--.--.--

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

2012.03.29

テーマは中心軸

テーマというのは「作者がその漫画で何を描きたいか」「何を読者に伝えたいか」というようなことです。
「漫画はテーマが大切」とよく聞きますよね。

なお、どちらかというと大事なのは「テーマ」そのものというよりは、「テーマがブレていないこと」です。
壮大な漫画を読んでも、テーマ自体は単純なものが多いです。
というかここが単純でないとストレートに伝わらないので、むしろ単純な方がいいです。
テーマ自体に凝ることはありません。

ただ、そのテーマがきちんと中心に定まっていないと、物語があっちにいったりそっちにいったり、主人公もアレしてみたりコレしてみたりで、中途半端になってしまい、そのマンガで作者が何を読者に伝えたかったのかわかりません。

1.テーマの定め方

まあ、別に何だっていいんです。
しいてあげるなら、投稿しようとする雑誌の読者が、興味のありそうなテーマにするといいでしょう。
小中学生の読者が中心の少年誌に「老いることの悲哀」をテーマにした作品を投稿しても、読者の共感は得られにくいでしょうから。

私は、ある程度キャラやストーリーが決まってきてから、テーマを定めることが多いですね。
「このキャラがこういうことをする話にしよう」というぼんやりとしたものを、しっかりと肉付けしてゆくにあたり、テーマという中心軸が必要となってくるからです。特に設定を定めるときにはテーマを意識しますね。
でないと、ついついテーマに関係ない設定をてんこもりにしてしまって、ストーリーまで一緒に迷走しかねないからです。
このへんは人によってやり方が違うので、これが正しいというものではありませんが。

そして、「中心軸」ですのでできるだけシンプルなのがいいです。
「勇気」とか「友情」とか「親子の絆」とか。そんなのでいいのです。
「真の勇者とは、勇気と愛情を併せ持ち、時には悲哀をもってでもつきすすむべき孤独な旅人」などとしてしまうと、この時点でわけがわかりません。

ストーリーのところで「欲張らない」と書きましたが、テーマも欲張らない方がいいです。
あくまで中心軸です。
たとえばあなたが粘土でオブジェを作るとして、中心軸を張り切っていろんな方向に何本も作ったり、中心軸がすでに倒れそうなほど複雑化していたら、ちゃんとしたオブジェは作れません。途中で壊れてしまうか、めちゃくちゃなものになってしまいます。

「このテーマもいいかも、でもあのテーマも捨てがたい。いや、むしろどっちも大事なテーマ」みたいに欲張ってしまうと、結果的にどっちつかずになりますので注意です。

また、新人のうちは疑問系で終わるようなテーマは避けたほうがいいと思います。
例えば「生きるとは何か」ではなく、「生きるとは前進し続けること」というように、ちゃんと自分の中で結論を出してあるテーマにしましょう。
でないと、釈然としない作品になってしまう可能性が高いです。

あえて結論を出さないという作風ももちろんあるのですが、たとえ作品内容はそうであるにしても、テーマとしては自分の中にきちんと持っておいた方がいいです。

2.テーマの使い方(?)

漫画を考えていると、いろいろなエピソードや設定や台詞が思いつきます。あれも描きたい、これも入れなきゃ、となってくるのですが、全部入れていると冗長でわけのわからない話になってしまいがちです。
第一ページがいくらあっても足りません。

そこで、テーマが大切になってきます。

たとえばテーマが恋愛に関することなら、主人公は友情についてはあまり作中で悩むべきではありません。
もちろん、友達との三角関係など、恋愛に友情が絡むことは多々ありますが、テーマが恋愛ならば、友情についてのエピソードは必要最小限に絞り、恋愛のエピソードを増やさなければならないのです。でないと、「恋愛の話っぽいけどなんか微妙に友情?っていうか結局どっち?」みたいな中途半端な話になります。

主人公の設定も、「恋愛の話」にふさわしい設定にしなければなりません。
主人公の家族設定などがやたら凝っていて、主人公が複雑な家庭環境にひたすら悩んでばかりいると、読者は「これは家族がテーマの話なのかな」と思ってしまいます。
たとえ主人公が複雑な家庭環境を乗り越えて愛情を手に入れる話であっても、恋愛がメインテーマなら、あまり家族関係ばかりにページを割かれないように気をつけましょう。バランスが大切です。

このように、「テーマ」を軸にして、何を入れたらいいか、削ったらいいのか、考えてゆきます。

設定やエピソードの取捨選択をするときの基準として、「テーマ」は大事なのです。

テーマにはあわないけど、すごく気に入った設定やエピソードが思いついたら、別にとっておいて他の話ではそっちをメインにして使う、というようなこともできます。
また、今書いている話のテーマをごっそり差し替えて、別の話として最初から考え直す、というようなこともあります。(ざっくりやらないとどっちつかずになったりするので難しいですが)

連載など長編漫画だと、多彩なテーマを取り入れながら大きなテーマを紡ぎあげるということが可能ですが、投稿作などの短編でそれは無理です。かなり絞らないと、結果的に何も伝わりません。
プロの漫画を参考にする場合は長編ではなく、短編漫画を参考にした方がよいと思います。


3.テーマの伝え方

テーマは作品を読めば、自然に伝わってくるものでないといけません。
押し付けがましく表に出ていると、説教くさくなってしまい、物語としての漫画を楽しめません。
上に書いたように、テーマはキャラやらエピソードやらをまとめる中心(内部)にあるもので、いきなり表に出てくるものではないのです。
粘土のオブジェから、中心軸が飛び出ていたら、ちょっと興ざめですよね。

では、その内部にあるものをどうやって伝えるか、その「テーマを伝える方法」それこそがマンガそのものです。
具体的には、キャラ・エピソード、そしてそれを紡いだストーリー全体、それが「テーマを伝えるもの」です。
2.で書いたたように、設定やエピソードを、ちゃんとテーマにあわせて選んでいっていれば、自然にそうなっていると思います。

特に、主人公ですね。
主人公とテーマがかけ離れると作品がバラバラになってしまいますので、主人公のキャラを作るときには、よりこのテーマを意識して、テーマを伝える存在としてふさわしいように作るといいと思います。

あるいは、主人公が先に出来てしまったのなら、テーマを主人公にあわせて設定するといいでしょう。どっちかというとこちらのほうが漫画としては作りやすいのでないかと思います。

中には、主人公自体がテーマという作品もあります。主人公の魅力をあますところなく伝えること自体が、作品のテーマであるというものです。これは漫画としてはかなり考えやすくなると思います。特に少年漫画だと良いでしょうね。

スポンサーサイト

この記事へのトラックバックURL
http://tomangamichi.blog.fc2.com/tb.php/69-45c2e0e8
この記事へのトラックバック
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。