--.--.--

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

2012.04.16

漫画家の種類

漫画家の定義は幅広いですが、ここでは「仕事」として漫画を描く「プロ漫画家」に絞って考えます。
プロの漫画家は大きく分けて以下のようなものがあります。
なり方や、仕事の仕方も違ってきます。

1.商業漫画雑誌の漫画家
通常、「漫画家」といえば、これを指すことが多いです
週刊、月刊などの雑誌に漫画を掲載し、作品がたまってきたら単行本として、まとめて出版します。
(作品がたまれば絶対単行本を出してもらえるわけではありません。最近は連載でないと出ないことが多いです)
このサイトで「漫画家」という場合は、この漫画家のことを指すと思ってください。
たまに、雑誌に掲載せず、単行本用にかきおろす形で活動する漫画家もいますが、いろいろ特殊なケースですので、ここでは触れません。

2.広告漫画等の漫画家
雑誌やWEBの、商品宣伝用の広告漫画だとか、商品使用方法の説明漫画だとか、そういうものを描く漫画家です。
単発の仕事が多く、P数も数ページなど少ないことが多いです(その代わりカラーのことが多い)。
単行本になることはほとんどありません。これだけで生活している漫画家はほとんどいないでしょう。
1.の漫画家が副業的に行うこともありますが、イラストレーターがイラスト仕事の延長上として行っていることが多く、仕事の取り方などもイラストレーターに近いため、このサイトではやはり触れません。


3.電子雑誌、携帯漫画家
ここ数年増えてきていますし、今後も増えてゆくと思います。
私が今見ている限りは、まず1.の商業雑誌の漫画作品をデジタル媒体に変換して売っているだけというコンテンツが多いように思いますが、それでも最初から電子媒体での掲載という形式も出てきているようです。
私はこの分野についてほとんど無知なため、触れられませんが、私自身も興味があるため、勉強していこうと思います。今から漫画家を目指す方はぜひ電子漫画業界の動向はしっかりチェックをしておいてください。



番外:同人誌作家
出版社などを通さず、自費出版で本やデータ等を作り、自分で作品を販売する作家です。
自分の好きなように好きなペースで作品を描ける反面、本の印刷代などは全部自分で出し、自分で売り、売れた分しか収入になりません。なので売れない本を作ると赤字になってしまいます。
ほとんどの同人誌作家は趣味として活動をしているため、同人誌作家が「プロ漫画家」と認識されることは少ないですが、それだけで生活できるほど稼いでいる作家もいれば、出版社を通してアンソロジー本などが出版されるケースもあり、1.との境目が曖昧な部分もあります。
が、私は「プロ漫画家」と言える同人誌作家はほとんどいないと考えます。

理由は、売れている同人誌作家のほとんどが二次創作を扱ったものだからです。
二次創作というのは他人が著作権を持つ漫画やアニメの内容をたいてい無断で使用していますので、厳密に言えば著作権侵害にあたります。
二次創作の同人誌作家が訴えられずにすんでいるのは「営利目的の商業活動ではなく、あくまでファン活動だから」という理由で著作権者から黙認されているのが大きいです。
しかし、「プロの仕事」として行われるのであれば、それはもうファン活動ではなく商業活動です。そうなると、著作権の問題が出てきます。
つまり、「プロではない」という立ち位置だからこそ許されているのが二次創作というわけで、二次創作作家は、たとえプロ並みの収入を得てそれで生活していたとしても、「プロ作家」とは言えないというか、言ってはいけないと思います。※著作権元から正式な許可を得て出版している場合は別です。

一次創作(オリジナル)作家なら、そういった問題はありませんので、一次創作同人誌を「仕事」として出版している人がいれば、その人は「プロ漫画家」と言えると思います。
ただ、一次創作で仕事にできるほど同人誌が売れる人というのは多くはないです。
一次創作なら、わざわざ値段が高く、売ってる場所も限られるような同人誌でなくても、コンビニや本屋で安く売ってる普通の雑誌で、プロの作品が読めるからです。
面白い一次創作が描ける人は、最初から、あるいは途中で、商業漫画家になってしまうことが多いです。商業誌作家並みの能力がありながら、敢えて同人誌でと言うのは、かなり少ないですね。

商業作家を目指すにしても、いきなり出版社持込は敷居が高くて・・・という人は、気軽に同人誌から始めるのもいいと思います。
好きなときに、好きなように描いてよく、読者(購買者)の反応をダイレクトに見ることが出来る同人誌は、修行としては悪くないと思います。
ただ、そっちの楽しさ・楽さにハマってしまうと、商業漫画家への道は遠くなるかもしれません
編集者から否定されまくり、好きなものも描けず、締め切りに追われ、それでもなんとか折衝して作品を生み出すという苦労に耐えられなく(というか耐える価値を感じられなく)なってしまう可能性があります。

特に二次創作同人にハマるのは要注意です。
二次創作はキャラクターを他人の創作から借りるからです。
著作権の問題は別にしても、魅力的なキャラクターを0から生み出し、読者にその魅力をアピールし、愛着を持ってもらうのが、漫画では一番大変で大切な部分です。
そこを自分でやらず、他人が苦労して作り上げたものをただ使うという状況に、あまり慣れてしまってはよくないです。
二次創作からも学ぶものはあるでしょうが、一次創作者になりたいならほどほどに楽しむ程度にしておいた方がよいと思います。


スポンサーサイト
Posted at 23:03 | 漫画家の種類 | TB(0) |
2012.04.15

漫画家の収入


漫画家という仕事はだいたいフリーランス(自営業)です。
会社員のように誰かに雇われて、決まったお給料をもらう仕事ではありません。

自分で仕事を探し、仕事があるときは収入があるけど、仕事がないときは収入がないという、とても不安定な職業です。
※デビューすれば自動的に出版社から仕事がくるわけではありません。
出版社から仕事がくるようになるのは「人気作家になってから」です。
人気作家になるまでは、厳しい競争の中で、仕事を「勝ち取る」のです。
仕事を勝ち取れなければデビューしていても無収入です。

漫画家の収入は、主に原稿料と印税です。
漫画家は「原稿が掲載された時」だけ、原稿料がもらえ、「単行本が出た時」だけ、印税がもらえます。
が、たいてい他に収入はありません。(専属契約などがある出版社だと契約料などが発生するかもしれません。あとアニメ化やグッズなどメディア展開したときにも著作権に関する使用料等が入ると思います)

原稿料…雑誌に原稿が掲載されたとき、その原稿分として支払われます。
たいてい1Pあたりいくらという計算です。
原稿料は出版社や漫画家の実績によって、大きく変わります。
デビュー後の新人なら、1ページあたり安いところで3000円〜高くて8000円くらいですかね。

印税…単行本が出ると、単行本の価格の数%が印税として作者の収入になります。
これも出版社によって異なりますが、だいたい7〜10%くらいです。
発行部数×単行本価格×X%が収入となります。新人の単行本だと1万部刷ってもらえたら良い方です。

まあ「連載作家にならないと生活できない」と思っておいていいと思います。
「デビューしたらもうそれで漫画で生活できる」と思っていたら大間違いですのでご注意ください。
デビューしても漫画で食べていけるようになるのは数十人に1人くらいです。


蛇足ですが。
「とりあえず普通の会社員くらいには稼げるから大丈夫だよ」と言う漫画家さんがいるんですが・・・、自営業で会社員と同じくらいではダメです。
自営業は会社員の三倍稼がないといけないといいます。

会社員なら健康保険や年金について会社がある程度負担してくれますし、退職金などもあるところが多いですが、自営業はそうではありません。
健康保険は自分で加入して自分で全額負担(けっこうな額になります)になりますし、年金は国民年金になります。(サラリーマンの厚生年金に比べると老後もらえる額は少ないです・・・)
退職金もないので、老後資金は自分であらかじめ貯金しておかなければなりません。
そういう「見えない負担」も多いのです。

が、漫画家の場合、もっと重要なのはサラリーマンと同じように40年も稼ぎ続けることなんか、ほとんどできないということです。

40年前から今まで、同じように稼ぎ続けている・続けられるだろう漫画家がどれくらいいるか、考えてみればわかると思います。
そのうえで、上記のように会社員のような優遇がないのです。

会社員だって、定年まで順調に勤めて、退職金や年金をきっちりもらえる人は多くない時代になるでしょうから、そんなに差はなくなるのかもしれませんが、「サラリーマンの友達と手取り給料は一緒くらいだから大丈夫」ってことはないのです。
会社員の3倍5倍稼ぐつもりで頑張ってください。
Posted at 23:15 | 漫画家の収入 | TB(0) |
2012.04.14

漫画家のステップアップ

漫画家にはいくつかの段階があります。最終段階がどこかは人によるでしょうが、多くの漫画家にとっては「長期連載をとる」というのが目標の一つになるかと思います。
これは、収入のところで述べたとおり、長期連載をとらないと漫画収入では生活できず、漫画家として軌道にのったとは言えないからです。

しかしデビューした漫画家全員が連載作家になれるはずもなく、連載作家になるには、厳しい競争を勝ち抜いていかなければなりません。
今その雑誌で活躍しているベテランや中堅の先生を追い出すほどの作家にならなければならないのです。
志望者から連載作家になるまで、なかなか遠い道のりです。

雑誌やジャンルによって違いはありますが、ここではある程度メジャーな少女漫画を想定して書いてみます。(私が少女漫画家志望だったので、他をよく知らないのです・・・)
少年誌も似たりよったりだと思いますが、幼年誌、青年誌、ティーンズラブ、ボーイズラブになってくると若干違うかもしれません。

0.漫画を描いたことがない漫画家に憧れる人
今ここにいる人は、とにかくさっさと漫画を描いて投稿や持ち込みをしてみましょう。
イラスト描きや設定作りばかりやっていてもあまり意味ないですよ。
私は「漫画家志望」と名乗っていいのは、最低でも一作は漫画を最後まで仕上げ、投稿した人だけだと思います。

1.漫画を描いて投稿したことがある漫画家志望者
描き上げたら投稿してみましょう。できれば持込ましょう。
「もっと上手になってから」なんて思っていたらその分成長が遅れますので、早い方がいいです。

2.受賞済、担当編集がつく漫画家志望者
ここまでくると、漫画家デビューも夢ではなくなってきます。
ある程度の賞を受賞すると、「担当編集」という、ネーム段階から相談にのってくれる編集者がついて、本格的にデビューを目指します。

3.デビュー
その雑誌でデビューと決められた賞を受賞するとデビューできます。
中には、大御所先生の穴埋めで掲載されたり、なんだかよくわからない状況でデビューしてしまう人もいますが。

4.読み切り作家
読み切りをぼつぼつ掲載しながら実力をつけるとともに、雑誌に食い込める作品作りをすることになります。
読み切りも、誰もが掲載できるわけじゃありません。会議で編集部が認めた作品だけが載ります。
まず、ここを抜けられるかどうかがデビュー後最初で最大の関門でしょう。
ちなみに私はここ止まりです・・・。なのでこの先のことはよくわからないです。

5.短期連載
どの雑誌も連載には慎重です。人気がでるかどうかもわからない新人に、いきなり連載させることはありません。
なので、読み切りで人気がとれそうかどうか見て、人気が出そうならそのまま連載にするというケースが多いです。
ここまでくるのは大変です。ほとんどの新人漫画家がここまで来れないで消えます。

6.中長期連載
短期連載がやはり好評だと、そのまま長期連載に突入するケースが多いです。あとはもう人気次第ですね。
人気があれば何年もの長期連載にもなりますし、人気がなくなれば打ち切られます。もちろん打ち切られることなく、きちんと終るのがベストです。
連載終了後は、前の連載の人気度によって、連続で長期連載をできる人もいれば、短期連載からになる人もいます。人によっては読み切りからになったり・・・なんだかんだあるようですが。

7.そして大御所へ・・・?
大ヒットの長期連載を1〜2回以上こなせば、もはや大御所と言っていいのではないでしょうか。
ただ油断ならないのは、国民的大人気漫画となってアニメやらグッズやら大展開すれば別ですが、普通は人気連載を一つこなしたくらいでは、地位は安定しません。
実際、私が子供のころ大好きだった人気連載をこなしていた作家さんが、その連載が終わったあと泣かず飛ばずで、生活にも困っているとか、今も根強いファンがいるような人気連載を二つもやったのに、50歳を過ぎて生活ゆきづまったなどという話も(悲しいですが)聞きますので・・・。

一つの戦いが明ければ次の戦いへ。次々やってくる才能あふれる新人を押しのけながら、ベテラン先生も戦っているのです。

ちなみに、私がデビューした雑誌の場合、1が1000人いまして、そのうちデビュー、つまり3.までいったのが10人、そしてそのうち、5までたどり着いたのが1人、そして、6までたどり着いた人が0人です。

どういうことかわかりますでしょうか。

最低限、漫画を描いて投稿できるレベルの人が、漫画だけで食べていけるようになる確率は、1/1000もない、ということです。

このことをよく覚えておいてください。
漫画家は、「普通に頑張っていたら誰でもなれる仕事」ではありません。
「一部の特殊な人しか就けない、特殊な仕事」なんです。

漫画家になるにあたっては、自分がその「特殊な人」になりえるような才能があるか、努力をしているか、結果を出しているか、常に意識するようにしてください。


たまに、質問サイトなどで、


「私は絵もヘタだし、漫画も描いたことないし、多分才能もないかもしれないけど、漫画家になれるでしょうか」


というような質問を見ることがありますが、そういう人はなれません。


絵がヘタなら、上手になるまで練習してください。漫画を描いたことがないなら描いてください。才能がないなら才能がある人の何倍も努力してください。


そういうことをしようともせず「なれるでしょうか?」と人に聞くような人はなれません!





志望者の皆さんはデビューのことだけ考えている方も多いと思いますが、実はデビュー後の方がずっとずっと大変なのはわかっていただけたでしょうか><
デビューはゴールではなくスタートです。
大変ですが、この競争を勝ち抜いていけると信じる人しか漫画家にはなれません!
自分を信じて頑張ってください!


2012.04.13

漫画家のなり方

なり方としてはほとんど一つしかありません。

「漫画を描いて出版社に投稿してデビューする」

これだけです。


上記のように書いていましたが、わずか1〜2年の間に、状況も変わってきまして、


「携帯漫画を配信している会社の募集に応募する」


「同人誌イベントなどでのスカウト」


「お絵かき系SNS等でのスカウト」


「出版社が主催する漫画賞イベントなどでの受賞」


 


など、特にネット・携帯分野での漫画家デビューの方法は増えてきたように思います。


ただ、携帯漫画や同人スカウト、特にBLやTL、そのほか、いわゆるR-18(下世話な言い方をするならエロ漫画)などは、一般に原稿料などが安いことが多いです。漫画家は単行本の印税がはいってようやく、生活できるレベルの収入になるのですが、単行本が出ない携帯配信の漫画などは、契約内容によっては、とうてい生活できない収入にしかならないこともあると思いますので、漫画で生計をたてたいならば、よく考えることをおすすめします。


相変わらず、「雑誌の賞に応募」が一番王道の目指し方ではありますが、必ずしも、それだけに固執しなければ漫画家に絶対なれないわけではないです。


※稀に、出版関連の知り合いのツテなどでアルバイト感覚で描いてるうちに、ズルズル漫画家になったというような人もいますが、これはレアケースですね。


 


2012.04.12

盗作その他著作権上の問題

インターネットが普及し、検証が容易になったせいもあってか、必要以上に「パクリ」に過敏になっている人がいるように思います。


しかし、漫画に限らず創作というのは、既存の作品の影響はまぬがれないものです。
誰も見たことがない完全に新しいもの、というのは逆に読者には受け入れられないでしょう。
なので、「既存作品の影響を受けてはダメ」などということはないのです。


でも、その作家オリジナルの創作部分より、「既存作品に似てる」部分の方が勝ってしまうと、「なんか見たことある」「マネじゃないか」となってしまうわけです。


もちろん「偶然似てしまう」こともよくありますので、どこからが「盗作」なのかの線引きは微妙で、極端な話、裁判で争って決めるような場合もあります。


なので、志望者の段階からあまり厳密に考える必要はないのですが、一応、決める基準としては、


・読んだ人が元ネタを特定できるかどうか(もちろん元ネタを知っている人が見た場合です)


だと思っていいと思います。


「このシーンて、あの漫画の●巻のあのシーンそのまんまだよね」とズバっと言われてしまうようなら、ちょっとヤバいという感じですね。


とは言え、それが「特に際立った個性のない、よくあるポーズ・モノ」なら、たとえ見た人が「このキャラってあの漫画のあのキャラに似てない?」と思ったところで、必ずしも盗作やパクリになるわけではありません。


例えば「ツインテールにセーラー服の女の子」なんてキャラは山のようにいますので、そういうキャラを描いて、たまたま既存のキャラに似てるからといって、盗作疑惑をかけられることはありません。(もしかけられたとしても言いがかりなので気にしなくていいです)


でも、「ツインテールにセーラー服で、額に炎のタトゥが入っていて、背中に日本刀を背負っていて、足元はゲタで、異次元を行き来する能力があって、美少女に見えるけど実は男で40歳」くらいになると、「偶然全部一緒になる」という可能性は限りなく低くなります。


そうなると「パクリじゃん」と思われるかもしれません。


「どれくらい特殊で、どれくらい似ていたらマズいのか」というのは、ケースバイケースです。まあネット上でたたかれることにはなっても、トレスなど客観的に完全アウトの証拠がとれるようなものでない限り、法的に問題になることは滅多にないと思いますので、個人的にはカブりを必要以上に気にして、自分の描きたいものを抑えてしまうよりは、多少カブる可能性があっても、おもしろい作品を描く方を優先した方がいいと思います。


気にしてもカブるときはカブりますから!


絵やキャラデザインについてはともかく、ストーリーについては自分じゃなかなか判断が難しいかもしれませんが、個人的には、意図的に盗作しようとしない限り、訴えられるほど似るケースはほとんどないと思いますが・・・
ただ、特に新人のうちって、自分の好きな作品の影響が自分の思ってる以上に大きく出てしまうことはあるので、心配なら「自分が影響受けてるな」と思う作家を知っている友達に、ネームなどを読んでもらうといいかもしれません。


 



以下、ダメだと思われるもの。(私は専門家ではないので、参考程度にどうぞ)


・他人が著作権を持つ絵・写真などをそのまま、あるいはちょっと加工して使う。


基本ダメです。自分の手で描くか、写真は自分が撮ったものなどを使うようにして、人の物を勝手に使うのはやめましょう。


・他人が著作権を持つ絵・写真からの完全なトレス・模写。


「見た感じ似てる」程度の物は大丈夫です。
例えば野球やサッカーのシーンのポーズなどは、どうしたって似たような構図、似たようなポーズになります。トレスしていたらダメですが、多少似てるくらいは問題ありません。


ただ、一般人が撮れない特殊な光景・物の写真等の場合や、かなり個性的な構図を持つものの場合、「完全なトレス」でなくとも、その著作物を元に作成したというのが客観的に見て明らかである場合には、訴えられる可能性があります。


私の知っている例では、かなり特殊な構図の写真を、トレスではないにせよ、忠実に再現した画家が写真家から訴えられたケースがあります。


また、漫画家では、あるファッション雑誌からモデルのポーズ、服装、小物に至るまでそっくり同じ絵を描いた作家が(訴えられたかはさだかでないですが)問題になって、雑誌社がお詫びを出すとかいう騒ぎになっていたのを覚えています。


・商標登録されている商品


たとえばディズニーやサンリオのキャラクターを勝手に作中に描くのはダメです。
ある漫画家さんが、家にあったぬいぐるみをモデルにしてぬいぐるみを描いたところ、それが商標登録されているキャラクター商品で、編集部側で急遽許可をとらなければならなくなった、ということがありましたので、身近な商品をモデルに描く場合は、念のためデザインを少し変えて描くようにするといいでしょう。


・既存企業のロゴマークなど


ロゴやシンボルマークは商標となりますので、そのまま描くのはダメだと思っておいた方がいいと思います。
ただ、かなりありふれたデザインで、本当に偶然似てしまうようなケースについては、問題にはならないかと思います。


・人権などに拘る表現の問題


私が担当さんから注意されたのは、「人でなし」「人非人」という言葉でした。これは言われた相手がロボットだったので、実際に人ではないというジョークで使ったのですが、それでもダメでした。
差別表現につながるとのことです。


あと指や腕、足などが多い少ないなども、実際に障害がある方への差別表現になりかねない、ということでNGであることがあるようです。


身体については、漫画ではいろいろ変わった設定のキャラを描くことが多いので難しいと思いますが、よくある対処法?は「人間ではない」ことにしてしまうというのが多いです。
例えば天使や悪魔、妖精や妖怪、宇宙人なら、どんな容姿であっても「架空の生物」なので、「人間に対する差別」になることはないという理由です。


不法行為


当たり前っちゃ当たり前ですが・・・。最近特に厳しいのは煙草でしょうね。知人の漫画家さんで、見た目明らかに成人済みのキャラクター(40代くらいの男性)に煙草を吸わせるカットを予告カットとして出したところ、少女漫画なので煙草NGになったという話を聞いたことがあります。


「どう見てもオッサンなのに!!」と本人も驚いていました。(よくある、設定はオッサンだけど見た目は未成年に見えるからとかではなく、見た目もちゃんとオッサンのキャラです)


ちなみに作中で吸うのは良いらしくて、何が基準だかよくわかりませんでした。これは編集部によって違いますので、あまり過敏にならなくてもいいと思います。担当がついたら担当さんに確認するようにすればいいでしょう。




あと当然ですが、特定の人種、職業、ジェンダー、民族、国籍、また病気や障害を持つ方などを、それだけを理由に蔑むような表現はダメです。


これは、著者にその意思がなくても、読む人がそう受け取ってしまったらアウトという難しい部分もあります。普段からニュースなどをよく読んで、どういったことが差別につながるのか、自分の中で感覚を磨いておくと良いと思います。


有名なのは「燃えろおにいさん」という漫画で、教師から用務員になったキャラを、「用務員になった」という理由で、生徒がからかったり見下したりする表現があったのですが、実際の用務員さんからクレームが出て、雑誌回収騒ぎになりました。


敢えて問題提起として描きたい場合などは、プロになってからは編集部に相談、志望者のうちは気にせず描いていいと思います。(NGなら編集部がNG出します・・・・たぶん)


個人的には、差別問題などはハレものを扱うように触れないようにするより、著者に著者なりの考えがあるなら、それをきちんと表現してゆくことも、漫画家というか表現者としては、必要なことだと思います。


 


こういった、著作権や表現の問題は、考え出すとキリがないこともあって難しいですが、志望者のうちはあまりこういったことばかりに気を取られるより、まずはのびのび自分が描きたいこと、表現したいものを優先して描いてほしいと思います。


2012.04.12

学歴・資格は必要?

学歴、資格は一切必要ありません。
プロとして通用する実力があり、ちゃんと締め切りに間に合わせて使用できる原稿が描ける人間なら、小学生でもなれます。
実際に小学生や中学生でデビューした人もいます。

逆に言えば、「●●をすれば、必ず漫画家になれる」という方法はありません。
どんな学校に行っても、資格をとっても、それほど意味はありません。


当たり前ですが、自分しだいです。


 


 


…こう言われて、


「やったあ、資格や学歴がいらないなら、お金もかからないし、親の許可もいらないし、自分が頑張ればいいだけだ!」と喜ぶか。


「え…。そんなこと言われても、じゃあどうすれば、絵が上手になって、漫画が描けるようになるの…?いや、やっぱり専門学校とかに行ってちゃんと教えてもらわないと、独学じゃ無理でしょ」と不安になるか。


というあたりで、漫画家の才能があるかどうか、少しわかっちゃいますけど。


不安になった人は要注意。


自分で漫画を描くより先に、お金かけて誰かに教えてもらおう、という考え方をする人は、漫画家のような仕事はむいてません。


漫画というものは、学校で人に教えてもらえる部分はすごく少ないので、最初から自分で頑張れない人は、いくらお金かけても無駄になるだけなんです。


専門学校などの「ビジネス」の鴨になっちゃいますから、注意してくださいね。


 


2012.04.11

まず、どうしたらいいの?

漫画を描いてみたい、と思ったけど何をどうしていいかさっぱりわからない方…は、とりあえず以下のようなことをしてみたら、なんとなくわかってくると思います。

1.ネットで「漫画家志望」「漫画家 なり方」「漫画家 基礎」などで適当に検索してみて、出てきたサイトをかたっぱしから読みまくる

今はいいです。ネットというすばらしい情報源があります。中高生のみなさんなら親が契約してるから無料でしょう。すばらしいです。
ちょっとでもわからないことや疑問に思ったことは、とにかく検索してください。
そして、何でもとにかく読んでください。
質問サイトなどでたまに、「いっぱいありすぎてわからないので役に立つサイトを教えてください」なんて質問があるんですが、本気で漫画家を目指すって人間が、最初からそんな「ラク」をしようとしないでください。
というか、はっきり言って「ラク」をしたい人間は漫画家には向いてないです。決してラクな仕事じゃないですから。
「漫画のためならどんな苦労も苦労じゃないよ!」という人しか基本的には向いてない仕事です。

まあそういう精神論とは別に、「いろいろ調べて広く情報をとったうえで、情報を自分で取捨選択してゆく」という作業は決してムダになりませんので、とりあえず時間がある限りいろいろ読んでみてください。

2.大きめの本屋で、「漫画の描き方入門」みたいな本を立ち読みしまくり、気に入ったものを買う。

今は小さめの本屋でもこういう本売ってるかもしれません。
あと、学校の図書館や市の図書館にも意外とこういう本は置いてあったりします。
買うとけっこう高いので、買えない方はまずそういうところをあたりましょう。

まずは無料で自宅で調べられる1.をやったらいいと思いますが、次の段階としては、やっぱり本がいいです。
というのは、やっぱりネット上の情報というのは私もそうですが、結局素人の片手間とかそういうレベルの情報が多いからです。
そりゃプロがちゃんと作った本の方がわかりやすいに決まってます。
あと、本の方が図解や実際の漫画での例をたくさん載せていますので、わかりやすいです。
手元において、いつでも読めるのもいいですね。

これもまた、「おすすめの本を教えてください」という質問があったりするのですが、これもできる限り自分で読んで探してください。
どうしても地元の本屋にはまったくそういう本がない、という場合は、いきなり通販で買って失敗するとショックなので、あらかじめネットなどで質問して調べるといいと思いますが。


なお、私が読んでいた本ですが、残念ながら昔すぎて題名すら不明です。おそらく絶版になっているものと思われます・・・。

今現在手元にある本については、この記事で紹介しています。


こういう本はけっこうお高いので、ちゃんと自分で納得のうえ買うといいと思います。


ネットであれこれ調べ、本をたくさん立ち読みし、気に入った一冊を熟読しまくったら、多分何をしていいのか、少しはわかると思います。

なお、このあたりのことって、漫画を描くことに興味がある子なら、多分小学生くらいにはすませてることです。
私は別に漫画家志望ではなかったですが、興味があったんでしょうね、小学4年生くらいのときにはいろいろ読んで漫画の基礎くらいは知ってました。(当時ネットなんてなかった・・・)
今高校生くらいで、このへんから始めようとしている方はかなり乗り遅れているので、焦ってください。
2012.04.11

漫画家に年齢制限はある?

漫画家志望者がとても気にするのがこの年齢制限。
下限というのは実質ありません。ただ、未成年者、特に小中学生などあまりに若い場合は、両親の承諾がいるかもしれません。

問題は上限ですね。
どの雑誌もたいてい募集要項には「年齢不問」とあります。
じゃあ何歳でもいいのかというと、そりゃ若い方が有利です

よく言われますが、15歳と25歳で同レベルの作品なら、もちろん15歳をとります。
若い方が将来性もあり、伸びしろが大きい上、編集部も指導がしやすいからです。

あと、雑誌によっても違います。
対象読者が若い雑誌ほど、若い投稿者を好みます。
読者に近い年齢の作家の方が、より読者の感覚に沿った作品を描けるという理由からです。

読者が小学生から中学生くらいの雑誌の場合、上限25歳くらいが目安になります。26歳以上は絶対デビューできないのかと言えばそんなことはないのですが、不利にはなります。
読者が中高生くらいになると、30歳くらいまではデビューしてたりしますね。

よく、志望者たちは「あの雑誌は●歳までしかデビューできないらしい」などの噂に右往左往したりしますが、私はそれはばかばかしいと思っています。
本当にそうならば、雑誌の応募要項にちゃんと年齢上限を書きます。
編集部も忙しいので、最初から「圏外」の作品に対応する時間は少しでも減らしたいはずです。

そうではないから、年齢不問とあるのです。
ただし、上述のように高齢になればなるほど不利ですので、よほどの何かがなければ、デビューは難しくなります。
それは漫画以外の業界でも同じです。当たり前のことです。

なので、自分が高齢であるという自覚があるなら、そのハンデを覆すほどの作品を描いて持ち込むしかありませんし、それをできる自信がないなら諦めるしかないでしょう。
自分が挑戦するかしないかの問題です。

個人的には、明らかにずば抜けた才能、実力があり、雑誌のニーズにもあっているのに、年齢だけで切られるケースというのはほぼ無いと思っていいと思います。編集部というのは、売れる作品を描いてくれる人ならそれでいいのですから。
まあ、そんな才能ある人が、その年齢まで埋もれているというケースは非常に少ないとは思いますが・・・。

なお、私は25歳と言わず、できるだけ学生の間にデビューし、大学卒業時にはある程度漫画を軌道に載せておくのをおすすめします。
というのは、日本社会では、大学卒業時に就職するかどうかが、人生において大きな節目となるからです。(詳しくは「漫画家志望の進路の考え方」のところをご覧ください)
そのときに漫画が中途半端な状態では、就職するかどうかで大変悩むことになります。

そう思うと、やっぱり20歳くらいまでにデビューできると良いですね。
今お若い皆さんは20歳くらいのデビュー目標に頑張ってください。
そうなるとやっぱり高校時代には投稿開始しておいた方がいいですね。


なお・・・・。



25歳以下、できれば20歳くらいまでのデビューが望ましい、と書きましたが。
もう25歳過ぎたよ・・・!あるいは目前だよ・・・!><という方は。

もう大人なんで、どうしたらいいか自分で判断できるでしょう。

というのは冗談・・・でもないです。

編集さんは「あなたの年齢ではもう無理だから諦めてください」とは滅多に言いません。
編集部は広く才能を求めています。多少高齢でも、金の卵が現れる可能性が0ではない以上、自ら門を狭めることはしません。
なので、諦めるかどうかは基本的に自分次第です。

25歳にもなれば、もう社会のいろいろなことがわかってらっしゃるでしょう。
また、ご自分の人生についてもいろいろと考えてらっしゃる年齢でしょう。

漫画家という職業のリスクや、自分がデビューして漫画家としてやっていけそうなのかどうか。
自分で考えて判断できる年齢ですし、ある程度はできなければならないでしょう。

また、自分の環境についても同様です。
25歳ならもう学生ではない方が多いと思います。
生活費をどうするのか、親に頼るのか、フリーターか、就職か。結婚される方もいるでしょう。女性なら出産される方もいると思います。私と同期デビューの方はすでに一児の母でした。ご両親や祖父母の介護問題が出てくる人もいます。

もう学生気分でいられなくなって、家計負担や、家庭内の責任なども重くなり、「漫画を描ける環境」を確保し続けるのが大変になってくるのも、25歳くらいだと思います。
つまり「夢を追ってられなくなる年齢」ですね。

そういう諸々のことを考え、自分の中で優先順位をつけ、バランスをとりながら、自分自身で選んでやってゆくしかありません。
大切なのは自分で考えて自分で選ぶことと、結果を自分で受け止めることです。
あまり好きじゃない言葉ですが、自己責任ってやつですね。

正直に言うと、私は諦められるものなら、諦めてもいいと思います。
下手に漫画に固執したばかりに、30過ぎてニート同然、うつ病を発症し、どうにもならなくなった新人漫画家を何人か知っていますので。
それもその人が選んだ道といえばそこまでなのですが・・・。

今はネットでも同人誌でも、その気になればいつだって作品を発表することはできます。
そういう場所では当然年齢は関係ありません。40歳でも50歳でも発表可能です。
そういうところから芽を出した人もいます。
必ずしも商業雑誌の漫画家になるだけが、漫画の道ではありません。
本当に漫画を描くのが好きなら、何歳でも、どこででも、きっと描くことはできると思います。


2012.04.10

何を買ったらいいの?

さて、ネットで調べて本も読んで買ったあなたは、多分何を買ったらいいかだいたいわかってるかと思いますけど・・・。
まあ、一応ここにも書いておきます。

まず、最低限これだけは必要というのは「ノートとシャーペンと消しゴム」です。
これだけあれば「ネーム」(漫画の下書きの下書きみたいなもの)が描けます。
「漫画家になりたいけど、お小遣いがなくて専門的な道具は買えないの・・・」といういたいけな小学生は、いつかお小遣いがたまるまでは、ノートとシャーペンで漫画の練習をしておいてください。
専門的な道具は、「漫画を清書するとき」に必要なのです。
なので、「清書前の下書き」はノートとシャーペンで十分なので、そこをきっちりやっておいてください。

お小遣いがある程度たまったら、大きめの文房具店、画材店、アニメイトなどに行って、以下のものをとりあえず買うといいと思います。
今はネット通販でも買えます。

■最低限投稿するのに必要なモノ

多分小中学生のお小遣いでも、数ヶ月分も貯めればある程度そろいます。

・漫画用原稿用紙(B4)
もし専用の原稿用紙がないなら、上質紙、ケント紙など厚めの紙(だいたいB4で大丈夫です)でもOKです。ただし、外枠とか内枠とかを自分で測らなければならないのでちょっと面倒です。
同人誌用のA4なども売られていますが、漫画雑誌の投稿はB4が基本です。まずは投稿したい雑誌の投稿規程をよく読んで、サイズを間違えないように注意してください。
わからなかったら店員さんに「投稿に使いたい」といえば多分教えてくれます。

・ペン先
最初なら、Gペン、スクールペン、かぶらペン、丸ペンの四種類まずは買ってみましょう。一気にそんなに買えないならGペンと丸ペンだけでいいです。練習しながら自分にあうものを探してください。複数使い分ける人も多いです。
ちなみにペン先は消耗品です。一作品で数回取り替えることになります。私はこれを知らずに錆びきったペン先でペン入れした作品を投稿しました。

・ペン軸
丸ペンだけ専用の軸がいります。あとのペン軸は共通で使えます。
これもよくわからなかったら店員さんに聞いてください。

・墨汁か製図用インク
最初はどんなんでもいいです。やりながら自分で使いやすいものを探してください。あんまり古い物はベタついてうまく描けないので避けた方がいいです。
私はそれも知らずに10年くらい前の墨汁でペン入れしていました。

・定規
多分買わなくても家にあると思いますが・・・。
30センチくらいの長いものと15センチくらいの短めのもの2本あると便利です。淵が斜めになっているものを選び、斜めの短い方を下にして線を引くようにしましょう。
理由は、定規の両面とも下にしてペンで線をひいて比べてみればわかると思います。必ずいらない紙で試してください。原稿でやらないように。

・スクリーントーン
必ずしも必要ってわけじゃないですが、最近の漫画では使われていることがほとんどです。(使わないというこだわりのある人や、作風上必要としない人もいたりしますが)
作風などによって使用種類や頻度は違うので、いろいろ試してみてください。ただ1枚300円くらいするので、お金かかりますけど。

・カッター
スクリーントーン用。大きめの画材店などで売っている「デザインカッター」というものが便利です。お店の人に聞いてください。かなりよく切れるので指を切らないように注意。

・修正液・ホワイト
ペン入れ修正用です。私はほとんど修正液しか使ってませんでした。いろいろな効果を出したいならホワイトもそろえるといいかもしれませんが、私は使い方がヘタで全然使えませんでした・・・。

・筆(大きめの平筆・普通くらいの筆・細い筆)
ベタ塗るのに使います。だいたいこの三種あればなんとかなると思います。
質については個人のこだわりによります。きれいなツヤベタにこだわる人などはいい筆も使うようです。
私はこだわりがなかったので筆ペンとか使ってました。


■なくてもいいが、あったら便利

・練り消し
トーンかすをとるのに使ってました。もちろん消しゴムとしても使えます。ふわっと薄く消えるので、「完全に消したくない」ときに使えます。

・トレス台
トーンを貼るときに使うと便利。あと描くのが苦手な方向の絵を反転してトレスするとかそういうときにも使います。
なお、私は下絵を別紙に描いて、原稿用紙にトレースでペン入れするという方法をとっていました。消しゴムかけなくてすむし、原稿が下絵で汚れないし、トレスしながらなので、下絵のイメージに近い線でペン入れできているか、確認しながらペン入れできるからです。

・はねぼうき
私は使ってませんでしたが、使う人多いようです。消しゴムカスやトーンカスを払うのに使います。
なぜか私は使うと、原稿が汚れるんです・・・。いくつか買い換えて試しましたがダメでしたね・・。

・水色(青)のシャー芯
水色は印刷に出にくいらしいので、下書きをこのシャー芯でやると、きっちり下書きを消さなくてよいようです。ただし、濃く描くと出ますので注意。


■デジタルの場合

デジタルの場合、どこからデジタルでやるのかによって、必要なモノが変わってきます。

・PC
ある程度のスペックがあるPCがいいですね。最近のPCならだいたい大丈夫かと思いますが、可能ならスペックの高い物を選んでください。2.4GHz以上あればまず大丈夫だと思います。

・ソフト
人によって使うソフトは違いますが、漫画ならComicStudioかフォトショップになると思います。
私はComicStudioでした。漫画に特化しているソフトなので使いやすいです。三万円くらい。体験版もあるので検索してみてください。

・ペンタブレット
PCで絵を描くなら必須です。トーンだけとかなら、なくてもなんとかなるかもしれません。サイズは人によりけりですね。私は一番小さいサイズでも平気ですがA4くらいを選ぶ人が多いようです。

・スキャナー
途中までアナログでやって、PCに取り込んで作業をするなら必須です。私はネームからフルデジタルだったので持っていませんでした。

・レーザープリンター
デジタル原稿でも投稿時には印刷して送らなければならない場合もあります(投稿する雑誌の規定によるので、ちゃんと調べてくださいね)。
またたとえデータ入稿ができても、確認などのために印刷は必須です。
インクジェットだとトーンがつぶれますのでレーザープリンターになります。投稿用漫画となれば、B4サイズが印刷できなければならないので、デカいし高いです。
どうしても買えなければ、コンビニやキンコーズなどの印刷サービスを利用するという手もありますが・・・大変だと思います。


なお、デジタルとアナログどっちがいいか?という問題については「人による」としか言いようがないです。
ただ、デジタルはとにかく初期投資にお金がかかります。このサイトは中高生の皆さんを対象に考えていますが、中高生でそろえるのは難しいと思います。
また、モニタを長時間凝視する作業になるので、成長期にある方にはおすすめしがたいです。目を悪くする可能性があります。
また、成長期を過ぎた方でも(そこから漫画家を目指すのはかなりリスキーですが・・)デジタル作業が体質に合わない等ありますので、いきなりお金をかけて準備するのは避けたほうがよいように思います。

質についてですが、けっこう長くデジタルでやっていますが、細かい絵のきれいさについてはやっぱりまだまだアナログが勝ると感じます。
デジタルだとアナログペンの細かいタッチの機微までは再現できないのです。現在のところ機械の限界です。
私の場合、もともとアナログでのペン入れがたいして上手でなかったのもあって、さしてこだわりなくデジタルに移行してしまいましたが、ペンの美しさにこだわるならやっぱりアナログだと思います。

デジタルの利点はやっぱりなんといってもトーン貼りが楽なこと、修正が容易なことだと思います。
なので、ペン入れまではアナログで、その後スキャンしてトーンをデジタルでやるという先生もいます。

というあたりから、個人的には、今から漫画を始める方には、やっぱりアナログのペンから入った方がいいと思います。
というのは、漫画絵のキモはやはりペンの扱いにかかるところが大きく、その練習をするのにアナログペンが一番良いと思うからです。(アナログのペンの技術は割とデジタルでも使えます。)
アナログペンに慣れるのはかなり大変だと思いますが、がんばってください。
Posted at 22:58 | 必要なモノ | TB(0) |
2012.04.09

漫画を描く手順



1.お話やキャラクターを考える

2.お話をプロット(脚本)やネーム(絵コンテ)にしてみる

3.原稿に下書きする

4.ペン入れ、トーン貼り、修正など

5.セリフを鉛筆で入れて、できあがり。

簡単に書くとこんな感じです。

簡単ですねー。
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。