもできます。(高校生以下の場合、保護者の許可が必要だったり、会社によってはダメかもしれませんが)

なので、将来的に兼業だろうとグラフィッカーだろうと、とにかくなるべく早いうちから、実際にこういう活動をしていくと、イラストの実力も早く身に付くでしょうし、業界のこともわかっていくと思います。


具体的にどういう活動(営業)をすればいいかというと・・・

・ポートフォリオを持ち込む・郵送する

・イラストレーター登録サイト等に登録する

・PixivやTINAMIなど宣伝効果があるSNSに投稿してランキングに入る

・イラストコンテストや雑誌などのコンペ・賞に応募する

・デザインフェスタなどの大きいイベントに出展する

・自分のサイトを作って仕事を募集する

・ツイッターなどのSNSに絵を投稿して多くの反応を得る

・個展を開くなどして宣伝する



↑こういうことをやって、自分で自分の絵を、クライアントにアピールするのが重要です。
なお、どれか一つだけとかではなく、全部平行してやってゆくのが効果的でしょう。

ちなみに私の場合はPixivから仕事がきました。イラコンで入賞するなどして目立つと来易くなります。
ただ、2016年夏現在、Pixivのオリジナルイラストのコンテストは激減しています。ほとんどありません。
新参が入るのは厳しくなってきましたね・・・。


ただ、フリーランスのイラストレーターで生計をたてられる人は多くはありません。


こちらの記事では、
「プロのイラストレーターの年収は、100万円以下の割合が53パーセント」
「年齢でみると20〜30代が80パーセント」

というデータについて、お話されています。

ツイッターのまとめもありますね。プロアマいろいろな人が意見を寄せていて興味深いです。


年収100万以下も衝撃的な数字ですが、これは多分「イラストが本業ではない人が多く含まれているから」と思われます。
学生や主婦が、お小遣稼ぎに描いてるようなケースですね。(私もそうなんですが)

イラストレーターはプロの基準がなく「名乗りさえすればプロ」という状況ですので、データをどうとらえていいか悩みますね。
自称イラストレーターのうち、ギリギリ生計をたてられるのは23%」って感じじゃないかな。(200万以下だと生計をたてるのはかなり難しい)

ただ、私はそれよりも恐ろしいのは「年代」グラフだと思います。
20〜30代が80パーセントって、「若い人が頑張れる業界なんだな!」ではありません。「年をとると辞めるしかない業界」ってことです。
そして年とってから辞めても、日本では他の仕事に就くのは困難です。正社員になれるのも20代くらいまでだし。
フリーイラストレーターのキャリアなんて、イラストレーター以外で活かせる仕事はそうそうないし。
20代でやりなおした人はいいけど、30代とか40代で辞めたら、次はどうしたらいいんだろう・・・。


・・・という現実があります。
なので、フリーランスイラストレーターを目指す方は、そのあたりの覚悟は必要です。

おうちが裕福ではないなどの理由で、何が何でも自立しないといけない方などは、フリーランスイラストレーター専業を目指すのは、ものすごくリスクが高いと言えるでしょう。
学生のうちに売れて売れてしょうがないという状態になっていなければ、まずは、他に定職を確保したうえで、兼業という形をすすめます。



参考リンク

まだ私もイラストレーターの活動は始めたばかりで、他のサイト様を参考にしている状態です。ちょっと検索したらプロの方がいろいろお役立ち情報を載せてくれているので、みなさんも検索してみてください。
私が特に良いと思ったサイト様を紹介しておきます。


目指せ!イラストレーター
※Pixivのアカウントが必要かも。

イラストレーターのしみずとしやすさんの講座。
フリーのイラストレーターになるためには、何が必要なのか、まずどうしたらいいのか、などを漫画で非常にわかりやすく説明してくださっています。

ただ、ネットでのやりとりはリスクが高く敬遠する会社が多い・・とありますが、このときから数年たって、今ではやはりネットでイラストレーターさんを探す会社は多いと感じます。でも、仕事実績がない人への依頼はリスクが高いので、実績がある人へ依頼するケースが多いですね。

ちなみにこの方はポートフォリオも公開してくださっているんですよね。非常に参考になります。ありがたいことです・・。
myポートフォリオ


トコノクボ

主に法廷画家として活躍されている榎本よしたかさんの10年間のイラストレーターへの道を描いたエッセイコミックです。

美術系の学歴はなく、独学でイラストレーターになってらっしゃいます。
だいたい、フリーランスのイラストレーターが仕事を増やすためにやっていることを、スタンダードにやっていってらっしゃいますので、これがフリーランスでやる場合の、「イラストレーターのなり方」だと思っておくと、わかりやすいと思います。

読めばわかると思いますが、イラスト活動以外の部分がスゴイ。というかすさまじい。
私は家族環境には恵まれたので、とてもこの大変さはわかりませんが、ただ、自分の経験から、「この状況からなんとか抜け出してやる」というマイナスからのエネルギーというのは、プラスのエネルギーよりよほど強い場合が多いです。
今マイナスの状況にあると思う方は、そのエネルギーをすべて創作にむけてがんばってください。





---以下は愚痴半分みたいな一人ごとです。ヒマな方はどうぞ。



さて、フリーランスでイラストレーター専業でやるというのは相当に厳しいと思います。
よっぽど太いクライアントさんをガッチリつかめたら別ですが、コミック系イラストでは難しいでしょうね・・・。


これは、そもそもイラストレーターという職業が完全に労働集約型の仕事であるのに加え、近年IT化がすすみ、ちょっとしたイラストなら素人でも簡単に描けるようになって価値が大幅に下がったこと、特にコミック系のイラストはもともとまともな金額を出せるクライアントが少ない上に、需要過多で相場が下がっているからです。

イラストレーターという職業は、イラストの単価が高くないと成り立たない仕事なんですが、今や高い単価のイラスト仕事なんて多くないです。バブル崩壊あたりからだだ崩れなので…。
個人でやっている以上量産に限界がありますし、需要自体がそれほどあるわけじゃないから、量産すればいいってもんでもない。

イラストレーター専業というのは、漫画家として成功するより何倍も難しいと思っておいたほうがいいと思います。

漫画家は狭き門とはいえ、連載作家になれば連載が続いている間くらいは生活できる程度の収入は入りますし、一つでも人気連載をこなせば、印税がはいって、一時的であれ多く稼いでおくということもできますし、次の連載の話もくるでしょう。アニメ化されるような大人気の長期連載でもやれば、それこそ一生分稼いでおくのも可能っちゃ可能なわけです。
ハイリスクな反面、ハイリターンもあるわけです。

しかし、イラストレーターは連載という定期収入を得るのも難しいですし、連載があっても、漫画家のように毎回何十ページもあるわけじゃないですし。せいぜい小説のカット数点とか、イラストレポの1〜2ページでしょう。
印税もないですから、一度描いたらその分のお金しかもらえませんしね。ラノベの表紙だって、相場5〜10万くらいです(印税ほとんどないんですって)挿絵まであわせて20万あればいい方と聞いたこともあります。
何百万部売れたって、イラストレーターには一ヶ月生活できるどうか、レベルのお金しか入ってこないわけです。
ハイリスクですがローリターンという、鬼畜な仕事だと思います。

考えれば考えるほど、こんな仕事で一生生活なんて、どうするんだろう?と私なんかは疑問に思います。
複数の絵柄を使い分け、作業的な仕事を多数こなせるようになる裏方作業員的な感じか、あるいは一つの案件で100万単位の収入が得られるカリスマになるか、どちらかになるのでは?と思います。
ま、現実的なところ、同人で稼ぐなど結局「漫画」で稼ぐ人が多いように思いますが。

ともあれ、完全フリーランスでイラストレーターを目指すならば、「生活費はどうするのか」「将来・老後はどうするのか」をある程度は真剣に考えておかないといけないと思います。
私はムリだと書きましたが、何らかの方法でちゃんと一生分お金を稼ぐ道をつくれるなら、もちろんそれでいいと思います。

生き残るのは強い生物でも賢い生物でもなく、変化に適応できる生物だといいます。
世の流れや自分の状況などをよく考えて、生活手段を確保してゆく姿勢というのは大切だと思います。

イラストレーターとして成功する、というのは漫画家以上に決まった道筋がありませんので、気になる方は、自分が目標とするイラストレーターさんがどういう道筋をたどってそこまで行き着かれたのか、多数調べてみるといいと思います。
何十人か調べれば、だいたいの傾向はわかるのではないでしょうか。


2012.01.25

平面デザイナー

平面デザイナー(グラフィック、WEB、エディトリアルを含む)のお話しです。


ちなみに私がやっていたのは一応肩書はグラフィックデザイナーでした。WEBやエディトリアルになるとけっこう違うとは思いますが、進路的には同じ方向に進むのもあるので、ここに入れてしまいました。おそらく業務状況や必要なことも、そう変わらないと思います。


デザイナーも、絵に関係がありそうな仕事の中では、一番現実的な仕事なので、「絵が好きだけど、漫画家とかイラストレーターとかはちょっと無理そうだから・・」という人が、目指すことが多いのではと思います。


絵に関係した?仕事の中では、唯一私が実際に就職して、それで生計をたてていた職業でもあるので、他の職業に比べれば、比較的具体的なことが書けると思います。


ただ、私もけっこうすぐやめてしまったので、たいしたことは書けないですが・・・。


■デザイナーになるための進路


まず、デザイナーになりたい場合の進路はわりとシンプルです。


できるだけ上位のレベルの高い美大・芸大に進み、そこでも良い成績・良い作品をつくり、早くから自分がやりたいデザインはどういった会社に勤めればできるのか調べ、そこに向けて就職活動の準備をするといいでしょう。
面白い仕事、華やかな仕事をしたければ、やっぱりそれなりの会社や事務所に入らなければならないですから、早くからちゃんと調べておきましょう


なお、デザイン専門学校でも就職がないわけではないですが、厳しくはなります。
あと、大卒以上でないと応募できないという会社はやっぱりあります。(大企業に多いです)
応募できたとしても、美大・芸大出身者と競うことになるので、同レベルの作品が作れないと難しいでしょう。
学校まかせにしないことをおすすめします。
また、就職先の待遇によっては、同じ仕事をしても大卒より給料が低いということもあります。(私のいた会社はそうでした)

美術系以外の大学・専門学校からでも、実力さえあれば絶対ムリではないですが、かなり苦戦することにはなると思います。
どうしても事情があって、美術系の進路をとれなかった場合は、ダブルスクールで週末だけでもデザイン系の専門学校に通うなりして、学歴に美術系の経歴を入れた方がいいと思います。

完全独学でも絶対に無理とは言いませんが、独学で美芸大卒に勝てるポートフォリオを作るのはかなり難しく、少なくとも新卒採用で入社するのは難しいでしょう。採用条件にデザイナーに関しては美術系の学歴を指定している会社もあります。

なお、美大や芸大、あるいはデザイン学科の専門学校を出ても、デザイン事務所や広告関係などの会社への就職はそう簡単ではありません。
倍率20〜1000倍くらいの覚悟はいります。
私が入社した中小企業でも、やっぱり50倍近くはありました。
今から10年以上も前の話ですから、今もそれほどかは不明ですが、人気業界なのは間違いないと思います。


漫画家やイラストレーターとして成功するのに比べれば簡単かもしれませんが、ただ学校を卒業すればなれるという種類のものでも、やっぱりありません。



■デザイナーの仕事


さて、このカテゴリの最初の記事に書いたように、デザイナーは絵は描きません。


デザイナーの仕事というのは、広義で言えば「問題解決」
クライアントがデザイナーに仕事を頼むときには、必ずそこに目的があります。何かを「より良くしたい」と思っている…それをかなえるのがデザイナーの仕事です。

なので、ある程度仕事ができるデザイナーだと、クライアントが自覚していない問題点まで探り出して解決しようとしてくれたりします。
大きなプロジェクトだとそのあたりは、デザイナーではなくデザイナーの一つ上の段階、アートディレクターの仕事になりますが、小さな仕事の場合はデザイナーが考えることになると思います。

決して「自分がカッコイイと思った絵を描く」ことや、「自分の個性を活かした表現をする」ことではありません。
もちろん、仕事上でそういうことをするデザイナーもいます。でもそれは「クライアントの問題解決に、それが一番良い方法」と判断したからです。「自分の表現のために仕事がある」のではなく「仕事のために一番有効な方法をとる」という意識が必要です。
そこがアーティストとは大きく違います。

上記は広義というか大元の考え方ですが、平面デザイナーの場合、具体的な仕事は「情報伝達」です。
エンドユーザーに情報を、クライアントの意図に沿った形でより効果的に伝えるために、企画をたてたり、情報の整理をつけて配置したりするのが仕事です。
企画部分を担当するのはデザイナーというよりアートディレクターになりますので(小さい仕事なら末端デザイナーでも全部やっちゃったりします)、デザイナーの実際の作業としては「レイアウト」がほとんどです。

伝達のために絵が必要となることもありますが、絵を描くのは「イラストレーター」の仕事です。予算や時間の都合でイラストレーターに頼めない場合に、デザイナーが代理対応することはありますが。

やっていて意外?と重要だったなと思う能力は「情報整理とストーリー作り」でしたね。


たとえば、クライアントの目的が「お店にきてほしい!」ということなら、誰をターゲットに、どういった切り口で、何から伝え、そこからどうお店に誘導させるのか、というストーリー構成をし、その誘導導線にしたがって、各要素を取捨選択し、配置してゆく、というような作業が必要になるわけです。


特にwebデザインの場合、ディレクションもデザイナーがやることがけっこうあるため、全体の編集能力・ストーリーと誘導の能力の比率がかなりあがると思います。


で、その作業上に、配色やレイアウト、タイポグラフィといった造形能力を載せて、デザイン物として仕上げることになります。そのへんがグラフィックデザイナーのお仕事のメインです。

美大などで培った造形能力はこの段階で活きてくるわけですが、特に必要な能力はとにかくバランスです。上記のとおりデザイナーの作業は「レイアウト」です。
特に文字組みと色彩ですね。デザイナーの能力は文字組みを見ればだいたいわかるといいますが、そのとおりだと思います。
文字と文字のわずかなバランスを0.01mm単位で調整するような感覚が必要となります。


あと、もう一つ非常に重要な能力は「情報を正しく伝達すること」です。
デザインの目的が最初に書いたとおり「情報伝達」です。情報を間違っては何の意味もありません。


商品を売るチラシで、値段を間違って伝えていたら、あとから賠償問題にまで発展することがあります。


情報を正しく伝えられない、というのはデザイナーにとって致命的な欠点です。
絵がうまいとか、色彩センスがあるだとかより、よっぽど重要なことなのです。
(私の母校の入試では、ファインアート系の学科は多少の課題ミスがあっても実力次第で合格させましたが、デザイン系はどんなに他が優れていても、わずかな課題違反で不合格としていました)

私もぺーぺーのうちに辞めてしまったので、あまり偉そうに語れないですが、そのぺーぺー期間の感想としては、デザイナーで大切なのは、

・クライアントの要望を読み取るコミュニケーション力
・要望をできるだけ効果的な形でかなえる提案力
・情報整理および、優先順位をつけて誘導ストーリーを作成し構成する、情報構成力
・構成した情報を、もっとも効果的にビジュアルに落とし込む造形能力
・対クライアントも対社内も、うまく意思を調整しながら納品期限までに仕上げる遂行能力

そして後述しますが、とにかく体力と根性・・・。

ここまで読んでも「絵を描く」という仕事とは大分違うことがわかると思います。



■拘束時間が長い(ことが多い)


ただ、けっこう楽しそうなお仕事だと思いませんか?
私は少なくともそう思いました。
で、実際に楽しいお仕事だとは思います。


 


・・・・拘束時間があんなに長くさえなければ・・・。


 


デザイナーの仕事というのは、会社によるとはいえ、たいていは毎晩深夜、時には徹夜という業務状況が「普通」です。


こういう仕事をやろうと思ったら、とにかく体力と、あと仕事のためにすべてを犠牲にできる精神力が必要です。
私の同僚や後輩、友人のうちかなりの人数が体、あるいは心を壊して辞めることになりました。


私の場合、途中で漫画家になりたくなったため、「仕事のためにすべてを犠牲に」できなくなってしまいました。


 


漫画家を目指すのとデザイナーの両立はさすがに限界がありましたね・・・。
深夜0〜2時くらいに帰ってきて、そこから3時くらいまで漫画を描いて、朝7時半には家を出るという生活でしたので。


漫画の新人大賞の締め切り直前に、会社に泊まりになったのがこたえて、結局転職しました。
そのころには体もけっこう壊れていまして、駅で動けなくなったりして駅員さんにご迷惑をかけたりなどもあったので、漫画家を目指していなくても、少なくとも転職はしたと思います。


 


けっこう、「職業としては就職しやすいデザイナーになって、好きなイラストや漫画は趣味や副業で描けたら」と考える人はいるようですが(私もそんな感じで考えていたのですが)、なかなかそういう余裕のある就業状況のデザイナーというのはないです。
まったくないわけじゃないのですが、非常に少ないです。
運次第ということもあって、そういう会社を探して入社するのはけっこう難しいと思います。


あとお給料もたいてい安いです。これだけ残業していても残業代は出ないのが普通です。ヘタすれば生活できないレベルで安いです。私のいた会社は一応、普通の会社並みの待遇はあったので、そこは良かったです。残業代はなかったですけど…。
最近はブラック会社という言葉が流行していますが、一般的な観点からだと、デザイン関係の会社のほとんどがブラックにあたると思います。


まあそれでも、デザインという仕事自体が好きならば、もっと自分のやりたいことができそうな会社にステップアップするなり、独立を目指すなりして、デザイナーとして上を目指してゆくことができます。
私の元同僚や後輩のうち数人はそうやって今もデザイナーとして頑張っています。まあ大半はなんだかんだで辞めてしまいましたが・・・。続いているのは比較的大きい会社に就職or転職できた人だけですね。



私が途中で漫画を描きたくなったように、「他にやりたいこと」がある人は本当にキツいと思います。


家族や友人や恋人との時間を大事にしたいという人も、相手に相当の理解がないと難しいでしょうね。


女性の場合は、結婚して子供をもうけた場合に、やはり辞めざるを得ないことがとても多いですね。
結婚生活、まして育児との両立はほぼ不可能な会社がほとんどだと思います。
よほど大企業ならどうか不明ですが・・・。



とりあえず、デザイナーを目指したいという人は、他の記事にも書きましたけど、自分が好きなのが「自分の作品をつくること」なのか、「仕事としてのデザイン」なのか、よくよく考えてみるといいと思います。
前者だとしても後者だとしても、ちゃんと自覚していれば、進路にしても会社選びにしても、考えやすくなると思いますし、入社してからこんなはずじゃなかった、ということも少なくなると思います。


また、自分が仕事のために、何をどこまで犠牲にする覚悟があるのか、そのあたりもある程度考えておくといいと思います。


Posted at 15:48 | デザイナー | TB(0) |
2012.01.24

イラストレーターになるための学校

ここでは、イラストレーター全般の進路などについて書きます。
コミック系イラストレーターの場合の話と重複する内容も多いですが、ご容赦ください。


イラストレーターになりたいから、美芸大に行きたい、または専門学校に行きたい・・・そう考える方は多いと思います。

しかし、ここについては、いろいろな要素を考えなければなりません。



1.「イラスト」とは何か

すごく初歩的な話ですが、学生さんだったりすると、ここをわかってない人は多いです。

Wikipediaより引用しますと「イラスト」とは、「図像によって物語、小説、詩などを描写もしくは装飾し、また科学・報道などの文字情報を補助する、形式よりも題材に主眼を置いた図形的もしくは絵画的な視覚化表現」とのことです。

わかりづらいですが、要するに「何かを装飾し、補助するための絵」と思ってよいでしょう。
つまり、イラストは「主役」ではないのです。「何かを助けるための絵」なのです。

本の表紙なら、主役は「本の中身」です。ゲームキャラクターなら、主役は「ゲーム」です。CDジャケットなら、「CD」が主役となります。
イラストはあくまで、それらの魅力をひきたたせるための、「脇役」でしかありません。「補助役」なのです。

ここは重要です。つまり「何かを助けられる絵」でなければ、「イラスト」としての需要はないのです。どんなに絵自体が魅力的だったとしても。
「主役」に「脇役として必要とされる絵」が「良いイラスト」なのです。
イラストレーターの仕事は「主役に気に入ってもらえる、主役をひきたたせる絵」を描くことなのです。
もっと言えば、「主役を売れるようにするための絵」です。

けっして、絵が主役なのではありません。それをわかっていないと、イラストレーターという仕事は勤まらないでしょう。

それに対し、「絵自体が主役」であり、絵そのものが価値を持つのがアートです。
画廊で売られている絵、あれは「絵自体」が額に入って売られていますよね。何かを装飾も説明もしていません。主役は「絵」です。
だからこそ、「絵自体が持つ魅力」というものが、非常に重要になってきます。
ああいう絵を描く人は「イラストレーター」ではなく「画家」とか「アーティスト」と呼ばれます。

たまに、絵のジャンルによって「イラスト」か「アート」か区別するような人もいますが、それは正確な区分けではありません。
リアルな油絵だろうと、アニメコミック絵だろうと、幼児の落書きのようなへたうま絵だろうと、それが補助的に使用されているなら、「イラスト」ですし、独立して価値を持っているなら「アート」や「絵画」と呼ばれるものになるでしょう。

ですので、まず、「自由に自己表現をしたい」「好きなように描いた絵を買ってもらいたい」と考える人は、イラストレーター向きではありません。それは画家などにならないと実現できないことです。

イラストレーターは基本、クライアント(依頼者)に「こういう絵を描いてくれ」と依頼されたとおりの絵を描く仕事です。
それが描きたいものだろうと、そうでなかろうと、自分の表現と違っていようと、依頼されたら何でも描く、というのがイラストレーターです。
もちろん、得意不得意があるのは当然ですし、自営業ならば断るのは自由です。(その分収入もなくなりますが)
しかし、「依頼されたものを、依頼どおりに描く」というのがイラストレーターという職業なのだということは、理解しておきましょう。



2.「売れるイラスト」とは

1.に書いたとおり、イラストは「補助的存在」であり、「何かを上手に助けることができる絵」が「良いイラスト」であり「売れるイラスト」となります。
そこに、イラストレーターという職業の難しさがあります。

なぜなら、世間を見てもらえばわかるとおり、「売れるイラスト」とはあまりに千差万別だからです。

世の中はイラストに溢れてますよね。本の表紙、雑誌やパンフレットの挿絵、CDジャケット、ゲーム、LINEスタンプ、パッケージ・・・。
写真のようにリアルなイラストもあれば、幼児が殴り書いたようなヘタウマ絵もあります。

それはイラストを買う立場の人が、「その絵が使いやすい」と判断したのでそうなっているわけですが、「使いやすい」とは必ず「上手」ではないです。
「個性的すぎない」ことが重要なこともあれば、「ゆるい」ことが大切だというのもあるでしょう。
もっと言えば、「急いでたから、声かけた中で、とにかく早く描ける人に頼んだ」なんて事情もあるでしょうし、「安い人がよかった」なんて理由もあるでしょう。

つまり、「どういうイラストが売れるか」というのは、雑多な要素が複雑に絡んでおり、明確にはわからないのです。

上手なら売れるわけじゃない、もちろん下手なら売れるわけもない。センスがあればいいというけれど、どういうものが「センスが良い」のかそもそもわからない。似たようなイラストなのに、すごく売れる人も、そうでない人もいる。

これは、有名な美芸大の教授にだってわかりませんよ。誰にもわかりません。

イラストレーターの多くは自営業です。ということは、絵の力だけではなく、営業力も相当に重要になってきます。
つまり、人脈を作る力や、うまく自分の絵を売り込む方法を考えられることなどです。
また、もちろん運や時流に乗る力も重要になってきます。
似たような絵であっても、売れそうな媒体に上手に売り込んで、時流に乗れば、他に差をつけて売ることができるでしょう。

多少画力が上の人より、人懐っこくどこにでもでかけていって、誰にでも「仕事ください」と言ってまわることができる人の方が、イラストレーターとしては成功しやすいです
(人見知りとか人と関わりたくないなどの理由でイラストレーターを考える人もいますが、そういう人には難しいでしょう)

このあたりのことは、当然どんな美芸大に行っても学べません。経営学などの方が近いかもしれません。

なので、結局「どうやったら売れるイラストが描けるのか」という部分は、美芸大や専門学校などに答えはないのです。

イラストレーターとは、そういう単純な仕事ではありません。

何が良くて、何が悪いかもわからない。何をどうしたら売れるのかもわからない。運にも大きく左右される。
そういうわけのわからない状況の中で、自分で道を切り開いていく力がある人でないと、難しい職業です。

「美芸大や専門学校に行ったらイラストが上手になって、イラストレーターになれる」という幻想は捨てましょう。
そういう、「誰かが綺麗に整備してくれた道」はありません。自分で草刈ガマを構えて、木や草をなぎ倒しながら、自分だけの道を作っていく覚悟を持ちましょう。



3.学校に何を求めるのか


ここまでで、イラストレーターという職業が、なんだかよくわからない、「ちゃんとした道順がない」仕事だというのは理解できたと思います。

2.で書いたとおり、美芸大や専門学校が、たいした助けになってくれないのも、よくわかったと思います。

では、そのうえで、「何を求めて学校に行くのか」を明確にした方が良いと、私は思います。

たいした助けにならないとはいえ、美芸大や専門学校で手に入るものもあります。
もし、そこに学費分の価値があると思えるなら、そういった学校に行くのも、悪い選択ではありません。


1.絵に集中できる時間

美芸大や専門に行くことで、確実に手に入るものがあります。
「時間」です。

高校生は受験勉強しなければならないし、社会人は働かないといけません。
その点、美術系の学校に行けば、少なくとも在籍している間、絵のことだけに集中していられます。
これはけっこう大きな利点ではあります。

ただし、美芸大でもたとえばデザイン学科や建築学科ですと、非常に多忙で、好きな絵を自由に描ける時間はかなり少なくなります。ファインアート系ならマシですが、今度は就職は難しくなります。
専門学校でも、イラストの学校なのに就職対策があったり、映像の授業があったり、イラストに関係ないカリキュラムで忙しい学校もあります。

また、ただの「時間」を手に入れるだけに、数百万~1000万ほどする学費を払うのか?という問題もあります。

そのあたりを考えると、このメリットのためだけに美術系学校に行けるのは、よほど裕福な人だけと言えるでしょう。


2.学歴

美芸大を出れば「大卒」、専門学校を出れば「専門卒」(ただし、認可されている専門学校のみ)の学歴が手に入ります。
これらは「高卒」に比べれば、かなり社会で有用な資格です。
とれるなら、とっておいて損はありません。

ただ、学歴が関係してくるのは、主に就職ですが、「美芸大卒」「美術系専門卒」の学歴は、かなり限られた用途でしか役に立ちません。
まず、「イラストレーター」を目指す場合において、「学歴」はほとんど役に立ちません。
それは、イラストレーターは就職自体がほとんどなく、そもそも「就職する仕事ではない」からです。
唯一、例外があるのは、ゲーム業界です。ゲーム関係での就職については、こちらの記事をどうぞ。

それ以外のイラストレーターは、ほぼ自営業です。就職しないので学歴も関係ないのです。

ですので、イラストレーター志望が学歴を気にする場合、「イラストレーター一本で食べていけなかった場合の保険」となります。漫画家と同じですね。

当然ながら、自営業で食べていけるイラストレーターというのは、ほとんどいません。ですので、実際は副業として何か安定した職が必要になることが多いです。
その保険として考えた場合、美芸大や美術系専門の学歴は、あまり有効ではないです。

まず、美芸大の学歴が活かせる就職といえば、「デザイン職」くらいしかありません。それもデザイン学科なら、です。ファインアート系の場合は、就職はかなり悪いでしょう。
専門学校も同様です。デザイン専門学校でデザインを学んだ場合には、「デザイン職」の就職には役立つでしょう。しかし、イラストレーターを目指して専門に入った人の多くは、デザインではなくイラストを学んでいると思います。
その場合、就職で学歴が役に立つかというと、そこまででもないでしょう。

というわけで、学費とのバランスを考えた場合に、やっぱりそこまで良い選択ではないんですよね。美芸大というのは。



3.絵の技術等


基本はコレを主目的として、大学や専門を希望する人が多いでしょう。

ここについては、「どういったテイストのイラストを描くのか」によります。
私は美芸大の勉強が直接的に役立つのは、「リアルな描写力が必要なテイスト」と「アーティスティックな手法・感覚が必要なテイスト」この二つくらいだと思います。

前者はわかりやすいですね。高度なデッサン力や描写力が必要になりますので、美芸大入試の勉強や、入学後の勉強がそのまま役に立ちます。
後者はちょっと難しいのですが、美芸大で学ぶ、いわゆるファインアートの分野の技術や勉強を活かした手法です。私はファインではなかったので具体的には例が出せないですが。このあたりは独学で無理とは言いませんが、美芸大のような幅広い技術を学べる環境があった方が良いのは間違いないでしょう。(ただこういうテイストのイラストって需要少ないので、仕事にするのは難しいでしょうけど)

上記以外のテイストのイラストに、美芸大は必要ないと思います。基本は独学で習得可能な技術しか使わないと思いますので。あとは個人のセンスやら営業力やらの問題だと思います。それは学校では学べません。

なお、上記はあくまで美芸大です。専門学校の場合は当てはまりません。
つまり、私は専門学校は、いかなるイラストの勉強にも不要だと思っています。

ただし、ファッション系のイラストについては、ファッション専門学校の授業はある程度有効だと思ってます。セツモードセミナーなど。
人気の高いコミック系イラストについてはこの記事で書いたとおり、学校はほぼ関係ないです。
美芸大だろうと、専門だろうと、「学校で学んで上達するようなものではない」と思っておいてください。

ですので、「絵の技術向上」は、これもかなり限られた範囲で有効ということになります。



4.就職


2.で書いたとおり、就職したい人は、そもそもイラストレーターを目指すべきではないです。就職する仕事ではないので。
例外としてゲーム業界のみ、一応就職情報などはあると思います。
でも、こちらの記事に書いたとおり、非常に狭き門である覚悟はしておいてください。

あとは、デザイナーや美術教師など「保険となる職業」を考えるのであれば、美芸大でも良いと思います。
ただ、デザイナーは競争率も高く薄給激務で、美術教師もそれなりに難しいです。簡単になれる職業ではありません。

イラストレーターと副業するような就職を考えるなら、普通の文系国立大学などに行った方が良いと思います。



5.青春・友情・自己満足


これについては、専門はわかりませんが、美芸大については、人によりますが満足いくことが多いのではないでしょうか。

絵を描く人にとって、美芸大の青春は楽しいと思います。まあ、本気でないのに入ってしまった人は、周囲についていけず劣等感に悩まされるということもあるようですが。
きちんと受験対策をして、早くから予備校に通い、美芸大という場所がどういうところなのか、知ったうえで入学したなら、楽しめると思います。
課題地獄にはなりますが、それが楽しいと思える人が入学する場所ですから、基本は。

大学は高校までと違い、かなり自由に学び遊ぶことができます。(学科によっては課題課題で遊ぶどころじゃないけど)
これも人によりますが、友人を作ることもできるでしょう。大学でできた友人というのは、社会に出る直近にできた友人というのもあり、長い付き合いをできることが多いと思います。
私も、大人になってからも頻繁につきあいのある友人の多くが、大学時代の友人です。

また、絵が好きな人は、「美術系の進路」にこだわる人が多いです。

美芸大に憧れがあり、何らかの理由で諦めた場合も、諦めきれず、社会人になってからも「あのとき美芸大に行けていれば」と、ずっと後悔するような人もいます。

上記のとおり、美芸大は別に魔法の学校ではなく、与えてくれるものも限られています。多くは本人次第のものです。
それでも、行けなかったせいか、美芸大に過剰な憧れや期待を抱いて、「行けなかったこと」を後悔する人というのはいます。
これは、いわゆる「学歴コンプレックス」なのですが、そう馬鹿にしたものでもなく、人によっては本当に一生ひきずってしまいます。
年をとって、やりなおしがきかない年齢になってから、いきなり「美大を受験する」なんて言い出す人もいます。

私は、イラストレーターになりたい場合に、一番良い進路は「国立文系普通大学」だと思っていますが、どうしても美芸大に強いこだわりがある人、行かないと一生後悔しそうな人は、「自己満足」のためであっても、美芸大に行くというのは悪い選択肢ではないと思います。

ただし、学費が高い・入試準備が大変など、負担が高いです。そこはよく考えないと、単なる自己満足のために、一生涯、借金を返すために棒にふるなど、取り返しがつかないことになりますので、よくよく考えてくださいね。



以上、長く書きましたが、美芸大で手に入るものは、思ったほど多くはないのです。
美芸大は学費や受験準備など負担が大きい割に、つぶしもきかないし、高収入な就職をできる可能性も低いです。
はっきり言って「高リスクな進路」なんです。

なので、私はイラストレーターになるために美術系の大学や専門に行くのは、おすすめできません。
普通大学に行って、堅実な道を保険で残しつつ、独学で学ぶのをすすめたいです。

でも、何が手に入り、何が入らないのかを理解し、高いリスクもよく知ったうえで、それでも行きたいと思うなら、行っても良いと思います。
上記のようなことをよく知り、考え、覚悟したうえで、美術系の学校に行くのなら、きっと学校生活は有意義なものになると思います。

2017/3/15
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