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2015.07.17

新人賞座談会の炎上記事

ヤフーのトップ記事からめぐりめぐって、こんな騒動があったのを初めて知りました。

【星海社】新人賞座談会の批判と余波まとめ ぷちぇインクロニクル連載終了【ツイ4】
http://francepresent.com/twi4/

星海社「ツイ4新人賞座談会」炎上まとめ
http://matome.naver.jp/odai/2143452693281306301

すみませんが、この漫画の連載終了については経緯もよくわからないので触れませんが、気になったのは新人賞座談会の件。

・・・え?そんな炎上するほどひどい?

というのが素直な感想。
まあ、ここの記事でまとめられている分しか見ていないので、全部見たらもっとひどいのかもしれませんが・・。

編集者の意見なんてこんなもんじゃないの?
「批評会」じゃなくて「座談会」でしょ?こんなもんこんなもん。
それに投稿者も、ツイッターであれこれ言われるのを承知で投稿してるんでしょ?

これをひどすぎるというのは、さすがに甘えでは・・・。

などと思っていたら、現役プロの漫画家さんからもぞくぞく、
「ダメだしだけをやって、改善策をあげないのは編集者じゃない」とか、
「これは批評じゃなくてただのDIS」とか。
「漫画を批評するだけじゃなく、一緒につくりあげるのが編集者の役目」などなど、
賛成意見が多数出ていまして。

え?なにそれ、そんな高望みを堂々と「当たり前」みたいにツイートしてるの、みなさん・・・。

私、いったい今までどんだけ編集者に恵まれてないんだ。

と、自分がちょっとかわいそうになりました(苦笑)。

そんな編集さん一人もあたってないよ!!
ここにも書いているとおり、私の担当さんの水準は「最低限必要な連絡をくれる」ですからね。

いやー・・・ちゃんと連絡をくれる編集さんがほとんどでしたが、それにしたって「改善案を出す」なんてことをしてくれた担当さんは、一人もいませんよ。
出したものへのダメ出しだけでした。
あ、いや。
正確には、また記事に書きますが、一人だけその場で即改善策を出してくれる編集さんに原稿を見てもらったことがあります。
残念ながら担当ではなかったですが。そのとき初めて「そういう編集さんって都市伝説じゃないんだ!」と思いました・・・。


やー、担当運ってやっぱり大切ですね。
担当さんのせいにしちゃいけないと思いつつ、やっぱり担当さん大事だなって思いました。

そんだけです・・・。


でも正直言うと、たとえ座談会の内容がこうだったとしても、これをそのまんまツイッターに載せたのは、会社としてリスク意識がないとは思いました。ここまでの炎上は予想外にしても、不快に思う人が出てくるのは少なからず予想できたはず。
そもそも、この座談会をツイッターにさらすことによって、いったいどこの誰が得するのかわからない

もし投稿者のレベルを上げる、増やすのが目的なら、多くの意見のようにもっと建設的な批評をするべきで、よってたかってダメだしして終わりでは、むしろ投稿者は減る。
読者を漫画選考に巻き込んで楽しませたいなら、もっと楽しめる内容にするべきで、ネガティブ内容だけでは、炎上は想定できなかったにしても、「読者が楽しめない」ことくらいは想定できたはず。もしこんなネガティヴ内容を、読者が一緒に楽しめると思っていたなら、正直性格悪いよそれは(苦笑)。

誰も楽しめないコンテンツを堂々とあげちゃうセンスの方が、編集者としてどうなの?と思いました。


ただ、この座談会の内容、実際編集者の意見てこんな感じなんですよ。持ち込みでも、これくらい言う人は普通にいますよ。
で、改善策や対案を出してくれる編集者が当たり前だとは思わないほうがいいですよ(泣)。
そんなことがスラっとできるような編集者はそうそういないです。
ひょっとしたら、私が極端にハズレをひいているだけかもしれませんが・・・。



おまけ(?)

こちらの記事の方が漫画家志望の人には勉強になるかも。

http://togetter.com/li/836136


ただ、私はこういう具体的な指導をする編集さんにあたったことはないですし、ここまでの作業的な修正指示を出すのは、微妙に編集さんの仕事から外れるような気もしています。
こういう指摘や指導をするのは、どちらかというと漫画家の人だと思います。この方も漫画家なのかな?

私がたまたまそういう編集さんに当たっただけかもしれませんが、私が担当してもらった人(数人ですけど)は、具体的な指導はなかったです。どちらかというと「編集は漫画制作段階には口を出さないほうがいい」と思っているフシがありました。

デビューまでお世話になった人は、かなりのベテランで当時編集長でしたが、「デビュー程度は自力でできないと意味がない」という考え方で、最低限のダメだしはしてくれましたが、本当にそれだけで、私が「こうしたらよいでしょうか」と自分で改善案を出しても「まあ、やってみればいいんじゃない?」とか「どうかなぁ~」みたいな感想だけでした。

他の担当の方も、全体的な路線とか、たとえば「もっと恋愛要素があった方がいい」とか「ここのキャラの気持ちの流れがわかりにくい」などの要望やダメだしはあっても、「じゃあどうすればいいか」ということについては、「それは漫画家の仕事であって、編集の仕事ではない」という立ち居地でした。(最初の担当さんはきっぱりそう言い切りました。ま、この人はいろいろアレな人ではありましたが)

そこについては、編集者にそういう指導をするだけの能力がない、というケースももちろんあるとは思うのですが、それだけではなく、「編集者がそういうところにまで口を出してしまったら、漫画家の個性や成長をつぶす」という考え方が少なからずあったと思います。そういう意味では、確かに「そこは編集者の仕事ではない」のでしょう。

私もごくたまに時間のあるとき、質問サイトでネームの赤入れなどを(もちろん相手が望んでいるときだけ)やってみたりしますが、正直、「こんなことは他人がしないほうが良いのでは」と思うこともあります。

私が赤入れするのは、本当に最低限、「これだけはこなさないと、そもそもネームの意味がとおらない」レベルくらいのことなのですが、それくらいのことであっても、他人が絵として見せてしまったら、相手は「こういうのが正解なんだ」と思ってしまう。
そうなると、ひょっとしたら相手が自分で考えたら出てきたかもしれない、私では思いもつかないような、もっと良い修正の可能性がなくなってしまうかもしれない・・・・などと思うのです。

編集者の人も、特に理屈で考えたらわかる程度のことであっても、具体的修正を入れない人が多いのは、やっぱり編集者という立場を考えたときに、「創作する人間」を少しでも枠にはめてしまいそうな行為が怖いのではないか、と思うんですよね。
立場が全然違うだけに、相手の可能性を無限大に評価する。漫画家をリスペクトしているからこそ、細かい口出しはしない、できないということもあると思います。たとえ相手が新人でも。人によっては新人ならなおさらかもしれません。

逆に漫画家の先生などは、自分が漫画家なので、自分が体得してきた技術は惜しみなく後輩に伝えたい。特に成功している先生などはなおさら、成功体験を後輩に教えてあげたいと思うのでしょう。だから、割と細かいところも指摘・指導してくれたりします。

別にこの座談会の編集者を擁護するつもりではないですが、「創作はあくまで漫画家の仕事」という割り切りをしている編集者はけっこう多いのではと思いました。





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