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2012.03.06

高校を卒業するときの進路

高校を卒業するときの進路選びですが、ここでとる進路は将来にダイレクトにかかわってきます。

そういう大事な進路選びにおいて、高校を卒業する時点で、一度も漫画を描きあげたことがない、あるいはちょっと描いたことはあるけど、投稿や持込はやったことがない人。

そういう人は、とりあえず「漫画家になれなくても生きていける進路」をとってください。
はっきり言いますと、以下のような進路はとらないでください。

1.フリーター・ニート・家事手伝い
2.漫画・イラスト関連の専門学校


上記の選択肢は、漫画家になれなかったとき、かなりの確率でまともに就職できない進路です。人生詰みかねません。

漫画一本に絞るような進路は、少なくともデビューくらいはしていないとかなり危険です。
デビューどころか、18歳にもなって漫画を描いたこともない「論外」レベルの人は、少なくともその時点では、漫画家になれる可能性はかなり低いので、ちゃんと就職できる進路を選んでください。

なぜ漫画家になれる可能性が低いというかと、まあ・・・ここまで読んできてくださっているなら、今さらですが。

1.「漫画の投稿」だけなら、独学でできることです。実際小学生でもやっています。
これを18歳までできなかった・やらなかったということは、そもそもやる気がない可能性が高いです。

2.漫画を描いたこともなければ、そもそも本当に「漫画を描く」ことができるのか?という、これも最低限な能力の判断すらできません。
ちなみに自称漫画家志望の多くが一作の漫画も仕上げることができないまま漫画家の道を諦めます。

最低限のやる気もなく、能力はまったく未知数。

こんな状況で、18歳という年齢から何の保険もかけずに目指すには、漫画家はあまりに困難な職業です。
そこそこの能力がある人だって、ほとんどが漫画家として生きてはいけないんですから。

就職しなくても一生遊んで生きていけるような身分なら別ですが、そうでない人は、漫画家になれない可能性も十分に考えて就職できるような進路をとりましょう。
ちゃんと受験してそこそこ学歴になるような大学なり、専門でももう少し現実的な就職ができる専門学校など。
漫画以外の理由で進学できない人の場合は、ちゃんと就職しましょう。

漫画家をあきらめる必要はありません。両立して努力してください。
そして、デビューなり連載がとれるなり、それなりの実績をつくってから、漫画一本に絞ってください。
その程度の努力ができないというなら、やっぱり漫画家は無理です。おとなしく諦めて堅実に生きてください。


なお、フリーターはともかく、漫画の専門学校ならいいんじゃないの?と思っている人がもしいたら、すぐに考えを改めてください。
くわしくは、漫画専門学校のところを読んでください。個人的にはフリーターの方が学費がかからないだけマシだと思います。

なぜ厳しめに書くかというと、今まで何も自分でやってこなかったような、努力できない人に限って、こういうリスクの高い道を選ぼうとするからです。難しい勉強も、デッサンの練習も、就職活動もいらない「楽」な道ですからね。
努力しない人が、努力しなくていい「楽」な道を選ぶ。当然といえば当然の選択です。

何もしたことがないからこそ、「やれば自分はできるはず」なんて痛々しい思い込みをしてしまっている可能性も高いです。
やればできる人は、こんな年齢になる前にとっくにやっています。

楽な道を選んで、最後まで楽に生きられたらいいですが、残念ながらそうではありません。ゲームだって楽な道は罠でしょう?
今の日本は努力が必ず報われるような社会ではありませんが、かといって努力を避けて生きる人にはそれなりの末路しかありません。
生活保護やホームレスにまで堕ちる可能性だって十分にあるのです。

漫画を嫌なことから逃げる口実に使わないでください。

2012.03.06

高校は?

さて、進路を考えるにあたって、高校まではあまり考えることはないです。

美術系の高校を考える人もいるでしょうが、個人的には普通高校で十分だと思います。むしろ、漫画家になるためなら、いろいろな経験を積んだほうがいいので、あまり早い段階で美術に方向を絞るより、普通高校でいろんな人といろんな勉強をした方が有益だと思います。
私の行った美術系の大学には美術高校出身者もいましたけど、別に普通高校出身者に比べて絵が上手ということはありませんでした。ただ勉強ができないだけでした・・・。


なお、勉強はできる限りきちんとしておきましょう。漫画家が食べていくのが大変な仕事というのはもうさんざん書いたとおりです。「勉強」は将来の選択肢を広げるのです。もちろん漫画にも役に立ちます。


ちなみに、美大や芸大など、絵に関係した大学に行く場合にも、勉強ができると大変有利になります。というか、勉強ができないと合格できない大学もかなりあります。上位の美大・芸大はほとんどそうです。
そういう意味でも、美術系高校に進んでしまうと、ちょっとのちのち厳しいことになるかもしれません。

また、部活動や恋愛、友達関係などでの経験は、失敗も成功も、漫画に活かせることは多いと思います。怖がらずにいろいろな経験を積んでおいてください。

Posted at 03:38 | 高校は? | COM(0) | TB(0) |
2012.03.05

大学・専門学校は?

大学あるいは専門学校については、最終学歴となる場合が多いので、選択肢としては二種類の考え方があります。


1.漫画家一筋。他の道は一切考えない。


そもそも大学や専門学校に行く必要自体ないです。
漫画家は自営業で完全に学歴不問なので中卒でも高卒でも関係ないです。

が、他に書いたように、漫画家には知識や経験が必要ですので、学校に行きいろいろなことを学んだりいろいろな人に出会うことはとても大切だと思います。
なので、純粋に自分が行ってみたい学校に進むといいと思います。

学校に進まず各種いろいろなバイトを経験したり、アシスタントに入って漫画修業に明け暮れたり、世界中あちこちフラフラしてみたりするのもいいでしょう。
漫画家として成功しなかったら、人生大変なことになるリスクはありますが、元々漫画家なんてリスクの高い職業なので、本気で漫画家を目指すなら、どこかでそのリスクをとらざるを得ません。どうせなら若いうちにリスクをとっておくというのも考え方の一つです。
年取ってからのリスクは真剣に人生どうにもならなくなる可能性がありますので。

ただ、「漫画家一本に絞るから進学・就職しない」という選択肢をとる場合、「卒業までにある程度結果(デビューなど)を出している」というのが最低条件です。
そうじゃない人は、漫画家一本に絞るのは大変危険です。
詳しくは「高校を卒業するまでに漫画を完成させたことがない人の進路」の項を見てください。



2.万一漫画家になれなかった場合のことも考えておきたい。


「就職時に学歴として使える学校」あるいは「確実に食っていけるような資格がとれる学校」を選ぶことが大事です。

もし、「漫画家になれなかったらこの職業に」という職業が決まってるなら、その職業に就くのに有利な大学や学科を選ぶといいでしょう。
特に決まってないなら、とりあえず国公立大や有名私学等「高学歴」となるような大学もいいでしょう。
「そんな難しい大学は無理だ」という場合は、自分の学力で行ける範囲内で、漫画以外に興味がある専門分野を選び、そこについて学べる大学を選ぶといいでしょう。

漫画以外の専門知識は漫画家になるにあたって武器になります。皆さんもいろいろな専門知識を詰め込んだ漫画を読んだことがあるでしょう。
看護師、薬剤師など、常に需要がありそれだけで食べていけるような資格がとれる大学もいいでしょう。

経済的な理由で大学が無理ならば、その業界ではそれなりに有用な専門学校(専門学校は就職は全般的に厳しいです・・・業界によっては専門学校自体ほとんど意味がないので注意しましょう。)などを検討するとよいでしょう。

あと、考えなければならないのは「漫画を描く時間がとれるかどうか」です。
実習系の大学は課題や研究が忙しく、肝心の漫画を描けない可能性が出てきますので・・・。



※漫画・イラスト関係の専門や学科はやめといた方がいいと思います。ここに詳しく書いてます。

※美大芸大も、純粋に漫画家になるためだけなら、おすすめしません。それはこちらの記事に。




2012.03.03

就職をどうするか

最初に書いておきますが・・・私は就職したあとに漫画家を目指すことになり、ずっと正社員と両立していました。


その経験から言いますと、けっしてオススメしません!


やっぱり難しいです。時間的にも精神的にも。もちろん「社会人経験があった方がいい」とかそういう意見もあるでしょうが、そういうプラス面を考慮しても、漫画に24時間つぎ込んでいる人間に勝つのは至難の技です。


ただ、社会人になる年齢で、漫画がサッパリ実績出してないのに、いきなり漫画家一本に突っ込め、というのは他の記事に書いているように、ある程度社会を知っている人間として、到底応援できません。かなりの確率で将来えらいことになりますから。


なので、私が言いたいのは、社会人になる年齢の前に、デビューして連載のメドつけて、漫画家として仕事を軌道に乗せてほしい、ということです。


まずはそれを目指してください。だからあちこちに急げ急げと書いているんです。高校くらいから本格的に持ち込み開始すれば夢ではありません。


でも、目指してもうまくいかないことはあるでしょうから、そういう場合のお話を書きます。


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高校、専門学校、大学などを卒業し、進学しないことが決まっている場合。
漫画家志望者の皆さんは「就職するかどうか」で多少は悩むと思います。


悩まない!当然漫画一本に絞る!という方はここを読む必要はありません。
ただ、漫画である程度の結果を出していなければ、かなりリスクの高い道になります。このカテゴリの最初の方にかいたとおり、せめてデビューくらいはしていないと厳しいことは覚悟していましょう。


 


で、漫画一本に絞る覚悟や気合が持てない・・・という方は、次のいずれかを選ぶことになるのではと思います。


 


1.就職と漫画を両立させる。


私がやっていたのはこれです。
私の場合は、会社員になってから漫画家を目指しましたので、若干順番が違いますが、会社員と漫画をずっと両方やっていました。
メリットデメリット当然あります。また、それをメリットとするか、またデメリットとするかは、本人や環境に左右されます。


 


メリット:
1.収入が安定・経済的自立ができる。
2.一定の社会的地位が得られる。
3.将来の計画がたてやすい。
4.福利厚生等会社がらみの手当てを受けることができる。


1.が一番大きいですね。あと2.も地味に大きいですが、これは当人の性格次第でしょうかね。周囲に何と思われても気にしないタイプなら問題ないでしょう。


3.については、漫画家という職業はどこまでいっても不安定なので、会社員のような将来設計がしづらいのですが・・・正直、いつか漫画一本に絞るのであれば今現在会社員であっても同じなので、それほど利点にはならないかもしれませんね。
4.は、たとえば親の扶養から外れると、自分で保険入らないと病院行ったとき保険きかなくなります。
この保険がけっこうお高くて、ちょっとしたバイト代なんかふっとんでしまいます。(会社員なら会社が半分負担してくれることが多いです)私は一度派遣社員になることを検討したことがあるのですが、これがネックになってやめました。


 


デメリット:
1.漫画にかける時間が圧倒的に少なくなる。仕事と漫画以外のことはほとんど何もできない。
2.経済的に安定するため、ハングリー精神がなくなり、冒険が怖くなる。
3.新人までは両立できても連載作家になるとほとんど無理なので、どうせそこで漫画一本に絞るかどうかで悩むことになる。


1.が一番大きいように思えるかもしれませんが・・・私は実は一番大きいのは?ではないかと最近思います。
本気でさえあれば、人間、時間はどうにでもして作ります。私も毎日深夜1時2時に帰宅、朝7時に出社するような生活で、年10回くらい投稿なんて無茶をやってました。このときも会社員でしたが、とにかく仕事がキツくて辛くて、そのストレスを全部漫画にぶつけていたんだと思います。ある意味ハングリー精神があったのでしょう。
気力があれば、時間的なことは(ある程度までは)なんとかなります。


でも、気力がしおれてしまえば、時間があっても描けません。
また安定した生活に慣れてしまえば、どう転んでも不安定な漫画家一本に絞る勇気も持てなくなります。特に年くえばくうほど、現実見えてくるし、守るものもできてくるのでなおさらです。


なので1.に耐えながら、2.の状態になるまでに連載をもぎとり、?で漫画家への道を選ぶのがベストでしょう。


 


で、もう一つの選択肢です。これも選ぶ人は多いのではと思いますが。


 


2.期限を決めて漫画一本に絞り、●歳までに漫画があるライン(デビュー、連載、など)に達しなかったら、漫画は諦めて就職する。




メリット:
1.期間設定をすることで、背水の陣で頑張れるかもしれない。
2.一時期でも漫画だけに打ち込んだ時期を作ることで、うまくいかなかったとしても自分を納得させることができる。
3.期間設定をすることで、親などの説得をしやすい。
4.ある程度の人生設計はたてやすい


正直、タイプによりけりですね。
プレッシャーで頑張れる人はいいかもしれません。




デメリット:
1.期間が過ぎても結局諦められず中途半端になる可能性がある
2.期間設定がかえってプレッシャーになり、作品が描けなくなる・質が落ちる人もいる。
3.新卒以外の会社員未経験者の就職は厳しく、いくら期間設定をしてもそのとき新卒でなければ、安定した就職はできない可能性がある。


怖いのは1.と3.ですね。
実は私も当初仕事をいったん辞め「一年」と期限を決めてやるつもりでしたが、友人から「一年くらいで諦めるようなものなら、最初からやめとけば」と言われ・・・。結局仕事は辞めずに投稿を続け、一年たったころも、まったく諦める気にはなれなかったので・・・。
そういう意志の弱い人は、最初から両立するか、一本に絞るか、どっちか決めた方がいいと思います。まあ意志の弱い人は一本に絞る勇気もないでしょうから、結果的には両立しか選択肢がないのかも・・・。


3.について、会社員としての立場から言うと、日本では「未経験者でも正社員として就職できる」のは、圧倒的に新卒までです。何度も書いたとおりです。
なので、なるべく確実に就職したいなら、結局卒業時に就職するのが一番なんですよね。


でも、どうしても卒業後すぐに就職する気になれない、とにかく漫画一本でしばらく頑張ってみたい、というなら、24歳くらいまでをメドに頑張ってみて、ダメだったら25歳くらいで必死で就職活動するといいと思います。
そのくらいの年齢が、就業経験なしでまともに就職できるほぼ最後のチャンスです。
それでも、新卒とは比べ物にならない、つらい就職活動になるでしょうが・・・。これ以降になると、本気で厳しくなるというか、ほとんど無理みたいな感じになってくるので、まだマシというか・・・。
コネがある場合は別ですよ。


Posted at 20:43 | 就職は? | COM(0) | TB(0) |
2012.02.10

会社員の経験はあった方がよい?

直接進路とは関係ない話ですが。


ちょくちょく、ある程度年齢のいってる志望者さんがこういう質問をしていたことがあったので。



私は、できるだけいろんな経験はしている方が良いと思います。
が、必ずしも会社員経験がある方がいいとは思わないです。(私自身は会社員経験者です)


これは、私がいろんな漫画家さんの作品を読んでいて感じたことなのですが、たとえば有名な島耕作シリーズは、作者の社会人経験が活かされていますし、スラムダンクの作者はバスケ部でした。ブラックジャックの手塚先生が医師免許を持っていたのも有名ですよね。
このように、実体験に基づいた漫画というのは、臨場感や説得力があり、読者が知らない業界知識を提供するという意味でもエンターテイメントとして需要が高いと思います。


しかし、実際の体験がなくとも素晴らしいストーリーや臨場感を作れる方も当然多くいます。


漫画家や作家は、そのままの実体験がなくても、取材と想像力で物語を作れる人種だと思います。(というか、そうでないと成り立たないような・・・)


さまざまな経験をするにこしたことはないのですが、大事なのは、経験を積み重ねるだけではなく、限られた自身の経験を、いかに活かすことができるかではないかと思います。


たった一度の恋愛経験しかなくても、その一度の経験を膨らませて100の恋愛物語を描ける人もいるでしょうし、人を殺した経験がなくても、取材と想像だけで人殺しのリアルな心情を表現できる人もいます。


無理に漫画を描く時間を削って、体験のためだけに体験することもないのではないかなと思います。


もし体験を積むなら、個人的には、会社勤めより、いろいろな業種のバイトをするのが良いように思います。いろんな業種の裏側を覗いてみれば、いろいろなネタがありそうですし、いろいろな人とも出会えそうですから。


生活や収入の安定を望むなら、そりゃ会社員がいいですけどね。さんざん今まで書いてきたとおり、バイトは若いうちしか通用しませんから。


でも、「漫画を描く上での経験」という考え方なら、どっちでもいいような気がします。