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2015.06.23

賢者は愚者からも

ひさびさの更新がどうでもいい雑談ですみません。

ここを見てくださってる方のうち、某質問掲示板からきてくれた人も多いと思いますが、私はけっこうそこで質問に答えています。

というか、もともとこのブログ自体、似たような質問に何度も同じ長文回答をするのもどうかという理由で、掲示板からとばすために作ったものです。

その掲示板で、ひさびさにちょっとパンチのある人に出会いました。

作品を批評してほしいということで、その人が本気でプロを目指していること、漫画家志望としてはかなり高齢なこと、失礼ながら作品のレベルが相当に低かったことから、割と厳しめに答えたところ、なぜか一度ベストアンサーに選んで御礼をいってくれたあとに、別の質問で、「本当に漫画家かどうかもわからない、デビューしたとか全部妄想かもしれない、どうせ絵なんか描けない嘘つきのくせに、よくも私の作品をあんなにこきおろしてくれたな」的なバッシングを受けました。まあ、そう思う人もいるでしょうから、それ自体は別にいいのですが。

このことからすこし考えることがありました。

この方の意見の前半は、私は正しいと思っています。
私はここにデビューしたことがあるだの何だの書いていますが、身バレしたくないので、個人特定できる情報は一切載せていません。載せる気もありません。

ですので、私がここに書いていることはすべて嘘八百という可能性もあります。多少でも漫画業界に足つっこんだことがある人になら、少なくともすべて妄想ではないということくらいは、わかってもらえると信じて書いていますけれど、確証なんてどこにもないのです。
ま、身元が確実な人からだけ意見が欲しいなら、匿名掲示板を使うべきではないとは思いますけれど。

「ネットの情報を鵜呑みにしない」ことは、ネットを使ううえで重要なことだと思います。
そこまではいいのですが。

ところで、なんか手前味噌みたいですみませんけど、このブログを好意的に紹介してくれている人のほとんどは、実際にデビューしていたり、ベテラン作家さんだったりします。

アクセス数がはねがるので、そういうことがあればすぐにわかるんですよね。(逆に言えば、アクセス数が動かないくらいようなところで好意的じゃない紹介をされている可能性はありますが、まあ、そういう人は漫画家さんなど知名度のある人ではないのでしょう・・・)

それはそれで、非常に恐縮し、嬉しく思うとともに、少し恥ずかしいです。漫画家になれてもいない人間が偉そうに漫画家について語ってるさまを、人気連載をこなしてアニメ化もしているような先生に読まれるわけですからね。

こういう先生たちこそ、「ろくに絵も描けない人間が偉そうに!」と言っていい立場なわけですが、逆にこういう人たちの方が、こんなブログからもいろいろな情報などを拾い上げて感心してくださっていたりする。

「賢者は愚者からも学ぶ」という言葉をしみじみ思い出しました。

誰かから情報を聞くとき、ものを教わるとき、「相手がどういう経験をつんだどういう立場の人か」というのは気になるところだと思います。それによって情報をどうとらえていいかが変わってきますから。

ただ、「相手の立場によっては、意見もアドバイスも一切聞く耳もたない」というのは賢い姿勢ではないと思います。

昔、志望者同士ネットで集っていたときにも、そういう人いたんですけど・・・。相手が自分より上なのか下なのか?志望者なら受賞は?担当は?というようなことを、事細かに聞き出し、「相手のレベル認定」を必死に行ってからでないと、人の意見をきかないような志望者は、たまにいました。

たいていそういう志望者は、基本的に人の意見をきかず、きいても都合のいい意見しかきかず、やたらと人の「レベル認定」にばかりこだわっており、人の作品(プロ作品も含め)の批判だけが得意でした。

作品も作れていないか、作っていても独りよがりで意味不明。当然受賞とかそういうレベルには至っていませんでした。そして、じきに誰にも相手にされなくなってコミュニティから消えました。

相手の身分がわからないと情報精査できないような場合は別なのですが、(そういう情報は確実なところで調べましょう)そうでないならば、鵜呑みにしろとは言いませんが、せめて自分の頭でちゃんと考えて、参考になるところがあれば、ちゃんと吸収したほうが、結局自分のためだと思います。

名選手名監督ならずという言葉もあり、教えるのだけが上手な人もいますからね。なので、私は専門学校否定派ですが、「専門で講師やっているような人は、どうせ売れない漫画家なんだから、そんな人に教えてもらってもしょうがない」という意見には賛同できません。

あと、もっと基本的なこととして、「漫画家は、完全素人の読者によって評価される職業である」というのもあります。

つまり、「漫画のプロでもないくせに、自分の作品に悪い評価をするな!」という主張がある人は、そもそも漫画家に向いていません。

いや・・・プロでもいるんですよ、こういう人は。「最近の読者は馬鹿だから良い作品がわからない」「ド素人の読者なんかに何がわかる」みたいなコト言っちゃう人は。

そうなったら終わりだと思っていいですよ。

自分の作品が評価されないのを、誰かのせいにすること自体みっともないし、それでは成長できないとは思いますが、「読者のせい」にするのは、もう最悪というか、自らの存在価値を自分で叩き割っているようなものです。

そういう人は、誰にも見せずに蔵の中にでも大事にしまっておくか、自分の信者にだけこっそり見せて自己満足にひたっていると良いと思います。

これは私自身も気をつけたいところです。ちなみに「愚者は賢者からも学ばない」という言葉が、上記の言葉に続きます。

人生すべてこれ勉強ですね。
人の振り見て我が振りなおせ、って感じですよ、本当・・・。


2015/6/23
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Posted at 00:30 | ■雑談 | TB(0) |
2015.06.17

クロッキー

いきなりですが。絵は別に手だけで描くものではありません。

絵というものは、眼と脳と手、すべて使わなければなりません。

眼で見て、脳で捉えて、手で覚えるのですが、この一連の作業の練習に良いのが「クロッキー」というものです。

「クロッキー」とは「速写」というもので、言葉のとおり「速く描く」練習法です。
デッサンが一枚の絵を数時間かけて、じっくり立体感や質感をつけて仕上げるのに対し、クロッキーは数分から数秒で描きます。
当然じっくり描いてなんかいられません。立体感もつけられません。
一瞬で見て、把握して、描く、これをすごいスピードでこなす練習がクロッキーです。

クロッキーはとても簡単です。
まず大きめのクロッキー帳(ぺらぺらの安いやつでOK)と2Bくらいの濃い鉛筆か、マジックを用意します。消しゴムは要りません。
友達でも家族でもいいので、モデルをお願いしましょう。
最初は15分くらいのタイマーをセットし、15分でモデルを描きます。このとき、頭からじっくり描いていくのでは間に合いません。
顔や指などの細部も後回しです。とにかく、全身の構造をぱっと見てとらえて、全体を描くことを重視してください。
消しゴムは使いません。一発勝負です。
それを、10分、7分、5分と短くしてゆきます。最終的には1分〜30秒単位でどんどん友達にポーズを変えてもらい、すごいスピードで描き殴ってゆくのです。
ものすごい集中力がいります。これが眼と脳と手を鍛えます。

なお、モデルになってくれる人がいない場合、スポーツ番組の録画を一時停止してスポーツ選手をモデルに描くような人もいるようです。一時停止せずに動く選手をそのまま描く人もいます。私はできませんが・・・。
ネットではポーズマニアックスのようなページもあります。

が、私はできれば実際の人間を描くのが一番いいと思います。
やっぱりいくら立体的でも、画面は画面、二次元なんです。
私もポーズマニアックスを見て練習したことがありますが、どうしても、何か空間が掴みきれない、もどかしさのようなものを感じました。
人間は三次元の世界で生きています。三次元の人間を見て描く方が空間把握の力がつくと思います。

クロッキーは漫画には有効な練習方法だと思います。モデルになってくれた友達にはアイスでも奢っておきましょう。漫画家志望仲間なら交代でやりましょう。

そして、クロッキーをやりながら、うまくかけなかった、なんかごまかしちゃった、どうなってるかわからなかった部分について、人体の本で調べておきましょう。
ここはこういう関節だからこうなったのか、とか、ここにこういう骨があるから、ここがでっぱっていたのか、ということですね。
あとから「おさらい」として、そこだけじっくり納得ゆくまで描いてみてもいいと思います。クロッキーではなくデッサンに立ち返ってもいいでしょう。

※実際にやってみたのが、こちらの記事。


追記:目クロッキー

さて、上記のとおりとても素敵な練習方法、クロッキーですが、いくら手軽にできるとはいえ、本当にいつでもどこでもやるわけには行きません。

授業中や仕事中にクロッキー帳を取り出すわけにもいきませんし、電車や街中でいきなり他人を描き出したら、勝手にモデルにされた人とトラブルになることもあるかもしれません。
でも、街中や電車で人を見ていたら、クロッキーしたいと思うことが多いと思います。(たまに本当にやっている人もいますが…)

そんなときにオススメなのが目クロッキーです。
やり方は簡単というかそのままですが、目で見ながら、脳内だけでクロッキーをやるのです。仮想クロッキーです。
これだけでも、上記の「目で視て、脳で捉えて、手で描く」うち、手で描く以外の部分を鍛えることができます。
できれば、あとで絵を描ける状況になったら、記憶を頼りに紙に描いてみるといいでしょう。

記憶は繰り返し思い出すことで定着しますので、目で視て、脳内で捉えて描き、さらにあとで手で紙に描くことによって、より確実に蓄積されると思います。
これで、いつでもどこでも、クロッキーし放題です。

ただし、特に男性は、不審者に間違われないようにだけ注意してください。女性や子供を凝視していると、よからぬ誤解を受けることもあるかもしれませんから・・・。


■クロッキー本のおすすめ

クロッキーはデッサンほど本が出ているわけではありませんが、こういう本があったので購入してみました。


この本の何が気に入って買ったかというと、
・漫画用のクロッキー本である
美術ではなく、漫画を前提としているので使いやすい

・曲線で描くことを徹底していて、人物の動きが固くなる人に向いている
中を見ればわかるんですが、この本の目的はとにかく「曲線で描くこと」
それだけに特化してるんじゃってくらいです。
なので、細かいクロッキーのやり方とか、体のバランスのとり方とかを知りたい人には向かないかもしれません。
私は線や動きが固くなると昔から言われ続けているので、そういう人には見ているだけでなんとなく、やわらかく描く感じが感覚的にわかってゆくので、良いと思います。


Posted at 20:45 | クロッキー | TB(0) |
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